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令和6年度第1回県立図書館協議会の開催結果について

更新日:2024年10月4日 印刷ページ表示

1 日時

令和6年8月1日(木曜日) 13時30分~15時30分

2 開催場所

県立図書館3階ホール

3 出席者

委員8名出席、事務局8名

4 傍聴人

0名

5 議事

(報告事項)

 (1)群馬県立図書館の運営状況について

 (2)令和6年度群馬県立図書館事業計画について

(審議事項)

 (1)群馬県立図書館サービス評価について

 ・令和5年度図書館サービスの目標評価

(参考事項)

 令和6年度群馬県立図書館サービス評価目標の進捗状況

発言の概要

(報告事項)

 (1)群馬県立図書館の運営状況について

 (2)令和6年度群馬県立図書館事業計画について

(委員)

 要覧はとても素敵な表紙でできていますが、図書館の中では無料で持って帰れるのですか。

(事務局)

 要覧については通常のチラシのように御自由にお持ちください、という形はとっておりません。必要に応じて来訪者にお読みいただくことはありますが、ここまでの装丁になっている資料ですので、自由配布の形はとっていないです。ホームページにはPDFで掲載はしていますが、紙媒体としてはお配りしていない状況です。

(委員)

 とても群馬県立図書館の状況がよく分かる資料で、もし関心のある方がいたら見ることができるようにしてあったらいいなと思いましたが、ホームページ上で公開しているということでしたので、承知しました。

(委員)

 資料の2ページ、昨年度の出前講座についての説明で、出前授業で3月4日に〇〇中学校21人、3年生と書いてありましたが、実は〇〇中学校の出身で教育実習も行っていたので、3年生は200人弱くらいいたような気がします。この21人は自分達で挙手して参加した21人なのか、どんな経緯なのか分かれば教えてもらえればと思います。学年全体にしては少ないですし、クラス全体でも一クラスでも少ないなと思ったので。

(事務局)

 確認いたします。

(委員)

 中学校では公立高校の入試期間が変わった関係で、2月の下旬から3月の時期はやることがあまりないというのを伺って、自分も実は3月に〇〇市内の中学校に講演に行っているので、中学生は受験も終わって気持ち的には余り落ち着いていない時期かもしれませんが、高校に入る前に読書などを伝える良いタイミングなのかなと思ったので、是非取り組んでいただけるといいと思いました。

(事務局)

 学校の忙しい時、そうでない時、上手く学校側の要望を吸い上げながら、ビブリオバトルは非常に評判がいいものですから、ますます広げていきたいなと考えております。現状では、高校の群馬県予選をやっているのですけれど、中学生の部はまだやっていない状況でして、これから少しずつ裾野を広げていければそのうち中学生の大会ということに、全国大会にも出られるようになるのかなと考えているところです。

(事務局)

 先ほどの〇〇中の21人ですが、図書委員を対象に実施したということです。

(審議事項)

 (1)群馬県立図書館サービス評価について

 ・令和5年度図書館サービスの目標評価

(委員)

 B評価であった原因をどういうふうに図書館が分析理解しているのか、お聞かせいただけますか。

(事務局)

 資料の8ページ以降に、取組状況と今後の方針がありまして、そこに考えられる理由、原因と、それに対して今後どうしていくかを記載しております。Bのところですが、自館図書資料貸出冊数につきましては達成率89.5%で、9割いっていないということです。貸出冊数は自館の努力だけでは伸びないということは承知しているのですが、やはり実際に足を運んでいただくためには、企画展示、例えば今であれば江戸川乱歩の特集などを行っておりまして、そういった魅力のある企画展示などを行うとともに、SNSなどの広報媒体の活用、あるいは先ほど冒頭で動画を観ていただきましたけれども、動画で今60秒以内の短い動画が流行っているということなので図書館としてもそういったショート動画もこれから作って、魅力を発信していって、「あ、県立図書館行ってみたいな」というふうに思っていただける、そういった努力を進めているところです。

 10ページ、横断検索システムの検索件数ですが、経年変化についてはA3の資料で、折れ線グラフ、棒グラフが書かれている資料になります。

 これを見ていただくと横断検索システムの検索件数の達成率が右下がりです。これもまだまだ周知が足りない部分と考えております。結局、横断検索システムは相互貸借と結びついているもので、この検索と相互貸借を、例えば調査相談機能、レファレンス機能などで御案内していくとかです。あとはまだ知らない方もいるでしょうから、ショート動画などでPRを継続していきたいと思っています。利便性は1回使っていただければ分かっていただけると思うのですが、なかなか全然知らない人にとっては、「なんだそれは」、ということもあると思いますのでPRを継続したいと考えております。

