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令和2年度 第3回ぐんま緑の県民税評価検証委員会実施結果

更新日:2020年12月7日 印刷ページ表示

1.日時

令和2年11月10日(火曜日)14時00分~15時50分

2.会場

群馬県庁7階 審議会室

3.出席者

  • 委員:西野委員長ほか7名
  • 県:岩瀬環境森林部長ほか10名
  • 事務局:森林保全課職員4名

(別添出席者名簿のとおり)

4.環境森林部長あいさつ

[略]

5.委員長あいさつ

[略]

6.議事

(1)報告事項

ア 第2回ぐんま緑の県民税評価検証委員会について
イ ぐんま緑の県民基金事業 令和元年度実施報告書について
ウ 市町村提案型事業の評価(平成30年度事業開始事業・令和2年度評価)について
エ 令和2年度市町村提案型事業の追加採択について

(2)協議事項

ア 令和2年度市市町村提案型事業の追加採択(独自提案事業)について
イ 災害を未然に防ぐための樹木の事前伐採について
ウ 次期群馬県森林・林業基本計画策定方針を踏まえたぐんま緑の県民税の今後の方向性について

7.質疑内容

(司会)

(14時00分 司会 開会を宣言する)

(司会)

環境森林部長からあいさつを申し上げる。

(環境森林部長) [あいさつ] (省略)

(司会)

次に、西野委員長からごあいさつをいただく。

(西野委員長) [あいさつ] (省略)

(司会)

これより議案の審議に移るが、議長は西野委員長にお願いする。

(議長(西野委員長))

まず「第2回ぐんま緑の県民税評価検証委員会について」説明をお願いする。

(緑化推進主監)

資料1「第2回ぐんま緑の県民税評価検証委員会について」書面による評価検証委員会を開催し承認されたことを説明。

(議長(西野委員長))

「第2回ぐんま緑の県民税評価検証委員会について」説明いただいた。
次に「ぐんま緑の県民基金事業 令和元年度実施報告書について」説明をお願いする。

(事務局)

資料2「ぐんま緑の県民基金事業 令和元年度実施報告書」により説明

(議長(西野委員長))

委員の皆様からいただいた意見を、私なりに要約した内容になっている。
委員長意見について協議事項でも触れたいと思うが今後、国の森林環境譲与
税との関係をきちんと考えていく必要があると思いこのような意見を書かせていただいた。
ぐんま緑の県民税は一般財源でやれる事業はやらないということが原則であり、それを踏まえ第2期終了後について考えていきたいので、この委員会でご意見をいただきたい。
ぐんま緑の県民税開始時は、国の森林環境譲与税の話はなく、地方分権の観点から県独自のぐんま緑の県民税の導入を進めたが、再度、委員会としても議論をしていく必要があると思われる。各委員から質問はあるか。

(各委員)

質問なし。

(議長(西野委員長))

次に「市町村提案型事業の評価(平成30年度開始事業・令和2年度評価)について」説明をお願いする。

(事務局)

資料3「市町村提案型事業の評価(平成30年度開始事業・令和2年度評価)」により説明。

(議長(西野委員長))

第1回ぐんま緑の県民税評価検証委員会で、補助事業者や市町村の自己評価の自由記載欄について、記載をするよう指導を求め、改善された。それを基に委員の皆様からいただいた意見を集約した内容となっている。各委員から質問はあるか。

(各委員)

質問なし。

(議長(西野委員長))

次に「令和2年度市町村提案型事業の追加採択について」説明をお願いする。

(事務局)

資料4「令和2年度ぐんま緑の県民基金市町村提案型事業 事業採択整理案(通常事業)」により説明。

(議長(西野委員長))

「令和2年度市町村提案型事業の追加採択について」説明があった。県で審査をして、全事業採択されたとの報告であるがよろしいか。

(各委員)

異議なし。

(議長(西野委員長))

次に協議事項に入る。
「令和2年度市町村提案型事業の追加採択(独自提案事業)について」説明をお願いする。

(事務局)

資料5「令和2年度ぐんま緑の県民基金市町村提案型事業 事業採択整理案(独自提案事業)」により説明。

(議長(西野委員長))

「令和2年度市町村提案型事業の追加採択(独自提案事業)について」説明があった。県で審査し、採択として委員会に意見を求められている。各委員から質問はあるか。それでは委員会として採択でよろしいか。

(各委員)

