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平成29年度第1回ぐんま緑の県民税評価検証実施結果

更新日:2017年6月5日 印刷ページ表示

1.日時

 平成29年5月18日(木曜日) 13時30分~15時00分

2.会場

 県庁7階 審議会室

3.出席者

 委員:西野委員長ほか7名、県:須藤環境森林部長ほか13名、事務局:林政課職員5名(別添出席者名簿のとおり)

4.環境森林部長挨拶

 略

5.委員長挨拶

 略

6.委員挨拶

 略

7.報告事項

平成28年度事業実績及び平成29年度事業経過報告

  • ぐんま緑の県民基金事業について(総括表)
  • 水源地域等の森林整備事業
  • 効果検証のための調査経過
  • ボランティア活動・森林環境教育の推進
  • 市町村提案型事業
  • 市町村提案型事業アンケート結果検証

8.協議事項

平成28年度事業実施報告書について

  • ぐんま緑の県民基金事業 平成28年度事業実施報告書(案)について

9.その他

 略

10.質疑内容

(司会:林政課次長)
 (*13時30分 司会 開会を宣言する)

(司会)
 環境森林部長からあいさつを申し上げる。

(環境森林部長) [あいさつ] (省略)

(司会)
 次に、西野委員長からごあいさつをいただく。

(西野委員長) [あいさつ] (省略)
(司会)
 次に、各委員からごあいさつをいただく。

(各委員) [あいさつ] (省略)

(司会)
 これより議案の審議に移るが、議長は西野委員長にお願いする。

(議長(西野委員長))
 まず「平成28年度事業実績及び平成29年度事業経過報告」について説明をお願いする。

(林政課長)
 [ぐんま緑の県民基金事業について資料1、水源地域等の森林整備について資料2-1により説明]

(林業試験場長)
 [効果検証のための調査経過について資料2-2により説明]

(緑化推進課長)
 [ボランティア活動・森林環境教育の推進について資料3により説明]

(林政課長)
 [市町村提案型事業について資料4、市町村提案型事業アンケート結果検証について資料5により説明]

(西野委員長)
 平成28年度事業実績及び平成29年度事業経過報告について御説明いただいたが、ここまでのところで何か質問はあるか。

 資料4の市町村別一覧表において「繰越」の事業は全て実施できなかったということか。平成29年度に続きを行うということか。

(林政課長)
 平成28年度に事業が完了しなかったため、平成29年度にも事業が及ぶということである。

(西野委員長)
 平成29年度も事業を実施するということで承知した。他に委員から意見はあるか。

(市川委員)
 平成29年度の計画一覧表(採択結果)では下仁田町の事業のように事業費36万6千円に対し、県の補助金が4千円とわずかとなっている。これはなぜか。

(西野委員長)
 県の補助金の算定の仕方についてのご質問であるが県に説明をお願いしたい。

(林政課長)
 補助事業の場合、何が補助の対象となるかがあらかじめ定められており、補助対象となるものとならないものがある。事業費のうち、補助対象については県から全額補助を行うが、補助対象外については市町村もしくは事業主体に負担頂いている。

(市川委員)
 承知した。

(西野委員長)
 他に委員から意見はあるか。昨年度のアンケート調査結果でB評価だった事業について県に調べて頂いた。アンケート結果で課題として挙げられている継続性の点は非常に解決の難しい問題である。将来的には継続性が評価時に課題として挙がるのかと思うが、これまでできなかった事業が県民税で実施できるようになった点は評価されてよい点である。将来性を含めて評価するのも間違ってはいないが、県民より頂いた税でもあるので実施した事業の妥当性自体を主体において考えた方が良いように思う。これまでできなかった事業をこの県民税で実施できたというその部分の評価として、私の希望としてはなるべくA評価をつけて頂きたい。将来性を含めた際には、様々な課題があるのはどの事業でも同様である。アンケート調査の際にはその点も御説明頂きたい。今までできなかった事業が県民税を用いて実施できるようになったという効果は大きいと考えている。挙げられた課題のうち、今後フォローできる課題があるのかどうかも検討頂きたい。報告事項について他に委員から意見はあるか。

(各委員)
 意見なし。

(西野委員長)
 それでは、報告事項はこれをもって終了する。つづいて協議事項に入る。協議事項は平成28年度事業実施報告書についてということで事務局に説明をお願いする。