 12ページ、学習支援図書の貸出数です。この学習支援図書というのが要覧の10ページにどういった図書があるのかが載っております。イの「市町村立図書館及び学校図書館への支援」とありまして、そこに3つ書いてありますが、今現在、児童・生徒に一人一台端末が整備されておりまして、非常に教育のデジタル化が進んでいるところです。そういった環境の変化もありまして、学校図書館の役割というのも少し変わってきているのかなとこちらでは考えております。ただそういった中でもやはり、実際の本を手に取って見るのと、端末で見るのとでは明らかに効果等違うと思いますので、図書セットを継続して利用していただいている学校、利用をやめた学校のお話を伺ったりするなど、今後こういうのがあれば使ってもいいよというニーズを的確に把握して、今後の取組に反映していきたいと考えております。

 13ページ、デジタルライブラリーへのアクセス件数です。実は目標値設定の考え方に、「コンテンツ内容充実によりアクセス数増加が想定される」と書いてありますが、いくら内容を充実させたところで、やはり増やす努力をしないといけないので、充実させただけでは駄目でそれをどうやって見ていただくか、アクセスを増やすか、そこが大切であると考えております。今年度は、群馬県高等学校教育研究会の歴史部会総会にお邪魔してPRをさせていただいたり、前橋、伊勢崎、高崎などの地域FMで、電子書籍やこのデジタルライブラリーを一緒にPRすることを増やしております。デジタルライブラリーを増やしていくたびに、まめに報道提供して媒体で取り上げていただいたり、あるいは出前授業などで学校でも活用していくことを今後考えていかなくてはいけないと思っております。

(委員)

 この評価については、令和5年度の評価結果だけを今ここで見ているわけですが、過去の評価と比較して改善されたもの、またこれまでは良かったけれど、今回達成できなかったもの、過去の経緯から比較して変化した点があるというものがあったら教えていただきたい。

 例えば、私の記憶では昨年度は郷土資料受入れ冊数が達成されていなかったです。そしてこの基準を変更したと記憶しています。現状に適合するように基準を変更して、その結果、令和5年度の達成率が非常に高くなってA評価になっていると思うのです。昨年度などと比較して今年度の評価がどういうふうになっているのか、もし把握していたら教えていただきたい。

(事務局)

 ここに載せているものの中には途中で目標値を変更したものもありますので、当然目標値を下げれば達成は比較的容易になるという面もあると思います。ただ個人的には達成度があまり良くなかったからと言って安易に目標値を変更するのはどうなのかと思ったことも事実です。それですので、今後その目標値を設定する時は、今申し上げたことを踏まえて本当に目標値を変えていいのかというところから、考えていきたいと思っております。どの項目が経年でどういうふうに変化しているかというのは実は先ほど御覧いただいたグラフで、横断検索やデジタルライブラリーについては作ったのですが、他については、今すぐは手元にないものですからお答えできない状況です。

(事務局)

 今まで平成25年度から評価項目はいろいろ変遷があるのですが、それを全部拾ってなおかつ目標と実績で目標、と変遷があります。それなので、単に評価だけを追っていくと正しい見方ができないと思います。そうすると実績の推移をよく分析して、例えば、環境の変化があります。最近ですとコロナがあります。それからずっとさかのぼると、例えばデジタルライブラリーで言うと、富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産に登録されて、このホールを出たところにもデジタルライブラリーで富岡製糸関係あるいは生糸、繭産業関係などデジタルライブラリーで出力したプリントアウトが飾ってありますけれど、そういうトピックスがあると伸びるということがあると思います。そこは今どれがということはお示しができませんが、図書館として実績がどう動いているか、指標も先ほど申し上げましたように追うのをやめてしまった指標もありますし、新たに追加した指標もあります。そういうものもすべて含めて変化をみていくというのが図書館の在り方として重要だと思いますので、そこはこちらでもフォローさせていただいて、ある程度の期間にまた御報告をさせていただければと考えております。

(委員)

 自館図書館貸出冊数ですけれど、今、県立図書館は電子書籍の貸し出しも開始していると思います。そうすると、電子書籍の貸出冊数がちょっとどれ位かデータで見えないのでわからないのでが、相対的に考えるとデジタル書籍の貸し出しが増えるとそちらの方が便利なので現物の図書資料の貸出冊数が減るという可能性はあると思うので、その辺はデータはどんなふうに把握されているのでしょうか。

(事務局)

