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欠席連絡(感染症情報)のデータ連携事業・事業運営検討会第2回について
10月15日、欠席連絡(感染症情報)のデータ連携事業・事業運営検討会第2回を開催しました。
開催状況を公表します。
期日
令和7年10月15日(水曜日)16時00分~17時00分
場所
Web会議
メンバー
- 内閣官房 デジタル行財政改革会議事務局
- 文部科学省 健康教育・食育課
- こども家庭庁 保育政策課
- 厚生労働省 感染症対策課
- 公益財団法人 日本学校保健会
- 一般財団法人 全国地域情報化推進協会(APPLIC)
- 一般社団法人 こどもDX推進協会
- 感染症情報システム運営事業者(株式会社エスイーシー、有限会社おうみコンピューターシステム)
- 群馬県
- 教育委員会
- こども・子育て支援課
- 感染症・疾病対策課
- 群馬県 委託事業者
- 校務支援システム・汎用クラウドサービス導入業務(Ddrive株式会社、株式会社滋野堤水堂)
- 保育施設における欠席連絡のデータ連携機能提供業務(株式会社コドモン)
- 事業運営事業者(Pwcコンサルティング合同会社)
議事
- 開会
- 群馬県「欠席連絡(感染症情報)のデータ連携事業」事業運営検討会の概要説明
群馬県教育委員会より説明 - 報告事項
事務局より以下報告- 保育実証の進捗状況
- 校務実証の進捗状況
- 今後のスケジュール、事務連絡
- 主な意見・コメント
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保育分野について
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「新しい地方経済・生活環境創成交付金(デジタル実装型TYPES)」事業(以下、交付金事業)で保護者の利便性や保育施設職員の負担軽減を期待しているが、一方で「学校等欠席者・感染症情報システム(以下、感染症情報システム)」としての情報精度維持について、「なぜ『感染症情報システム』はできたのか」、学校・保育施設双方の欠席情報の重要性も踏まえて全国展開に向けて仕様を検討していく必要がある。今回の保育分野における「保育ICTシステム」から「感染症情報システム」へのデータ連携については、交付金事業の中で協力していきたい。(公益財団法人日本学校保健会)
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保育分野の実証について、順調に進んでいることが理解できた。全国標準仕様案が確定する2026年3月末後、一般社団法人こどもDX推進協会(以下、こどもDX)の会員事業者が対応するにあたってのスケジュール、費用感等を今後の事業運営検討会の中で協議させていただきたい。引き続き交付金事業に貢献していきたい。(こどもDX)
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学校分野について
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一般財団法人全国地域情報化推進協会(以下、APPLIC)会員向けアンケート調査について事務局からの依頼に基づき協力したい。なお、APPLICに「保護者連絡アプリ」に特化したワーキンググループ等は存在していないが、「校務支援システム」及び「保護者連絡アプリ」を提供しているベンダに対して、調査協力を依頼する。(APPLIC)
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交付金事業の募集要項に目指す姿として保健所等の負担軽減が記載されており、効果検証のKPI項目の対象として保健所が入っている。学校閉鎖や感染症が発生した場合に、学校は保健所へ報告することが法定業務となっているが、現在の「校務支援システム」では、保健所へ報告できる機能がない。学校職員が手作業で報告を行っている報告業務がデジタル化されれば、負担軽減になると思われるが、交付金事業でどういう形で整備されるのか教えていただきたい。(APPLIC)
⇒現在開発を進めている状況で、並行して保健所を含む効果検証についても検討している。(PwCコンサルティング合同会社)
⇒学校が、出席停止を命じた際に保健所に報告をする業務があり、実際の学校と保健所間において、「どのような業務フローが行われているのか」を確認するところから進めていきたいと考えている。(群馬県教育委員会)
⇒学校と保健所間においての報告業務について、「感染症情報システム」における学校からの学級閉鎖情報を活用している保健所も存在する。(公益財団法人日本学校保健会) -
実装が間に合うか不安があるため、「保護者連絡アプリ」と「校務支援システム」の標準仕様案の検討の進捗度合いについて教えていただきたい。(APPLIC)
⇒現在、群馬県での実証に向けた開発は予定どおりに設計等を進めており、引き続き事務局と連携を取りながら開発していく。(Ddrive株式会社)
⇒標準仕様案が既に出来ているという認識で間違いないか。(APPLIC)
⇒標準仕様案については、現在作成に向けて検討中である。実証については、交付金の募集要項に則る形で開発を進めたい。(群馬県教育委員会) -
「保護者連絡アプリ」の開発について、「感染症情報システム」における症状・疾患項目をカバーするように設計すると記載されているが、保護者にとって症状・疾患項目を入力することは難しいのではないかと懸念している。症状・疾患項目の入力について、どのように入力してもらう想定か教えていただきたい。(APPLIC)
⇒「保護者連絡アプリ」自体が、保護者に取り扱いやすい構成になることを根底に設計している。症状・疾患項目の入力も、保護者に分かりやすい構成で設計を進めていく。(Ddrive株式会社)
「保護者連絡アプリ」と「校務支援システム」間での名簿情報の受け渡しについて、OneRosterで連携する想定か。(APPLIC)
⇒交付金の募集要項にOneRosterで連携する旨の指定があり、標準仕様案においても、OneRosterを検討している。(群馬県教育委員会)
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関係省庁のコメント
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保育施設の現場の負担軽減については、非常に重要であると考えている。本事業の成果物が現場にとって使いやすいものになるよう配慮いただき、負担軽減の効果検証を実施していただきたい。今後も進捗について注視させていただきたい。(こども家庭庁 保育政策課)
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事業が順調に進んでいることが理解できた。引き続き進捗について注視させていただきたい。(厚生労働省 感染症対策課)
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保育施設における「感染症情報システム」へのデータ連携について、自動連携されるデータと、そうでないデータがある。後者を自動連携しなくてよいのかという問題がある他、その状態で自動連携される地域と、そうでない地域が出てくること等を鑑みると、データの偏りが生じると考えられるため、「感染症情報システム」の精度に生じる影響について検討する必要があると考えている。(内閣官房デジタル行財政改革会議事務局)
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保育施設・学校の教職員の負担軽減が実現されようとしているところだが、現在「感染症情報システム」へのデータ入力作業の業務量は大変大きい。デジタル行財政改革を進めるため、今回の実証の効果検証結果を関係省庁に提供いただき、関係省庁で議論して、感染症のデータ連携の標準化を含めルールの明確化を進めていきたい。(内閣官房デジタル行財政改革会議事務局)
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保育分野について、一部分の実証を行わず、標準仕様案を検討するには、非常に緻密な議論が必要となる。その際、本日挙げられた考慮すべき事項を含めてまとまっていくことを期待する。実証の範囲においては、効果検証を丁寧に行った上で、どういった理由でその効果が生じているのかという分析にも力を入れ、より展開しやすく、現場で導入しやすい標準仕様案となるよう実証していただきたい。また、今回の実証の先には全国展開という大きな目標がある。この先のスケジュールや、実際の導入場面等、引き続き調整事項が残っているため、実証中あるいは、実証後も引き続き関係者の中で調整をさせていただきたい。大きな計画の中で、かつ長期にわたって利用されることが想定される仕組みの中で、重要な一歩が記されたと考えている。引き続き協力をお願いしたい。(内閣官房デジタル行財政改革会議事務局)
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