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森林・林業、山村地域の現状について
更新日:2013年2月20日
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森林・林業、山村地域の現状
- 昭和30年から40年代にかけて、主に広葉樹からなる天然林を伐採した跡地や原野などに積極的に針葉樹中心の植林を行い(拡大造林政策)、本県の森林資源の充実が図られました。この政策は山村における雇用を創出し、地域の活性化にも大きく寄与しました。
- 一方、本県の木材需要は昭和48年をピークに減少し、木材価格も昭和55年をピークに低下し続け、スギ丸太の価格は平成22年には昭和55年の3分の1にまで下落しました。
図-1 木材需要量の推移
図-2 年度別立木価格・素材生産費等推移表(主伐・スギ)
- 本県の森林・林業を支えてきた山村地域の人口は減少し、これに伴い65歳以上の高齢者の割合は増加しています。また、本県では所有森林面積5ヘクタール以下の小規模所有者が9割と多く、不在村所有者も全体の5分の1を占めています。
- 林業の不振は山村地域の過疎化・高齢化を促進し、木材価格の低迷は小規模所有者を中心に林業経営への関心を薄れさせており、管理の行き届かない人工林が目立つようになりました。