 前回2月に行われた協議会における委員さんからいただいた御意見とそれに対する取組検討状況というのが資料に書いてあります。電子書籍サービスの利用状況等を評価項目に設定してほしいと御要望いただきまして、今年度の実績を来年度から御報告することにしております。それで今、電子書籍は割とどこにいても簡単に御覧いただけるので、追っていった方がいいと考えています。今現在、7月末現在で当館としては1,901タイトルを揃えているところです。4・5・6月の閲覧回数、昨年度が870件、今年度が2,084件、前年同月比で2.4倍になっております。これは地道なPRが若干実を結んでいるのかなと考えていて、またライブラリーの中身が、例えば6月で言うと閲覧回数のトップが語学系で、6月に特に増えているといった特徴があります。これは今年度に入って、実は〇〇女子高校と〇〇女子高校で全生徒にこの電子書籍の登録をしていただく手続きを今しているところで、そういった学生の利用も増えてきているのかなと考えております。やはり教育現場で使えるものは是非使っていただきたいと思っていますし、他に要望があればそういった要望もお聞きしながらライブラリーのタイトルの充実を図っていきたいと思っております。今後この閲覧回数についても、経年変化というか、時系列で御報告をしていく予定です。

(事務局)

 私の手元の資料で、月ごとの閲覧回数を整理してあります。サービスの開始が2023年1月です。1月12日から開始だったので、1月は20日間位で806件あったのですけれども、ちょっと落ち込んできまして、そのあと〇〇委員あるいは〇〇委員にも御協力いただいて電子書籍を学校で使えないかということでお声掛けをさせていただいたのと、高校の校長会議で広報させていただきました。その結果、昨年2023年の8月以降、月閲覧回数が500を超えているという状況です。今のところ開始以来、月平均で600回。最新の数字ですと2024年6月では、2ヶ月前の数字ですけれども853件という状況です。月によってばらつきがあります。夏休みが多いとか冬休みが多いとかそういう状況はあると思いますけれど、大体700件から900件位の間で推移しているのではないかと思います。これにつきましてもよくフォローさせていただいて、次回からきちんと数字で御報告できるようにしたいと思います。それから〇〇委員から御指摘のあった、電子書籍サービスが充実するので紙の資料の貸し出しが減っているのではないかですが、役割が紙の本と電子書籍では違うかなと思います。紙の本につきましては県立図書館の役割として高度専門的資料を収集しております。それから群馬県に関する資料あるいは郷土資料を中心に収集しておりますけれども、電子書籍サービスについては「いつでもだれでもどこでも」利用できるようにと、例えば体が不自由で図書館に来られないとかあるいは病院に入院している方でも、それから耳や目が不自由で普通の書籍には接することができないという方にも、読み上げ機能があったり文字の拡大機能があったり、そういうものを電子書籍サービスの限られたタイトルではありますけれども県立図書館で購入しております。そういう面から高度専門的な資料に限らず、先ほど申し上げましたように語学の学習ができるもの、英語あるいは特に群馬県は外国籍の方が多いので日本語の多読資料、それから学校で使っていただけるように義務教育課と高校教育課にも協力をしてもらって選書しております。それと、群馬県立図書館で導入している電子書籍サービスは紀伊國屋書店の電子書籍サービスを導入しております。そのシステムの特性として「立ち読み方式」という15分間操作しないと自動的に返却されてしまうというシステムなので、通常、小説を読んだりですとなかなか不便かなと思います。県立図書館で導入している電子書籍サービスの機能面からいっても紙の本との重複というのはそれほどないと考えております。それぞれの特長がありますのでそれぞれの特長をいかして、貸し出しが伸びるように引き続き努めていきたいと考えています。

(委員)

 電子書籍の広報でしたら、私の学習室ですと高校生も毎日150人くらい来ているので帰って伝えようと思います。あとでデータをもらえたらと思います。

(事務局)

 電子書籍の利用実績について数字がないというお話が出たかと思うのですが、要覧に掲載があります。要覧の19ページを御覧ください。第7の利用状況、その1の(1)の館全体の資料利用状況に電子書籍閲覧回数がありまして、これがアクセス数になりますので、この左側にある数字が5年度の実績、かっこが4年度の実績になっております。また、所蔵点数については4年度の実績になります。所蔵点数については左の18ページの一番下に、電子書籍の5年度の所蔵点数も記載しております。要覧には毎年、開始の年度から掲載をするようにしておりますので、こちらでも数字は御確認いただけるということで申し添えさせていただきます。

(委員)

 電子書籍についてお聞きしたいのですが、15分で返却される紀伊國屋書店のシステムでは、電子書籍の閲覧回数は1回アクセスすると1となって、15分位経って返却されて、次にアクセスするとまた1となるような数え方でこの数字となっているのでしょうか。

(事務局)

