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令和5年度第2回群馬県精神保健福祉審議会の結果概要
1 日時
令和5年10月5日(木曜日)18時30分~19時30分
2 場所
県庁294会議室、オンライン参加(対面・オンライン併用)
3 議事概要
開会・あいさつ
概要省略
議事(1)第9次群馬県保健医療計画(精神疾患)計画原案について
- 医療計画策定部会の開催状況について
- 計画原稿(本文)(案)
- 目標・目標値(案)
- (別冊)指標一覧(案)
- (別冊)医療機関掲載基準・医療機関一覧(案)
- 基準病床数(案)
- 事務局から資料に基づき説明し、質疑応答を行った。
- 質問・意見等
(委員)
資料の目標値に関して、平均在院日数が指標となっているが、これを指標に定めることによって医療機関に対してプレッシャーになることはないのか。当事者の方としては、入院期間が短い方がよいという人もいれば、もっと長い方がよいという人もいる。家族としてもっと日数が欲しいという方もいると思うが、どうか。
(事務局)
医療関係の委員の意見を聴いてみたいところではあるが、一律に押しつけるような目標値とは捉えていない。
(委員)
入院期間は長い年月をかけて、徐々に短くなってきているのが事実。最近では、在宅生活を支えるグループホーム、社会復帰を支える就労支援事業所A型事業所・B型事業所も増えてきており、精神科病院でもどうしたら早く退院できるのかと取り組んできているところ。
過去には、早く退院させたことによって、社会の中で孤立して大変な思いをされる患者もいた。地域社会の中で精神障害者をどのように受け入れていくのかという課題もある。
総合的に判断して、地域と連携していくことが求められていると思う。大きな流れの中では、地域社会の中で受け入れていくという方向と思われるので、その方向で関係者が努力していく必要がある。
(委員)
目標・指標の考え方は難しいところがある。例えば、自殺死亡率は少ない方がよいことは明らかだが、平均在院日数や退院率は短ければよいとは限らない。
ただ、平均在院日数の現状値107.7日から目標値96.5日へと少し短縮しようとするものであり、個人的には、この範囲であれば、ゆっくり入院したい患者が無理に退院させられることにはならないと思う。
(委員)
精神疾患分野から他の疾病・事業分野に対しては要望を出したが、逆に他の疾病・事業分野から精神疾患分野に対しては計画原稿への意見反映について要望はあったのか。
(事務局)
現在のところ、他の疾病・事業分野から精神疾患分野に対して、個別具体的な要望はない。精神疾患分野の議論のスケジュールが早かったこともあるが、他疾病・事業分野に対して精神疾患分野の意見を提示したことはありがたいとの話があった。
(委員)
どうしても精神疾患は置き去りになることが多い。他の疾病・事業に対して意見を出すことはよいこと。毎回指摘されることだが、精神疾患分野は他の疾病・事業に比べて、文章量、目標・指標とも多い状況。以前はもっと分量を減らしてほしいという要望を出されたこともあったが、委員の皆さんの熱心な議論があったからこそだと思う。現在のところ、他の疾病・事業からの意見は出されていないということで承知した。
(委員)
マンパワー不足の問題については、計画への記載を見送るという話があったが、全国で准看護師の学校数が減少するなど看護職、介護職の減少が懸念されている。精神科の立場でも同じような認識をもっていくことが必要と思う。
(事務局)
精神科に限らず重要な課題だと考えている。今回、精神疾患の計画の中では触れていないが、保健医療計画全体としては医療従事者の確保として別の項目で取り上げている。