異議なし。

(議長(西野委員長))

次に「災害を未然に防ぐための樹木の事前伐採について」説明をお願いする。

(緑化推進主監)

資料6「災害を未然に防ぐための樹木の事前伐採について」により説明。

(議長(西野委員長))

「災害を未然に防ぐための樹木の事前伐採について」説明があった。
これまでの事業の目的は獣害防止や道路通行の安全などを目的とし里山での事業が行われてきたが、新たに電線と電話線を守るという目的を加え、森林整備によりライフラインを守ることにつなげるということである。
事務局にお尋ねするが、一般財源でライフラインを守る事業は行われていない
のか。

(緑化推進主監)

危険木を事前に伐採する事業を、一般財源で行っていない。

(議長(西野委員長))

防災や急傾斜地に指定されているところについては、何らかの財源措置があるのではないか。

(緑化推進主監)

土砂が流出する恐れがある場所等で、土砂流出防備保安林などの保安林に指定されている場合は、その森林を整備する事業がある。

(議長(西野委員長))

結果としてライフラインを守るということが目的になるのは、今までのぐんま緑の県民税で考えてきたこととは少し異なる気がする。各委員の意見はいかがか。

(各委員)

異議なし。

(議長(西野委員長))

次に「次期群馬県森林・林業基本計画策定方針を踏まえたぐんま緑の県民税の今後の方向性について」説明をお願いする。

(林政課経営管理室長)

資料7「次期群馬県森林・林業基本計画策定方針」により説明。

(議長(西野委員長))

「次期群馬県森林・林業基本計画策定方針について」説明があった。
次期群馬県森林・林業基本計画策定方針を踏まえ、ぐんま緑の県民税の今後の方向性について意見をいただきたい。

(小井土委員)

林業の現状は、相当数の面積を持っていても林業経営は成り立たない。木材単価が下がったままで林業経営の継続は難しい。特に小規模だと困難だ。それと同時に、鳥獣被害が多く発生している。それは、山に手が入らなくなったことが一因だと思う。さらにヤマビルが蔓延し、山に入っていけない状況にある。

(議長(西野委員長))

木材価格が下がっている中で、しわ寄せは山元にきている。

(市川委員)

林業だけでは、生活できない状況にある。
大径木が多くあるが、需要が少なく伐っても利益が上がらないため、注文があってから伐採しているが利益はほとんど残らない。循環と言っても、伐って、その後植えて、大きくなるのを待っているのでは、林業は成り立たず、木は環境保全のためにあると認識している。

(議長(西野委員長))

林業経営をされている2人の委員から今の林業の現状を伺った。

(黒田委員)

山は山だけで独立しているのではない。里山は、林業だけではなく農業も含めた循環がないといけないと考えている。
県のプランについては、2人の話を聞いて実現するにはもっと細かな部分の検討が必要であると思った。
県の林業は大きな転換期を迎えようとしているところで、ぐんま緑の県民税をどのように活用していくのか考えなくてはいけない。

(議長(西野委員長))

次期群馬県森林・林業基本計画策定方針を踏まえ、ぐんま緑の県民税をどのように絡めていくのか、どこに使われるべきか、あるいは一般財源でなされるべきなのか、県民から税金をいただいてやるべき事なのかきちんと議論をする必要がある。
他県では、河川の単位で林業の仕組みができているところもある。群馬県は内陸県で不利な部分もある。しかし、オーストリアも日本と同じ傾斜地で林業を行っているが、国策として中山間地域を観光資源として重視しており、農業にも手厚い補助金がついている。林業はどうか。

(林政課経営管理室長)

文献等から、基盤整備、特に路網整備に投資しており、日本のような造林補助金等はない。

(議長(西野委員長))

群馬県の場合、傾斜地の林業を余儀なくされるため経費が相当かかる。しかも、木材価格が下落し、山元にはお金が戻らない。しかし川中、川下は儲かっている。川上(山元)に利益があがらないところに日本の林業全体の構造的な問題がある。
私も県産材住宅の普及政策を何年もやってきたが、なかなか実を結ばず反省すべき点がたくさんある。

(女屋委員)

農業にも言えることだが、継続していかなければならないのに厳しい状況にある。
今林業に携わっている方々の次の世代が後を継いでやりたいと思わなければ林業は終わってしまう。
そのための財源が必要だと思う。2040年の将来ビジョンがありますといっても2040年のビジョンに到達するまでの道のりがないと机上の空論で終わってしまう。