 そのとおりです。

 ちなみに、電子書籍サービスにはいくつか種類があります。紀伊國屋書店が提供しているのはそういうシステムで、主に都道府県立図書館が導入しています。それと前橋市など県内5つの市町村で電子書籍サービスを運用していますけれども、そこはTrcという図書の中継ぎ会社がやっているサービス、それから外国でありますけれどもオーバードライブというサービスを前橋は導入しております。普通の本を借りるのと同じで2週間とか20日間とかそういう借り方で、期限が来ると自動的に返却、見られなくなるというシステムです。利用者の立場に立ってみると、それぞれ扱っている本、どちらかというと県立図書館は一般書よりも専門書、語学の資料を、市町村立図書館では一般書、実用書とか小説類がタイトルとしては多いと考えておりますので、利用者は使い分けていただくのが重要かと思います。私も県立図書館の電子書籍サービスも使いますけれども、実用書を見るときには自宅近くの〇〇市立図書館でのTrcというサービスを使っています。使い分けていただく、というのが重要かと思います。

(委員)

 では、令和5年度県立図書館サービス目標評価について、第三者として本協議会が評価をすることになっております。こちら御提案いただいた評価結果について事務局御提案のとおり了承するということでよろしいでしょうか。

 では、特に疑義がございませんので、事務局案のとおり了承することとさせていただきます。

(参考事項)

 ・令和6年度群馬県立図書館サービス評価目標の進捗状況

(委員)

 今年度B評価だったものについて現在の進捗からすると何か課題などあれば教えていただきたいのですが、今年はA評価ということであればAに進めていただければと思います。

(事務局)

 6月末現在とまだ第一四半期が終わった時点での数字ですので、あくまでも御参考にですが、この時期に例年高い数字が出る傾向にあるのが、(2)の「高度な専門的情報サービスの提供」で「購入資料に占める高度専門的資料の割合」です。これが前年度100%超えで、今年度の90%超え、例年、例えば大学の教科書みたいな専門的な書籍が年度初めに集中する傾向があるということで、こういった高い数字になるということです。あとは(5)の「群馬県に関する資料・情報網羅的収集と保存」で「デジタルライブラリーへのアクセス件数」、これが昨年度と比較していい滑り出しなのかなと思っていますが、先ほど御説明したとおり広報に努めておりますので、引き続き頑張って、ぜひ目標を達成したいと思っているところです。あとはメディア掲載で、これは実は〇〇が非常に力を入れてくださっているところで、報道機関に情報を積極的に提供して取材に来ていただいているというのが実を結んでいるところかと思っております。すべての項目において最初に申し上げたとおりAを取るだけが目標ではないのですけれども、1つの指標にはなりますので是非頑張らせていただきたいと思っています。

(委員)

 職員はこのサービス評価の指標をやはり気にされながらお仕事をされているような感じなのでしょうか?数値とにらめっこじゃないですが、今達成が何%みたいな、そういうのを結構意識されているのかどうなのか。もう一つ、例えばこの協議会でいろいろ数値を見るのですけれどもなかなか中身を見るお話をいただく機会がないので、もし次回以降で少しでも、例えばビブリオの参加のこんな様子でしたとか、デジタルライブラリーで今こういうのをやっていますとか、こういう電子書籍が好調ですとか、こういうのを入れてますとか、そういうのを少し入れていただくと、少し見えてくるかなというところがあります。数字もすごく大事だとは思うのですが、その中身のところで、例えば高校生のボランティアは図書館のこういうところに興味を持ちました、こういう発言がありましたなど、教えていただけるといいのかなと思います。あまり無理のない範囲でかまわないと思いますので、そんなのがあるといいのかなと思いました。

(事務局)

 数字、数値について意識しているかという、まず1点目の御質問ですが、これは指標ですので絶えず意識はしておりまして、下半期になりましたら毎月の達成状況を確認しながら館内で情報共有し、最終的にすべてAを目指すというつもりでおります。それと人数や数値だけではなく、要するにエピソード的なものとか、そういった話があるとより数字が生きて伝わるというか分かりやすいという御指摘です。確かにおっしゃるとおりで、ここの学校に訪問したら実はこんなお子さんがいてこういうふうに図書館のことを言ってくれたよとか、ビブリオバトルでこういう発言があったよとか、そういったエピソードは簡単なものは入れられるようでしたら次回の協議会等でまた御報告させていただきたいと思います。

 ちなみに、前回の協議会で〇〇委員から御指摘のあった、夏休み高校生ボランティアがインフルエンサーになり得るというお話があったと思うのですけれども、早速、昨日、夏休み高校生ボランティアの開会式で私から一言、言わせていただいて「皆さんはこの県立図書館のインフルエンサーになってもらえる人なのでどんどん情報を発信してください」とお願いしたところです。

(委員)

