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ぐんま緑の県民税(仮称)制度案パブリックコメントに提出された意見と意見に対する考え方(2/5)

更新日:2013年2月15日 印刷ページ表示

(2)制度案記載事項に対する意見 11件

森林の持つ公益的機能について(2件)

森林の持つ公益的機能について概要一覧
番号 意見内容 県の考え方
33 水源涵養機能・土砂流出防止機能を最大限に発揮させるには、広葉樹も含めた神流川源流部の間伐が是非とも必要であると考えます。ブナ、シオジ、ナラ、ケヤキ等を効率的に成長させるために周辺の未成熟木を間伐することは非常に公益的価値を高めるものと考えます。
また、保健休養林の育成も意義あるものと思います。特に観光施設に隣接した林地については早急に施業すべきであると思います。地域の林業に対する取り組みのPRにもなり、観光に来た人たちを森に近づける機会を増やすことになると思います。
いただいたご意見は、事業内容の検討において参考にさせていただきます。
34 洪水調整機能から土砂崩壊防止機能、そして水資源供給機能まで、人工ダムよりはるかに優秀な機能を備えている。森林は不可欠な偉大な自然のダムと思う。 いただいたご意見を参考に、しっかりと取り組んでまいります。

新たな課題の発生について(4件)

新たな課題の発生について概要一覧
番号 意見内容 県の考え方
35 災害リスクの増加傾向は理解できるが、今回の新税によって環境整備しなければならないという論拠にはならない。県は現在においても治山事業等の森林保護事業を実施しているので、これらと今回の新税による環境整備との関連や整合性、合理性の検討が見えない。 治山事業は、森林の有する公益的機能の発揮が特に求められる保安林において実施する事業です。一方、ぐんま緑の県民税(仮称)は、保安林に限定せず、奥山などの林業経営が成り立たず放置されている森林(条件不利地森林)において実施します。
36 「外国資本による森林の買収による地域の水資源の確保に対する不安」と、「管理の行き届かない森林が増加することによる公益的機能の低下の危惧」にどのような関連性があるのか解らない。また、今回の新税による整備事業とどういう関係があるのか。市町村提案型事業等に「公益上、特に重要な森林の公有林化」との記載はあるが、限定的な書き方であり、その後の管理を考えた場合、有効な手段とはならない。なぜ国なり県による公有林化が実現しないのか。 買収された森林が長期にわたって手入れが行われずに放置されることにより、森林の有する水源涵養機能や国土保全機能等の公益的機能が低下し、渇水期における流量の減少や集中豪雨の際の洪水の発生など、私たちの暮らしに様々な影響を及ぼすことが懸念されます。
そのほか、取水による周辺への影響、投機目的の転売や公図や登記簿だけで売買が行われた場合には、土地そのものに係る係争の発生も懸念されます。
このため、県では、無秩序な森林買収に対する監視体制を強化するために、平成24年10月1日に群馬県水源地域保全条例を施行し、法制面の整備を行いました。
一方、このような森林は林業経営を行うことが困難であることが譲渡される一因であるため、外国資本による森林買収に対しては、公有林化や公的な森林整備が有効であり、そのための財源としてぐんま緑の県民税(仮称)が必要だと考えます。
また、森林の公有林化を市町村提案型事業にしたのは、地域の実情を最も良く把握している市町村に、公有林化の必要性やその範囲を判断していただくことが適当であると考えたためです。なお、公有林化した後の管理も、ぐんま緑の県民税(仮称)で対応できるよう、事業内容の検討において参考にさせていただきます。
37 森林による二酸化炭素の吸収量を増やすためには森林の間伐と同時に、成長が盛んで吸収量も大きい若い木を植え育てることも必要だと思います。そのためには伐期を迎えている森林を皆伐するという方法もあると思います。 森林の皆伐については、既存事業の中で検討してまいります。
38 地球温暖化問題は、地球的規模の環境変化による国家間の国際的な課題であり、国家的施策の上で解決されるべきものである。この問題は、一地方が独自課税して解決にあたるというものではない。森林県として看過できないというのであれば、まずは地方6団体などの場で国に対し要求していくべきと思う。 ぐんま緑の県民税(仮称)を導入し、森林を整備することで、地球温暖化防止を含めた森林の持つ公益的機能の維持・増進が図られると考えられています。また地球温暖化問題は地方が取り組むべき課題であるとともに国際的な問題でもありますので、今後も地球温暖化防止を目的とした森林整備の財源確保につきましては、全国知事会等を通じて国に要望していきます。

目指すべき方向性について(4件)

目指すべき方向性について概要一覧
番号 意見内容 県の考え方
39 県内には共有林がかなりあると思われる。当組合の共有林は里山の民有林と国有林の間に立地しており、面積も広く、水源涵養や国土・環境の保全等人が生活する上で非常に重要な役割を担っている。今後の森林行政については、具体的に「共有林」という項目を掲げて、県と森林組合の連携を一層密にして指導支援をお願いしたい。 いただいたご意見は、事業内容の検討において参考にさせていただきます。
40 森づくりの大原則 「適地、適木による森づくり」をどこかに入れてください。
今や「適地、適木」の言葉さえ忘れられようとしております。
いただいたご意見は、事業内容の検討において参考にさせていただきます。
41 森林整備に期待される効果として、美しい景観と訪れやすい環境の創出があると考える。 ぐんま緑の県民税(仮称)を早期に導入し、手入れ不足の森林や荒廃した森林の整備を行い、森林の持つ公益的機能の維持・増進を図ることにより、森林県としての群馬県の良さを県内外に発信していきたいと考えております。
42 提言にあるように、本県は関東一の森林県である。故に、目指すべき方向性として、関東一の豊かで美しい森林県を目指すべきであり、森林環境税は遅きに失する思いである。整備をなして観光資源としても大いに活用して本県のイメージアップを図るべきである。

新たな財源の必要性について(1件)

新たな財源の必要性について概要一覧
番号 意見内容 県の考え方
43 「徹底した既存事業の見直しを行うことを前提」とあるが、何をどのように検討し、その結果新税やむなしの結論に至ったのか。普通の一県民からは全く窺い知ることができない。 ぐんま緑の県民税(仮称)は、県民共有の大切な財産である森林を適切に管理し、次世代に引き継いでいくため、県民みんなで森林を守っていく仕組みとして導入を検討しているものです。
ぐんま緑の県民税(仮称)の税収は、奥山などの林業経営が成り立たず放置されている森林(条件不利地森林)の整備など、既存の一般財源による事業では対応できなかった課題を解決するため、新たに実施する施策に使うことを基本としています。
なお、県では、これまでも行財政改革に取り組んでまいりましたが、引き続き、歳入確保や歳出縮減に努めていきます。