(林政課長、緑化推進課長)
 [資料6により説明]

(西野委員長)
 冒頭の部長挨拶にもあったように今年度はスケジュールを早めて実施報告書案をとりまとめ頂いた。委員から意見はあるか。各委員にはこの実施報告書案に対して御意見を頂き、最終的には私の方でとりまとめて実施報告書に意見を記載する。平成28年度の実施報告書については昨年度に委員を務められた内山氏、金子氏、田村氏からも意見を聴取するのか。

(林政課長)
 現の委員に意見をお願いしたいと考えている。

(西野委員長)
 今年度より委員になられた市川委員、小井土委員にははじめから難しい要望となるが実施報告書について御意見をお願いしたい。

(林政課長)
 本日欠席されている高草木委員及び宮地委員には事前に資料を送付している。

(西野委員長)
 他に委員から質問、意見はあるか。ぐんま緑の県民税の開始から3年が経過し、林政課長から話のありましたようにこの事業が県民に浸透してきているものと認識している。あちらこちらでこの県民税の話を行政関係者以外の方からも時折聞くのでかなり浸透しているものと考えている。時間の経過とともに、県民に知られていき、本税による取り組みが多くなってきた。よい経過だと考えているが、松本委員はいかがか。

(松本委員)
 事業に関わる就労者が不足しているということで、女性の参加を促進するという話を聞いたように記憶しているが、それについて状況はどうなのか。

(林業振興課長)
 女子学生を対象にぐんま森林・林業ツアーを開催し、群馬県内の森林の状況をみてもらうような取り組みを実施している。

(松本委員)
 ツアーへの参加だけで終了してしまうことはないのか。

(林業振興課長)
 ツアーの後、林業に興味・関心のある女子学生を対象に林業基礎研修を開催し、林業がどのような仕事なのかを知る機会を設けている。導入・興味付けや体験のイベントを開催し、女性の参加が促進されるよう企画している。

(西野委員長)
 林業の現場につながる企画を実施しているということで承知した。このことに関連して林業振興課から何かあるか。

(林業振興課長)
 林業従事者数の話ではあるが、平成26年から27年にかけての調査では女性の就労者が4名ほど増加している。特に利根沼田地域では17名ほどこれまでに増加している。年齢も徐々に若くなってきており、昨年の平均年齢が49.7歳であった。ピークには58歳まで上昇したので、若い方の新規就労により平均年齢がかなり下がってきている。

(西野委員長)
 徐々に林業への若い方の就労が多くなっている。西岡委員はいかがか。

(西岡委員)
 最近のマスコミ報道を聞くところでは若い人の林業への就労が増えてきているようであり、森林環境教育の影響だと思われる。東北では漁業に関心を持った若者が漁師になっている。同様に栃木県や群馬県では森林・林業に興味をもった若者が増えてきている。3年間経過した県民税で実施されている森林環境教育のような事業により興味を持つ若者が増えてきているように思う。問題なのは資料5にも見られるように高齢化の問題である。この問題について取り組む必要がある。

(西野委員長)
 若い人により参加してもらうという方向である。ぐんま緑の県民税による様々な事業で県民の森林・林業への興味関心が高まっているということは素晴らしいことである。高橋委員はいかがか。

(高橋委員)
 実施報告書はぐんま緑の県民税に係る報告書であるので、女性活用はどの事業で行っているのか。

(林業振興課長)
 女性活用はぐんま緑の県民税ではなく、一般財源で実施している。

(高橋委員)
 ぐんま緑の県民税を用いることが大前提であるから、ぐんま緑の県民税を用いて森林環境教育等で女性活用を考えるのも1つの手かと考えている。資料5のキーワードとして2つ3つが絞られるかと思うが、「高齢化」が話題となっている。西野委員長もいうようにアンケートでは成果が評価されるのが望ましく、課題としては高齢化が挙げられる。したがって評価としてはA評価となり、高齢化は課題として出てくる。今後アンケートをとる際にはこれまでの事業評価である点を御説明頂くと、より事業評価としてはA評価が増えるものと思われる。

(西野委員長)
 ぐんま緑の県民税の開始時に制度設計を行ったため、その制度に縛られている状況にある。この制度が開始されて数年たち、これを制度設計にいれておけばよかった、こういうのをいれておけばよかったなどあると思う。このことについては回をあらためて御意見頂ければと思う。現状の制度で応用のきく場合は応用をきかせたい。制度設計については今後の検討課題である。市川委員はいかがか。