 それでは令和6年度群馬県立図書館サービス評価目標の進捗状況については以上とさせていただきたいと思います。

 今日は初めて委員として御参加いただいた委員もいらっしゃいますので、是非ここからは自由な意見交換の場にさせていただきたいと思います。お仕事を通じて又は日常の暮らしの中で、いろいろお感じになった図書館との関わりや図書館への提言、期待など、もしありましたらコメントいただければと思います。

(委員)

 貸出数のところで増加を願っているということですが、先ほどお話がありましたとおり魅力のある企画展示があれば足を運ぶ回数が増えるのかなというのは私も本当に同感で、実は、本校は土屋文明記念文学館の校区なんです。今年、土屋文明記念館は、企画展として銭天堂の企画をしていまして、小学生にとても人気の本で、すごく魅力のある企画ですが、それだけでは小学生は行かないんです。ですけれども、図書室にある銭天堂の本は今すべて貸し出されていて、十何冊ありますが一冊も残っていないんです。本校の子どもたちはその企画に行きたいとみんな言っているんです。ただ企画展をやっていて看板を見ただけでは興味はあったけど行かなくて。本校はなぜかというと、実は、土屋文明記念文学館との連携授業として、短歌の学習を4・5年生が毎年お世話になっているんです。歩いてそこまで行って一時間、短歌とはこういうものだよ、こうやって書くといいよ、と講義してもらっています。その帰りに企画展を見せてもらっています。それで子どもたちがはまって、わあ楽しい、知っている子たちは余計嬉しいし、知らない子たちも読んでみたいと。不登校で、なかなか学校に来られない子も実はその時は来たなんていう、すごく力があるのだなということで魅力のある展示もすごく大事ですけれど、それで待っているだけではやっぱりなかなか来ない。何かそこに足を運ぶきっかけになる引き寄せるための、まず呼んでみるとか館内案内するとか何かもう一つのものがあって、そこに触れることで、また行ってみようという気持ちが起きるんだというのは今回すごく痛感したので、是非楽しい企画を楽しみにしています。

 あとは、高校生のインフルエンサーになるというのもありましたけれども、評価結果をみると数値でしか計れないものがほとんどなので、声を聞いてみるとか、学校でいうと保護者の声とか子どもの声は直接良くも悪くも届くのですが、そのことではっきり見えてくるものとかがあって、やっぱり声みたいなものも大事にしていって高校生だったらどんなことに今興味があってどんな企画だったら足を運びたいと思うのか、そういうアンケートをとってみてもいいのかなと思いました。あともう一つは、お礼も兼ねてですが、昨年度出前授業でビブリオバトル小学生版を取り入れてくださいということでお願いして、早速企画していただいて本校はお世話になったのですけれども、私も校長会と図書館主任会でアピールさせてもらって、高崎市の学校6校くらい名前が挙がっていて、今年もぜひ紹介して他の学校もぜひ体験できるといいなぁと思っています。ちょっと欲をかきまして、もしできたら、ビブリオバトルのやり方を教員が説明を受けるのも大事ですが、実際にやってもらうということが子どもたちにもすごく良いし、教員にとっても全部自分がやるのではなくて、専門家に来てもらってやってもらうというのがすごくハードルが低いといいますか、お願いしやすくて良かったなと思います。例えば知っている教員も多いと思うのですが、アニマシオンですとか、ブックトークですとか、あと味見読書というのも聞いたことがあるのですけれど、そういう読書推進活動みたいなものをまた出前授業の中で取り入れていただくと活用したいという学校が増えてくるのかなと思いますので、今年度はぜひその辺もお願いできれば私も一生懸命アピールしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(委員)

 私は〇〇委員がお話ししたことが、ああ、そうだなと思ったことがありまして、協議をする中で、紙面でお話しをすると私も昨年来てイメージが湧かないまま意見を聞かれてもちょっと答えが出せない。最初の3分の動画を見た時に、県立図書館の中の様子や舞台裏みたいな形で、映像で見ると何となくイメージが起きるんです。本校でも学校で協議会を開く時には、まず校内の子どもたちの様子を見ていただいてから協議に入るんです。時間的にちょっと難しいのであればこんな形のムービーでここの貸出状況や電子書籍の貸出手順とか、そういうところを紹介していただくとこれだけ簡単だったら、もう少し他の方も利用しやすくなるのではないか、この広い館内を見学するのはかなり時間がかかるのでポイントを絞って簡単に動画で見させていただけるとイメージが湧いてくるかなと思いまして、是非最初の3分のところでこういうのはいいなと思ったので、それもこの会で見させていただけたらなと思います。

(委員)

