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水道に関するQ&A

更新日:2024年10月8日 印刷ページ表示

目次

Q1:水道水の保存について
Q2:水道水の着色について
Q3:水道の凍結防止法について
Q4:浄水器の使用上の注意について
Q5:浴室タイル等の着色について
Q6:鉛給水管について
Q7:マンション等での受水槽の管理について
Q8:水道工事指定店について

Q1:水道水の保存について

質問:災害等に備えて水道水を保存したいのですが、どのくらい持ちますか?

回答:保存の目安は安全を保証するものではありません。汲み置きした水は、煮沸してから飲みましょう。​

 水道水は、細菌などで汚染されないように塩素で消毒されていますが、汲み置きをすると時間とともに残留塩素が消失し、雑菌が繁殖して安全性が低下します。これまでに行われた調査では、水温が高いほど、光が当たるほど残留塩素の消失が速いことが確認されていますので、水道水を保存する場合は、密閉式のきれいな容器に入れ、日の当たらない場所や冷蔵庫に保存してください。
 保存の目安としては、日の当たらない場所で3日、冷蔵庫で1週間程度という報告もありますが、必ずしも安全を保証するものではありません。汲み置きした水は煮沸してから飲みましょう。また、賞味期限の長い市販のミネラルウォーター類を利用する方法もあります。
 なお、災害時の対策として3日分の飲料水、1人当たり約10リットルの確保が望ましいと言われています。

Q2:水道水の着色について

質問:朝、水道から色つきの水が出るのですが、大丈夫でしょうか。​

回答:水道管由来の金属が原因と考えられます。水を流し、透明になってから使いましょう。​

 主な水道管はダクタイル鋳鉄管や鋼管、塩化ビニル管などですが、給湯器や湯沸かし器には熱や腐食に強い銅管が使用されます。また、ビルやマンションなどの給水管の中には、腐食を防止する目的で亜鉛塗装をした鋼管を使用したものがあります。そのため、老朽化した鋳鉄管や鋼管に発生した鉄サビが流出したり、水道水の滞留時間が長くなると、水道管の金属が溶け出し、水を着色することがあります。色別に見た主な原因は次のとおりです。

  • 赤い水:鋳鉄管や鋼管等から鉄サビが流出したため
  • 青い水:銅管から銅イオンが溶け出したため
  • 白い水:コップに汲んですぐに透明になる場合は、水道水に溶け込んだ空気が大量の気泡になったため。コップをしばらく放置しても色が消えない場合は、亜鉛と槽の水道管が老朽化等により亜鉛が溶け出したため。

 これらの金属はヒトの必須栄養素でもあり、通常の摂取量であれば健康上の問題ありません。しかし、料理の風味を損ねたり、洗濯物のシミの原因になったりすることがありますので、透明になるまで水を流してから使いましょう。それには、朝一番の水をトイレに使用するのが効果的です。

Q3:水道の凍結防止法について

質問:冬の寒い日は、水道が凍って水が出ないときがあります。凍結を防ぐ方法を教えてください。​

回答:水道管を保温剤や毛布で保護します。​

 凍結しやすい屋外の水道管の防寒方法について紹介します。水道管が野外に露出している所や日の当たらない所、風当たりの強い所の水道管には、ポリエチレン保温筒などの保温材を取り付け、ビニールテープで隙間なく巻きます。保温材は、ホームセンターなどで購入できますが、毛布や厚手の布なども代用できます。蛇口は、特に凍りやすいので毛布などを掛けましょう。また、凍ってしまったときには、直接お湯をかけたりすると破裂することがあるので、ぞうきん等を巻いてからお湯をかけるようにしましょう。

Q4:浄水器の使用上の注意について

質問:浄水器を使うときに気をつけることはありますか?

回答:浄水器を通した水は殺菌効果も除去されます。早めに使いましょう。​

 浄水器はろ材に水道水を通すことにより、臭い物質や有機物、微生物等を除去または減少させます。最近のろ材は活性炭に中空糸膜(ろ過膜)を併用したものが主流で、活性炭で残留塩素やトリハロメタンを取り除き、中空糸膜で雑菌や鉄サビ等を除去するしくみです。しかし、使い方によっては効果が得られないこともありますので、次のことに注意してご使用ください。

  • 残留塩素を取り除くと、カルキ臭や塩素臭が除去されますが、殺菌効果もなくなります。水道水に比べ、保存が効きませんので、早めに使いましょう。
  • カートリッジ内に滞留していた水は細菌が繁殖しやすいので、朝一番の水は、しばらく流してから使いましょう。
  • カートリッジを長期間取り替えないと効果がなくなるだけでなく、中にたまった除去成分が溶け出し、返って水質を悪化させる場合があります。早めに交換しましょう。

Q5:浴室タイル等の着色について

質問:浴室のタイルや便器の内側などが桃色になるのですが、水道水が原因でしょうか?