(市川委員)
 普及啓発の点であるが、私は緑の募金の方に関わっており、緑の募金を集め、集まったお金で緑化のための苗木の配布や緑の少年団の運営等様々な事業を行っている。このぐんま緑の県民税と緑の募金を混同される方が多く、両者の使い道を理解していない人が多い気がする。緑の募金額は年々減少しており、県民税を払いながら緑の募金とはというように思われる方もいる。普及啓発時にあわせてその事業がどのお金で実施されているのか説明を尽くした方がよいのではないか。

(西野委員長)
 ぐんま緑の県民税の導入時にも同様の議論があった。もしそのような混同があるのであれば県より御説明をお願いしたい。鬼頭委員はいかがか。

(鬼頭委員)
 このぐんま緑の県民税を非常に利用している立場で話をさせてもらう。みなかみ町は水源の町であり、広大な森林が広がり、環境保全にも大きく貢献している。首都圏3千万人を支える町でもある。みなかみ町ではその自然環境を次世代に引き継げるよう自然環境と共生した町づくりを進めている。みなかみ町ではこのぐんま緑の県民税を利用して森林整備や竹林整備に取り組んでいる。市町村提案型事業では、みなかみ町が大きな金額を県より補助頂いている。みなかみ町は有名な観光地ではないが、道路沿いの竹林が整備され、町民や観光客から喜ばれている。通学路に竹がかかるような箇所についても、この事業で整備し、子供たちが安心して通学できるようになり、大変喜んでいる。みなかみ町は780平方キロメートルの広さをかかえているので、まだまだ未整備の地域もあるので、これからも本事業を利用させて頂きたい。

(西野委員長)
 本事業の目的はみんなで群馬県の森を守り育てることであるので、その方向で引き続き進めたい。小井土委員はいかがか。

(小井土委員)
 今年度より初めて委員になり、この場に出席した次第である。何年か前まではこの事業により整備された箇所が国道や県道等の道路から見えなかったが、去年あたりから国道や県道周辺の整備が進んできて、見える箇所が多くなった。それとともに地域に住む人々にも本事業の効果が理解されるようになってきたと思う。私も本事業の存在については知っていたが、制度開始当初は里山ではなく道のない山奥で進められる場合があった。最近ようやく下仁田インタ-チェンジ近くでも1~2月にかけて間伐が行われ、綺麗に整備された。ここは道の駅にも近いことから、綺麗でいいですねとみなかみ町と同様に住民の皆さんに喜ばれている。地域で見える部分も本事業で整備して欲しいというのが私の気持ちである。

(西野委員長)
 本事業では里山の整備を重要視してきた。これは県民の皆様に税の使い道がみえるようにという考えのもとである。引き続きその方向で本事業を進めていきたい。小山委員はいかがか。

(小山委員)
 まず35の全市町村で市町村提案型事業が取り組まれていることは非常によろしいと思う。当初話のありましたように山の森林を守るということも大事であるが、平地に住む者としては本事業を茂林寺湿原の保護やホタルの里の整備等の教育面で利用し非常に役立っており、非常に効果がでてきているように思う。須藤新市長より1つこの場でお願いしろと言われたことがありお願いである。外来種のクビアカツヤカミキリの問題がある。初めて聞かれた方もおられると思うが、この外来種はサクラ類に寄生し、サクラ類を枯らしてしまう。中国あたりから入ってきたものである。以前に当時の自然環境課長からこの外来種に関する注意喚起及び情報提供として通知がきていた。地域のシンボルとなっている館林高校前の桜並木にこの外来種が入り、平成27年7月から枯死が見られるようになった。その後に茂林寺のサクラが本種により枯死し、3本が伐採され、非常に大きな問題となっている。市外でも大きくとりあげられており、調べてみると平成24年に愛知県、平成25年に埼玉県草加市以来3例目の被害確認である。本種は非常に厄介なカミキリムシであり、サクラの樹木内で幼虫でほとんど過ごし、捕殺するのが難しい。現在この種に効く殺虫剤を横浜の防疫会社が開発中で今年度に認可される予定である。このまま放置すれば館林市だけの話ではなくなる。現に邑楽郡まで広がっている。このままいくと群馬県内のサクラの名所といわれる場所でサクラの枯死が危惧され、非常に脅威となる外来種である。今年度事業については既に事業の採択が完了しているわけだが、緑を守る県民税が山だけでなくサクラにも活用されれば、県民の本事業に対する理解は深まるものと思われる。今手をうたないと群馬県内の桜並木がなくなってしまうおそれがある。その点の支援をご検討頂きたいと新市長から言付かってきた。情報提供とあわせて県からの御支援、御指導を頂ければと思う。この25日には邑楽郡内で担当者が集まり、サクラの木にネットをかける予定である。これはサクラ内から出てきた成虫をネットに絡ませ、捕殺するものである。現時点でそれ以外に捕殺方法がない。今年内に殺虫剤が認可される予定であるが、この殺虫剤も高額と予想される。平地に住む者にとってサクラは重要な緑でもあるので、是非ともこの問題に対する県民税等での御支援をお願いしたい。