(議長(西野委員長))

農業も今後継者がいるところは所得が高いところである。群馬県の農家でも大規模かつ所得の高い農家は後継者がいる。一方、小規模だとやはり難しい。林業は若い人が継いでもいいと思える状況にない。所得が大事になってくると思う。

(角田委員)

利用する側からすれば木材は安い方が使いやすい。必要不可欠な素材生産経費が高くつき、所有者還元額が少ない。ここをどのように改善するのか。

(山田委員)

ぐんま緑の県民税と国の森林環境譲与税の予算をあわせて対応することが必要ではないか。

(森平委員)

町も4割が森林で、林業関係者も多かったが、林業は手をかければかけるほど赤字になる状況があるため山に人の手が入らなくなっている。林業に限らず、農業、工業、商業も、人口減少により厳しい状況だ。
人口減少対策と同様で、林業振興も特効薬はないと思うが、ぐんま緑の県民基金事業を含めて少しずつ取り組んでいくしかない。
ただ、ぐんま緑の県民税イコール林業振興という考え方は理解されないのではないか。農業など他の産業も厳しい中で、ぐんま緑の県民税があるので、林業だけ優遇されているという見方をされてしまう恐れもあるので、ぐんま緑の県民税を活用する場合は、県民理解と普及啓発が必要だ。ぐんま緑の県民税の目的として、広い意味で森林を守るために林業振興をしなければならないことは理解できるため、県民の理解をいただきながら進めることが必要だと思う。

(議長(西野委員長))

ぐんま緑の県民税では、森林の持つ公益的機能の維持増進のための経費で
一般財源や、国の補助金でできない事業を行うこととしており、最終的に県民に利益が還元されなければならない。
災害が頻発しており、災害に強い森づくりを行うという点については、県民の皆様に一部が還元できていると思っている。
ぐんま緑の県民税には、林業振興、山村振興という視点はないが、ただ問題は、森林を守っている山村の人々が厳しい状況にあること。
山村振興に向けた製材加工体制の再編を目指した大型製材工場の誘致により、山が整備され林業が循環すると考えているのか。

(林政課経営管理室長)

平地は皆伐再造林、中間地は択伐、奥地奥山などそれ以外は今までどおり定性間伐による針広混交林化を考えている。
山が荒れた原因は木材価格の低迷など林業経営が成り立たなくなったからだと考えている。荒れた山を元に戻すには林業経営を成り立つようにすれば、山が整備され、森林の持つ公益的機能も発揮されるという考えであり、林業振興イコール森林の公益的機能が回復すると考え、今回の計画を策定している。

(議長(西野委員長))

今までなかなか着手できなかった部分に着手しようとしていることについては評価したい。山を守っていく人が山村にいていただかないとどうしようもない。ぐんま緑の県民税は、一般財源で実施可能な事業は、行わないという約束を踏まえ、その中で、群馬県が緑を守っていく、県土を保全していく、環境を守っていくため、ぐんま緑の県民税をどう使うのか、この委員会で検討しなければならない。
現在、森林環境譲与税とぐんま緑の県民税のすみ分けはされているが、国から森林環境譲与税が満額交付されれば、ぐんま緑の県民税と合わせて18億円と現状の倍以上となることから、ぐんま緑の県民税の在り方について再検討しなければならない。
ぐんま緑の県民税の進捗状況はどうか。

(事務局)

第1期の間伐目標面積4,200ヘクタールのうち3,451ヘクタールを実施した。
ぐんま緑の県民税による間伐目標面積は、経営の成り立たない森林34,000ヘクタールのうち10,000ヘクタールを整備することし、第1期の目標を4,200ヘクタール、第2期の目標を4,100ヘクタールとしている。

(議長(西野委員長))

所有者や境界の確定の関係でなかなか難しいようだが、目標どおり8,300ヘクタールの間伐が第2期で終了すると、残り1,700ヘクタールとなる。これを第3期でぐんま緑の県民税で実施するのか、国の森林環境譲与税を活用するのか、使い分けを明確に行うのか、検討しなければならない。
第3期目をどうするか県民のために必要なことは何ができるのか、委員会で議論を重ねていきたいと思う。

(司会)

以上をもって、令和2年度第3回ぐんま緑の県民税評価検証委員会を閉会とさせていただく。

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