 まずはいろいろと工夫をされているというか、格闘をされている職員の方々の御尽力には改めてここで心から御礼をと思います。

 高校生は活字離れどころではなく、ほとんど活字に触れていないというのが実情です。先ほどインフルエンサーという話がありましたけれども、高校生に活字を読めと言ってもなかなか、なぜですかというところもありまして、もっと言ってしまうとデジタル映像の方が楽しいものがたくさんあるんです。私は年、何百冊読む活字の人間ですけれども、活字の魅力を語ったところで高校生には通じないというのがあります。そういう子たち、要するに高校生・小中学生に対して先ほど館長さんがおっしゃっていたように一人一台のパソコン、デジタルを駆使する世代に対してデジタルを有効に使わない手はないかなと思いますので、それこそ良い企画を作ってもそれを知らなければアクセスはしようとはしませんので。インフルエンサーになった、じゃあそのインフルエンサーたちがどういうふうに広げていくのか、県立図書館がどういうふうにデジタルを使いながら活字に近づけていくかというようなところで改めて工夫していただけるともっといろいろと仕掛けていただけたらなと思っております。本当にいろいろと御尽力されているところに関しまして、改めて感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。

(委員)

 〇〇委員のお話の部分でビブリオバトルのお話ですとか出前講座のメニューをどんどんチャンネルを増やしていくというのは、私は今、明和町にいるのですが、小学校低学年の子どもが結構多くて、読み聞かせの方に来ていただいて読み聞かせ会を開いたりというのはあるのですけれど、なかなか子ども自身が本を手にとって、本を選んでというところまで、まだ至っていない状況があります。活字離れというのはきっとそうなのだろうと思うのですが、どうしてもタブレットなどに手が伸びてしまうというのが現状としてあるかと思います。それはそれで良い悪いはあると思いますが、活字の良さというのもきっとあると思いますし、そういったところでは、どうしても私たちが本の魅力を伝えるよりも、いつもいる身近な人が伝えるよりも、特別感のある人が来て、そこで専門家として特別な人として子どもに見せて、その人から伝わる言葉とかは伝わり方として違いが出てくるのかなと思っています。本の接点を見つけるという部分では間接的な形になるとは思うのですけれど、ぜひ外に出て、私たち子どもたちから行くのではなくて是非図書館から来てもらうというようなイメージがあると、私たちとしてもとてもありがたいサービスとして活用していきたいなと思いますし、子どもにとってもかなりハードルが下がって本に親しむうえで身近な存在になっていくのかなと思いましたので、引き続きよろしくお願いいたします。

(委員)

  私は、この協議会に初めての参加ですので、自分なりに何を準備すればよいかを考え、図書館法などについてインターネットで検索しました。また、国会図書館にはすべての図書があると教わったことがあります。こちらは群馬県の中枢として、地域の歴史文化に関する資料の収集、整理、保存が、最も重要な仕事の一つになるのだろうと思いました。そして、それらを含めた図書などが、どれだけ利用されたか、来館者数は?ということですが、私は、あまり数字にとらわれなくてもよいような気がしました。こちらは、前橋市にあり、全県を考えると広いので。また、評価をする際の目標値を毎年変えるのは、慎重にした方がよいと感じました。統計的に読めなくなるので。うちには中学生の娘がおりますが、読書感想文などの課題がないと、やはり本はなかなか手にとりません。ただ、動画はしょっちゅう見ています。なので、こちらの図書館の強みであるデジタル語学書籍などは、短時間の動画にまとめて二次元コードをつければ、若者にもアピールできるのではないかと思いました。今回、この協議会に参加させていただき、資料も拝見させていただき、本の貸し出し、返却の手続きにとどまらない多岐にわたる事業について知ることができました。また、こちらの図書館が、職員皆様方の大変な御努力と御苦労で運営されていることも分かりました。ありがとうございました。

(委員)

