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令和7年度北方領土青少年等現地視察事業
更新日:2025年12月18日
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北方領土返還要求群馬県推進連絡協議会(事務局:群馬県知事戦略部地域外交課内)では北方領土に隣接する北海道・道東地域(根室市、別海町等)への訪問を通して、中学生・高校生に北方領土問題への理解を深めていただくことを目的に、以下のとおり研修旅行を実施しました。

【北方領土略図提供:独立行政法人北方領土問題対策協会 】
期間
令和7年8月22日(金曜日)~24日(日曜日)【2泊3日】
主催
北方領土返還要求群馬県推進連絡協議会
目的
北方領土問題への理解促進、現地視察を通じた学び
参加者構成
中学生9名(前橋市・高崎市・館林市・渋川市・群馬大学附属中)
高校生8名(群馬県立高校・太田市立太田高校)
引率者8名(教諭・校長・教育委員会・新聞社記者など)
主な行程
1日目:羽田→中標津、北方領土館・別海北方展望塔(北方四島返還「叫び」の像)
2日目:納沙布岬、北方館、四島かけはし、元島民講話、道立北方四島交流センター(二・ホ・ロ)
3日目:道の駅スワン44ねむろ、明郷伊藤牧場で乳しぼり・バターづくり体験
参加者からの主な意見
北方領土が“近くて遠い”存在であることへの驚き
- 国後島・貝殻島が「目で見えるほど近い」ことに驚いた。
- 近いのに行くことができない現実を実感し、不法占拠の問題を身近に感じた。
元島民の切実な思いに心を動かされた
- 元島民の「帰りたい」という言葉の重みを強く受け止めた。
- 家や生活を奪われた体験に触れ、戦争の理不尽さを痛感した。
- 高齢化が進む元島民の思いを「今、聞くこと」の大切さを感じた。
北方領土問題は“現在進行形”であるという理解
- 漁業への制限、拿捕の危険、莫大な協定金の支払いなど、今も地域に影響が続いていることを知った。
- 歴史ではなく「今の暮らし」に直結する問題だと実感。
北海道の人々の強い返還への思いに触れた
- 資料館や展望台、祈りの火、返還運動の展示から地域の継続した取り組みを知った。
- 北海道では日常的に問題意識が共有されていることを学んだ。
自分の学びを“周囲に伝えたい”という意識の高まり
- 「無関心でいてはいけない」との気づきが多くの参加者に共通。
- 自分事として考え、学んだことを家族や学校などへ広めたいと感じた。
- 次世代へつなぐ必要性を実感した。
平和について考えるきっかけになった
- 戦争は民間人を苦しめるだけであり、武力ではなく対話が必要だと感じた。
- ロシア人住民との交流を語った元島民の姿から「憎しみでなく理解を」の大切さを学んだ。
現地で“見て・聞いて・体験する”重要性の実感
- 教科書だけでは得られない理解が深まり、北海道の自然・生活・文化も知ることができた。
- 酪農体験や地域の暮らしを通して、国境問題と生活の結びつきを学んだ。