(西野委員長)
 環境政策課長はこの問題に対していかがか。

(環境政策課長)
 昨年度、一昨年度とクビアカツヤカミキリについて館林市や関係者には御協力頂きながら現地確認を行った。小山委員の話にもあったように愛知県、埼玉県、群馬県と国内でも数例しか発生していない中で、東毛地域で発生したことを受けて注意喚起を行った次第である。絶滅は難しく、サクラを伐採して焼却しない限りは駆除できない状況である。新しい殺虫剤が認可されそうだという話だったので、そのような殺虫剤も活用しながら、クビアカツヤカミキリを含めた外来種について駆除できればよい。現任の自然環境課長も出席しているので、皆様の協力を得ながら対策を講じていきたい。

(西野委員長)
 ぐんま緑の県民税では水源地域等の森林整備として松くい虫被害地の再生を事業として行っているのでこのことと同様だと思われる。ただし、平成29年度の事業については既に決まってしまったので、平成30年度に応用がきくかどうか県に検討してもらいたい。

(林政課長)
 状況はよく理解できるが、私どもで扱っているのがどちらかというと森林となるので、緑化木や街路樹についてこの県民税を導入できるかは検討してみないとわからない。今の状況では県民税の導入は厳しいと考えている。

(小山委員)
 館林市の高根に保安林があり、館林市内では唯一の保安林である。その保安林がクビアカツヤカミキリにやられ、サクラが枯死してきている。その保安林が守れない事態になってきているので、柔軟に御検討頂きたい。

(林政課長)
 高根の生活環境保全林は先程話した森林に該当するのでどういった形で実施できるか検討しなければならないので即答はできないが検討する。

(西野委員長)
 前回の委員会でも話したがこの県民税は都市緑化という観点が抜けているので、今後は平地の緑についても検討していく必要がある。私もこの観点が抜けていたことについては反省している。今の館林市の御意見については県で検討頂きたい。ただし、深刻かつ早急な問題である。この問題について県民税以外で今年度何か県で対応を検討しているのか。

(自然環境課長)
 この問題は館林市内一帯が一番の発生地であり、またサクラは人にとって身近な木であるため、クビアカツヤカミキリが県内に広まると深刻な事態となるため、昨年に注意喚起を行った。また、早期発見も非常に重要であるため、県としては情報提供を広く呼びかけるなどして疑わしきものがあれば直ちに確認を行い、捕殺作業を行うなど周知啓発に努めているところである。

(西野委員長)
 館林市内のサクラがなくならないように是非よろしくお願いしたい。県から別途連絡がいくと思うが平成28年度の実施報告書案について現在の委員から御意見を頂きたい。頂いた御意見を最後に私の方でとりまとめ、県に報告する。実施報告書には委員からの意見欄があるので、その箇所に皆さんの御意見を記載する。県から各委員への連絡はいつぐらいになりそうか。

(林政推進係長)
 各委員の御意見は早急に頂きたいと考えているので準備でき次第、資料をお送りする。

(西野委員長)
 他に委員から意見はあるか。

(各委員)
 意見なし。

(西野委員長)
 本日の審議事項は以上である。実施報告書案に対して各委員から頂いた意見をつけて実施報告書とする。事務局の方から連絡がいくと思うので御手数ですが意見を記載し返送頂きたい。それでは、これをもって第1回ぐんま緑の県民税評価検証委員会の議事を終了させて頂く。委員の皆様には貴重な御意見を頂きありがとうございました。(司会)
 以上をもって評価検証委員会を閉会する。

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