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令和5年度第2回農政審議会

更新日:2025年3月17日 印刷ページ表示

1 日時

令和6年2月15日(木曜日) 14時30分~16時30分

2 場所

群馬県庁 29階 第1特別会議室

3 出席者

農政審議会委員:11名、県農政部:11名、事務局等:4名

4 議題

「令和6年度群馬県農政重点施策(案)」等について

5 委員の主な意見

(1)消費者理解の促進について

  • 消費者が傷の付いた製品を受け入れてくれるのであれば、加工業者は、傷の付いた農産物を使用して製品化できる。農家も機械を使用して収穫作業ができ、負担が減らせる。
  • 担い手の減少対策のためにも、SDGsの流れの中で、きれいな商品でなければならないという消費者の価値観を変えていく必要性を農家、加工業者、行政で広めていくことが大切だと思う

(2)担い手の確保について

  • 農業はおもしろい・儲かるなど、若い人が農業をやりたいと思うような環境や教育をしてほしい。また、現在農業をやっている人が希望を持って農業に取り組めるようにしてほしい。
  • 農業者は地域のコミュニティの中で生活していく必要があるため、新規農業者の家族の生活環境を整えるサポートができれば、農業者として地域に残る人が増えると思う。 
  • 子どもの教育の中で、自分で作物をつくる体験をさせることが大切だと思う。農家は儲かるし、かっこいいと思われないと、新しく農家になろうという人は増えない。
  • 収穫作業等の人手が足らず、機械化や人的ネットワークなど生産者と対策を考えているが、なかなかよい対策がない。行政からもバックアップがあれば有り難い。
  • 果樹は10年経たないと収穫できないので、新規参入は難しく、農家を辞めようとしている人から新規就農者が引き継ぐ形がスムーズ。そういった人をつなぐネットワークができたらよい。
  • 40代の中堅農家の離農が多くなっている。新規就農者への支援に加え、中堅農業者への支援も必要。

(3)有機農業の推進について

  • 小量多品目の農家は、有機JAS認証の事務手続が非常に煩雑であり、認定申請費用の負担も多く、認証をあきらめてしまう。国と県で有機栽培の推進をしているので、支援を期待している。
  • 循環型農業に取り組んでいても、有機JAS認証の申請手続の煩雑さから、認証をとっていない農家がいる。国や県で有機農業を推進しているが、そういった農家が有機農業から外れてしまうので、何かよい仕組みができるとよい。
  • 有機農業をやりたい人がいても、隣接地から農薬が飛散する状況では、有機農業に取り組めないので、有機農業特区を設立するなど、場所の確保が必要だと思う。特区を設立しても、すぐには有機JAS認定がとれないので、認定を受けるまでの野菜は、学校給食で活用してはどうか。
  • 新規就農者は有機農業をやりたい人が多く、マッチングが難しい。
  • 有機栽培は、一般的な栽培方法の農家には、理解しづらいので、有機農家を見て参考にしてもらうとよいと思う。
  • 有機農業で大規模化するには、農業従事者が多く必要になるが、担い手が不足している。賃金がよくならなければ、農業従事者が増えないという課題がある。
  • 有機農業に取り組んでも、農家個人が販路を開拓することは難しいので、県や市町村で販売先を見つけて有機農家へ助言してほしい。
  • 従来型農業の生産拡大についての施策があり、さらに有機農業を推進していくという話の組み立ての方が、一般的な農業者に受け入れられやすいと思う。
  • 有機農業はグリーン成長戦略の中の1つであり、排出権取引など、社会が変化する中で、農業も発想を変えることが必要な時代だと感じている。

(4)その他

  • 環境問題は行動変容が必要だが、取っかかりとして、やりやすいところから取り組むことが必要。
  • 農業でも環境問題や災害対策が必要であり、収入保険等の備えやリスク管理について、考える必要がある。
  • 農産物を売るだけではなく、ネットワークを広げて加工業者を巻き込んだ取組ができれば、より県産農畜産物のブランド力が強くなると思う。
  • 今後の農業は、個人農家から農業法人へのシフトが必要。法人になれば、労働力の配分や機械の経済化ができる。
  • 世界的に持続的な社会構築を目指す流れがあり、そういった中で農業を位置付け、価値基準を上げていくことが必要。

6 結論

 委員の意見を今後の県農政の推進に生かしていく。

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