 感想としては、私は〇〇に住んでいるのでやっぱり前橋まで一時間くらい来るのにかかってしまうことを考えると身近な図書館ではないというのと、たぶん県立図書館というものを知らないというか。〇〇に図書館があるのは知っていて、〇〇におしゃれな図書館があるのも知っているぐらいまで。やっぱり生活圏内の図書館の感覚はそんな感じだなと思っていて。例えば貸出冊数とかも、この新規の登録者数を見るとやっぱり〇〇とかはすごく少ないですし、東毛エリアは少なかったりするので、ターゲット的には近隣の、この県立図書館の存在を身近に感じられている人が使われていくのかなと思ったんです。ただ、すごいこの施設に東毛の人達が来ることの魅力というのもあるはずだと思いまして、わざわざ1時間かけて往復2時間かけて来る価値のある、〇〇の図書館だとこういう部分がないんだよというのが分かるとそのときには来たいかなと思いました。あと、本を借りると返さないといけないので借りる体力はあるのですが返す体力はないんです。やっぱり来館してもたぶん、借りないかなという気になってしまって後で〇〇の図書館にあるかなとか、今すごくネットが便利なので1000円とか2000円くらいの本だったら買ってしまった方が楽なので、ネットでポチっとやって明日来るというのが本を使う時の大人の付き合い方なのかなと思った時に、借りていって返すのは自分の近くの図書館でいいよとか、郵便ポストじゃないですけど、ポンと入れたら返せるよとか何かそういった利便性も上がると、来て面白い本があった時に借りられるのかなと思いました。デジタルライブラリー、会議中に初めて聞いたのでアクセスしてみたのですが、桐生の古い資料をアクセスしたのですけれど残念ながら見ても分からない。古い巻物とかが載っているですがそれに何が書いてあるかが私の学力だと分からないので、先ほどあった、例えばお話に出ている動画などで、是非、館長さんとかに説明をしてもらいたいなとすごく思いました。何か自分の、特にこういう活動をしていると自分の地域のことを語りたいと思っても、こういう一次資料にあたっても、分からない、読めない。けれども、きっといいことが書いてあるのだろうなとか、隣の館林の歴史とかも載っていたりしたのでやはりそういったことに何が書いてあって、こういう人たちがこういうことを語っているよというのが分かると、アクセス数は多分1増えたと思うのですがすぐ離脱してしまっているので、やっぱりこの内容に興味を持った時に知れる工夫があると一般人というのでしょうか、そういった歴史的知見がなくても地域のことを深く知っていける、興味を持ってもっと知りたいと思った時に県立図書館に来て、その専門員にこれで興味を持ったのでもうちょっと知りたいのですけれどと言って、私のレベル感に合った資料を提示していただくとか。そういったことができると、ある意味オンラインで一方通行に見えるのですがすごい双方向というか、教えてもらって次のアクションに繋げようということにもなるのではないかなと思うので、是非、これは何が書かれているのかすごい気になったので、そういった補足の何か情報提供をいただけると面白いのではないのかなというのを見ていて思いました。

(委員)

 毎回この協議会に参加すると新しいことを知れていつもわくわくしながら参加しているのですが、冒頭にありました、動画は良かったと思います。作るのはすごく大変だったのでは。自分も動画を撮ったりするものですから何となく編集の大変さが分かるので、結構大変だったのではと思っております。すごく良い動画で、どうやって拡散していくかということがここから必要になってくるのかなと思いますので是非頑張っていただければと思います。

 今、〇〇委員からありました一次資料というのも確かにそうだなと思いまして。自分もうろ覚えなのですが、高校生くらいの時にいろいろ活動していて群馬のことを知りたいという、東京の国会でイベントをやったことがあったので群馬のことをいろいろ発表するのに、群馬のことを知ろうと思って、県立図書館とか市立図書館にそういえば来たなと。ウロウロしたけれどどうしたらいいか分からなくて最終的にネットの情報に頼ってしまった。もっと何かその辺りが調べたいと思った時に、こういうふうに使えるよと、二次資料というのでしょうか、何かその形を変えた形で提供していただけると読みやすく情報を得られるのかなと思いました。あと企画展をいろいろとやられていてすごく面白いなと思っていて、この企画展も出張版みたいな形ですることはできないのかなと。例えばうちの話で申し訳ないのですが、高校生が毎日すごく利用しているので、例えばそこにパネル1枚でも、パネル何枚かと本を置いておいて、続きは県立図書館で見られるよ、みたいな。そういう接続をしてあげると興味のある子はそこに流れてきたりするのかなと。やっぱり立地上、特に企画展なんてここに来なくては見られないわけなので情報発信も限界があると思います。そんな出張版の企画展があっても面白いかななんて思いました。

(事務局)

 ただ今いただいた意見につきましては、私どもに対するエールであり、叱咤激励だと感じております。貴重な御意見一つひとつの内容を館の中で検討して、ぜひ前向きに対応していければなと、考えております。中で働いている私ども職員の視点からは分からない御意見もたくさんいただきました。本当に感謝しております。そういった中で特に先ほどお話がありました、せっかくデジタルライブラリーに辿り着いても、何が書いてあるか分からないのであれば宝の持ち腐れというか、なんだこれじゃあ見てもわかんないやということになってしまいますし、あとは図書館に足を運んでいただいてもどこに何があってどうやれば知りたいことが知りたいのか分からなければ本当にただの箱物になってしまうと思いますので、デジタルという部分もうまく使いながら活字に繋げていくという〇〇委員のお言葉もありましたけれども、そこをうまく間を繋げていく努力をしつつ、いただいた御意見一つひとつに真摯に対応していきたいと考えております。

(事務局)