回答:浄石鹸カスや汚れに繁殖した雑菌の色素が原因と考えられます。

 水道水は消毒されているため、細菌やかび等の雑菌は存在しませんが、空気中には様々な雑菌が浮遊しています。浴室のタイルや便器の内側は水がたまりやすく、石けんカス、湯あか、汚物などで汚れやすいため、空気中の雑菌が付着し、繁殖しやすくなっています。雑菌のなかには繁殖に伴って桃色や黄色の色素を作るものがあり、その代表的なものにセラチア菌(霊菌)があります。セラチア菌は健康な人には無害と言われていますが、抵抗力が落ちている人に感染すると肺炎等の原因になります。
 着色してしまった場所は、まず水でよく洗い、熱湯か塩素系漂白剤で消毒して下さい。ただし、浄化槽を設置している場合は、浄化槽の機能を損うことがありますので、漂白剤の使用は避けてください。
雑菌は温度や湿度などの条件さえ整えば、また繁殖します。浴槽やトイレは換気を十分に行い、日常の手入れをこまめに続けてください。

Q6:鉛給水管について

質問:鉛の入った水道管が使用されていると聞きましたが、飲んでも大丈夫ですか?

回答:問題ありません。ただし、長時間水道を使用しなかったときの使い始めの水は飲用以外に使ってください。

 鉛管はサビに強く、加工しやすいことから、水道が普及した当初から家庭用給水管(本管から家庭の蛇口までの給水管)として使用されてきました。しかし、鉛には毒性があり、一定量以上体内に蓄積すると疲労・頭痛・関節痛・胃腸障害等の症状が現れるため、各市町村(水道事業者)では、鉛管の布設を止め、鉛管の取替え作業を順次行っていますが、まだ一部の地域は鉛管が残っています。

 さて、鉛管の健康への影響ですが、溶け出す鉛は極微量で、みなさんのご家庭に届く水道水は水質基準を満たした安全な水ですので、安心してお召し上がりください。ただし、旅行などで家を留守にしたときや朝一番の使い始めの水は、水道管に滞留していた時間が長いため、普段より鉛の濃度が高くなることがあります。また、一般に、長時間滞留していた水は消毒濃度が下がることがありますので、使い初めの水は、バケツ一杯程度(10~15リットル)を飲用以外に使用することをお勧めします。

Q7:マンション等での受水槽の管理について

質問:マンション等の水の管理はどうなっているのでしょうか?

回答:受水槽前までは市町村(水道事業者)、受水槽以降は受水槽を設置している管理組合や家主等が管理を行います。

 一般家庭の水道水は、お住まいの市町村(水道事業者)の施設から直接送られていますが、マンション等の高い建築物では、水道の水圧だけでは給水することができないことから、いったん受水槽に水を貯め、これをポンプで高架水槽に汲み上げてから給水しています。
 このような場合、受水槽前までの管理は水道事業体が行いますが、受水槽以降の給水施設や施設から供給される水の水質については受水槽の管理者(マンションの管理組合や、家主等)が管理を行います。特に受水槽の有効容量が10立方メートルを超えるものは「簡易専用水道」と呼ばれ、法律により管理基準が定められています。詳しくはこちら「貯水槽水道の管理について」のページをご確認ください。

 「水に色が付く」など、水道水の異常等があったときは、受水槽を設置しているマンション等の管理組合や市町村の水道担当部局、または、最寄りの保健福祉事務所へご相談ください。

Q8:水道工事指定店について

質問:水道指定工事店の指定を受けたいのですが、どうしたらよいですか?

回答:市町村(水道事業者)に申請書を提出して下さい。​

 水道指定工事店(指定給水装置工事事業者)は、市町村(水道事業者)ごとに指定されるものであるため、指定を受けるためには、市町村(水道事業者)に申請書を提出しなければなりません。ただし、国家資格である「給水装置工事主任技術者」の資格を有すること、国土交通省令で定める機械器具を有すること、一定の欠格条件に該当しないことなどの条件に合致しないと指定を受けられません。詳しくは、市町村の水道担当部局にお問い合わせ下さい。