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ナス実績検討会・ナスセミナーの開催~今年度を振り返り、来年度へつなげるために~
要約
吾妻東部地域では露地ナスの生産が盛んです。今年度の栽培を振り返る実績検討会とナスセミナーを開催し、来年度の生産に向けた対策を講習しました。
1.ねらいと背景
吾妻東部地域では、夏~秋にかけて生産者43名が露地ナスを栽培していますが、中山間地帯である吾妻東部地域では、平坦地と比べて収穫期間が短くなっています。少しでも長く収穫を行うために、栽培期間中はせん定や肥培管理、病害虫防除の指導を行うとともに、現地講習会を開催し、生産者の技術向上を図りました。栽培終了後には実績検討会とセミナーを開催し、来年度の対策を講習しました。
2.取り組み成果
12月20日にナス実績検討会及びナスセミナーが開催され、生産者や関係者25名が出席しました。
実績検討会では、成績優秀者表彰が行われ、出荷量と品質の部でそれぞれ最優秀賞1名、優秀賞2名が表彰されました。その後、市場関係者から今年度の露地ナス販売経過と、JAあがつまから販売実績の報告がされました。今年度は全体的に気温が高く推移したため、出荷量は前年度よりも多くなり、販売額も前年度を上回りました。
実績検討会後のナスセミナーでは、普及指導課から、今年度の栽培状況を気象経過も踏まえながら振り返り、来年度の生産に向けた講習を行いました。今年度はチャノホコリダニが発生したほ場が多く、現地講習会でも防除指導をしましたが、今回のナスセミナーにおいても、来年度は発生前の予防的な防除を行うよう生産者に伝えました。生産者からは使用する薬剤について質問が出るなど、次年度生産への意欲が感じられました。
3.今後の方向
土壌分析結果に基づく施肥相談会を開催し、適正施肥の指導を行います。来年度はナスの仕立て方に関する実証ほを設置するとともに、定期的に巡回指導を行い、安定生産と品質の向上を図ります。
実績検討会の様子