 〇〇委員から県立図書館は遠いので、来るのが大変だし借りたらまた返しに来なくてはいけないというお話がありました。実は相互貸借という貸し借り、お近くの公立図書館と県立図書館で貸し借りをする制度があります。オレンジ色のチラシにある相互貸借という制度です。県立図書館の本に限らず、県内の図書館にある本はお互いに貸し借りできるという取り決めがされております。物流は県立図書館に車が2台あってそれで行いますので御負担なしでできます。まず、どこの図書館にどういう本があるか分からないとなかなか借りられないので、そのための横断検索機能というシステムがありまして、ほとんどの図書館が加入しており、県立図書館のホームページにも横断検索があります。そこにこんな本、と入れてもらうと、どこの図書館にあるとリストアップされます。それは、前橋市立図書館であったり群馬大学図書館であったりします。それを県立図書館の車が毎週各図書館を回っていますので引きあげてきて、例えば桐生市立図書館にお届けすることもできます。返却もお近くのその図書館で返却できます。もし、群馬県立図書館にいらっしゃって本を借りた場合もお近くの図書館で返すことはできます。これは居住地返却と言っています。借りる時に職員におっしゃっていただければ、お近くの図書館、居住地の図書館で返すことができるという機能がありますので是非お使いいただけると1件として計上されます。

 県立図書館でもかなりデジタルシフトしてきて、大きな予算を使っております。まずは電子書籍サービスとデジタルライブラリーという大きなデジタルサービスを2つ行っております。電子書籍サービスにつきましては、ここにいらっしゃる委員の皆さんは、県立図書館の応援団と考えていますので、また、その所属する組織等で活用していただくにはどうすればいいか、引き続き相談させていただければと思います。ちなみに、県立高校の一人一台のパソコンのポータルに、県立図書館の電子書籍サービスのアクセスポイントを置いてありますので一歩踏み込んでいただけると使えるようになっております。そこをどうやって使ってもらえるようにするかというのを、また御協力をいただければと考えています。それからデジタルライブラリーにつきましても、まさにそのとおりだと思います。魅力的なものが結構あるとは思うのですが、これどういう意味なのか、どうやって使えばいいのかはあると思います。実はデジタルライブラリーも県立図書館の資料だけではなくて、要覧表紙の裏側に「デジタルライブラリーのご案内」があります。大体今、1400点弱の郷土資料が入っております。県立図書館の資料だけではなくて、県内の7つの市と町の図書館資料を県立図書館でお預かりしてデジタル化して県立図書館のプラットフォームで見られるようになっております。ここでまた私からお願いがあります。実は、高崎市立図書館、伊勢崎市立図書館、館林市立図書館からのデータをお預かりしています。桐生市立図書館からもお預かりしておりまして、郷土資料、郷土のデータが入っております。要覧に掲載資料例が出ておりますが、これを授業で使えないかなというのをまた後で御相談させていただければと思います。どういうものが使えるよというのは、非常に難しいところだと思います。小学校で使えるもの、中学校で使えるもの、高校で使えるものと考えると、どういうふうにすればいいのか非常に難しい問題がありますので。そこは各資料を出してくれている市町村立図書館、それと皆さまの学校、それから市町村教育委員会にも御協力いただいて、例えば小学校3年・4年生の社会の授業で郷土の勉強をすると思いますので、その中で使っていただくとか。中学校でも例えば総合的な学習の時間であれば総合的な探求の時間でお使いいただくにはどうすればいいかを是非、御協力いただいて、より多くの人に使っていただけるようにしたいなと。それがまた教育効果に反映して、あるいは郷土を愛する心を育むことになれば、望外の幸せということでありますので。是非、今後お願いしたいと思いますので御協力お願いできればと考えております。

(委員)

 この委員は県立図書館の応援団であるということは間違いないことだと思います。ただもう1点、この協議会の非常に重要な点はこの図書館の活動を評価するという評価者であるということです。先生方は生徒の成績を評価する、また管理職として教員の人事評価をするという非常に重い責任を負っている評価をされていると思いますが、我々は県立図書館の応援団であると同時に図書館サービスの評価者であるということです。これまでの議論の中でも評価基準は非常に検討の余地があるのではないか、数字で表現できないものもある、そういった課題を抱えながらも、しかし1つの評価の基準として数字やABCこれに基づいて評価をしております。本日のこの評価は事務局から提案していただいたものをそのままお認めしましたが、これは我々の評価です。ですから我々は、図書館の応援団であると同時に図書館の活動を我々委員が非常に深く理解して、そして適正に評価をする、そういった責任のある委員会だということを本日改めて私自身自覚したところです。是非、各委員におかれましては、これからも評価するためには図書館を深く正しく知るということがまず大事なことですので、私たち自身図書館について理解を深めるとともに図書館にとって有意義な提案をしていけるように、是非、御協力をお願いしたいと思います。

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