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特定外来生物ナガエツルノゲイトウに注意してください

更新日:2025年12月1日 印刷ページ表示

1 ナガエツルノゲイトウとは

 ナガエツルノゲイトウ(Alternanthera philoxeroides)は南米原産の多年草の水草です。
​ 水辺だけでなく陸域まで生息し、日あたりの良い水辺では大群落を形成します。
 茎が1メートルに伸び、枝分かれが盛んであり、わずか数センチメートルの根や茎の断片から再生するなど拡大力と再生力が非常に強いです。また、茎は千切れやすく、断片が水流によって運ばれ新たな地で定着し、再生することから拡散力も高いです。
 平成17年に外来生物法により「特定外来生物」に指定されており、枯死していない状態(生きている状態)での栽培保管運搬放出植栽等禁止されています。

ナガエツルノゲイトウ(館林市提供)の写真

写真1:ナガエツルノゲイトウ(館林市提供)

ナガエツルノゲイトウ(節から発根)

写真2:ナガエツルノゲイトウ(節から発根)

ナガエツルノゲイトウ(対に展開)

写真3:ナガエツルノゲイトウ(葉が対に展開)

ナガエツルノゲイトウ(茎断面)

写真4:ナガエツルノゲイトウ(茎断面)

主な被害
生態系

・水辺や陸域に生育する在来植物と競合し、在来植物の減少を引き起こす。
・繁茂して河川やため池などの水面を覆い、水質や水生生物の生息環境が悪化する。

農業

・水田(畦畔を含む)や畑地で繁茂し、栽培作物と競合し、収量に影響する。
・農業用水路で繁茂し、通水を妨げる。
・農業機械の操作(収穫作業等)の障害となる。

治水

・河川や水路で繁茂し、通水を妨げる。
・流出した個体により、用排水機場の取水・排水時の障害、除塵機やポンプ等への負荷や詰まりを引き起こす。

2 駆除方法

 ナガエツルノゲイトウの駆除に対する基本的な考え方は、「早期発見・早期駆除」、「粘り強く対応」、「周囲への拡散防止」です。
 主な駆除方法とその注意点は以下のとおりですが、詳しくはナガエツルノゲイトウの駆除対策について<外部リンク>(農林水産省ウェブページ)を確認してください。

(1)除草剤

  • 根や茎の断片から再生するため、植物体全体を枯らす除草剤が有効です。
  • 使用に当たっては、必ず登録内容を確認してください。また、水系に流入するおそれのある場所では使用しないでください。(水田では止水期間を遵守すること)

 ※ 農薬登録情報提供システム<外部リンク>(農林水産省ウェブページ)

(2)素手による引き抜き

  • 生育が確認されて間もない時に有効な方法です。
  • 茎や根の断片からも再生するため、破片が残らないように引き抜きます。
  • 引き抜き後は周囲に流出しないように密閉し、確実に枯らしてから焼却処分場で処分します。
  • 刈払い機での除草は、断片が散乱し生息地を拡げるおそれがあるため、絶対に行わないでください。

3 ナガエツルノゲイトウと疑われる植物を発見した場合

 「発見日時」、「発見場所」、「発見個体の写真」の3つを、最寄りの市役所・町村役場または県自然環境課、県各環境森林(森林)事務所、県農政課、県各農業事務所、県農業技術センター(県病害虫防除所)のいずれかに情報提供してください。

(参考)ナガエツルノゲイトウの見分け方

 水路やため池の通水被害を起こす外来生物の見分け方_ナガエツルノゲイトウ<外部リンク>(農林水産省ウェブページ)

4 参考情報

特定外来生物等一覧 | 日本の外来種対策 | 外来生物法<外部リンク>(環境省ウェブページ)

外来生物法

群馬県生態系等被害防止外来種リスト