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リンゴの盗難対策の取組~抑止力で立ち向かう~
更新日:2022年12月20日
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要約
近年増加傾向にある農産物の盗難に対し、吾妻農業事務所普及指導課では防犯パトロールやポスター配布といった対策を実施しました。
1.ねらいと背景
吾妻地域におけるリンゴの栽培面積は約30ヘクタールで、観光直売と贈答向けの販売を行っています。近年は全国的に農産物の盗難が問題になっていますが、露地栽培の果樹は他人の侵入を防ぐ対策が難しい状況です。そこで、防犯パトロールの実施や防犯ポスター配布による、抑止力を目的とした対策を行っています。
2.取り組み成果
普及指導課では、リンゴの収穫が始まる9月から巡回指導時に青色回転灯(ランプ)を装着して防犯パトロールを実施しました。日中の巡回では青色ランプをつけている理由を生産者から聞かれることが多く、人の目に触れることができました。果樹園地の周辺は、民家が少なく夕方以降明かりがわずかになる場所もあり、ランプを点滅させた巡回は非常に目立ちました。
また、リンゴ団地が広がる中之条町の生産者に対しては防犯ポスターを配布し、団地全体で盗難対策を実施するよう取り組みました。
3.今後の方向
農産物の盗難は収益に直結する問題であり、被害に遭ってから対策を行うのでは遅くなります。一方で、露地栽培では侵入した形跡がわかりにくく、被害に気付きにくいこともあります。引き続き、被害を未然に防ぐことを目的に、抑止力を中心とした対策を生産者や関係機関を連携して実施します。
防犯パトロールの様子
防犯ポスター