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令和6年度第2回農政審議会
更新日:2025年3月31日
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1 日時
令和7年2月14日(金曜日) 13時30分~15時40分
2 場所
群馬県庁 29階 第1特別会議室
3 出席者
農政審議会委員:9名、県農政部:17名、事務局等:5名
4 議題
群馬県農政部の主な取組について
5 委員の主な意見
(1)消費者理解の促進について
- 群馬県内で生産された農産物を学校給食に積極的に使用してほしい。
- 中学生や高校生も農業に興味を持ってもらえるよう、年齢の高い子ども向けにも何か取り組んでほしい。
- イベント等では、子どもが親を連れてくる。若い世代に向けた施策が重要。自分達も力になりたい。
- 中学生は職業体験がある。同じように農業も何年生になったら、必ず農業体験に行くというように教育課程を組めば、子ども達の意識が変わるのではないかと思う。
- 若い人達の農業に対するイメージがよくない。児童向け教材の取組は、かっこいいものにしてほしい。
- 消費者理解の促進のためには、野菜ができるまでにどれだけの時間がかかり、どれだけの人の手を通って、自分たちの手元に届いているのか、生産過程を消費者に伝えることがよいと思う。
(2)担い手の確保について
- 人間が生きていく上で一番大事なことは食である。国民に食を大切に思ってもらわないと、さらに農業者が減っていく。
- 農業は機械などの経費が高いが、それをまかなう程の収入にはなっていない。
- 農業をやりたくとも、機械を購入するのはハードルが高い。行政が機械を保持して、レンタルしてくれるとよいと思う。
- 移住希望者の中には、家と畑が欲しいという人がいる。移住者とのマッチングが重要。
- 新規就農者が地域に定着するには、先輩農家とのマッチングや繋がりづくりがポイントになる。コミュニティに入れるようサポートできれば、定着率が上がると思う。
(3)鳥獣被害対策について
- ハンターが高齢化しており、人材育成が重要な時期にきている。
- 狩猟免許取得・更新費用の補助など、群馬県全体として検討をしてもよいのではないか。
- 捕獲した獣の処理も課題であり、広域的な処理施設があるとよい。
- 林業が衰退し、山林が荒れていることが原因で、鳥獣被害が増えている。
(4)環境負荷低減・資源循環型農業の推進について
- 有機農業を行うには、販売先の確保が必要。
- 飼料の国産化について、養鶏でも始まっているが、まだ価格が高いので、耕畜連携をさらに進めてほしい。
- オーガニックマルシェが人気と聞いている。マルシェ開催の後も、有機農産物の消費・販路拡大へ繋がる取組が重要。
- 国産飼料、堆肥の循環を作るための耕畜間のマッチングは県全域の広範囲に及ぶため、行政で実施できればよい。
- 経産牛を再肥育し、市場に出す仕組みを検討してはどうか。副産物に付加価値を付けることで、厳しい酪農経営への助けにもなる。
(5)その他
- 大規模農家だけでなく、家族経営をしている農業者が安心して経営ができるよう支援してほしい。
- 鳥インフルエンザが発生した際は消毒ポイントが活用されるが、冬は平時でも設置してもらえるとありがたい。
- 群馬県は温泉地があり、観光資源に恵まれている。消費者理解や販路拡大についても、消費地向けだけでなく、来県した人に向けてもプロモーションできればよい。
- 県内の農産物でも、物流が課題になるので、旅館等に対して何か支援があれば、県内の農産物の需要が伸びると思う。
6 結論
委員の意見を今後の県農政の推進に生かしていく。