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リンゴに対する果樹カメムシ類の発生対策
要約
リンゴに対する果樹カメムシ類の発生対策として、フェロモントラップを設置し、誘引された虫の数を調査しています。
1.目的
吾妻管内では、毎年果樹カメムシ類による果樹類の吸汁被害が発生しています。特に、令和6年度は中之条町においてリンゴを中心に大きな吸汁被害が発生しました。定期的な農薬散布による防除を実施しましたが、防除後は一時的に飛来が減少しても、数日後には再び飛来してしまい、追加の対策防除を実施しても加害が続きました。そのため、秀品率が大幅に低下し、贈答品の需要に応える数量を確保することができず、来園されたお客様に十分なリンゴを提供できませんでした。
今後も気候変動が進むにつれ、果樹カメムシ類の大量発生が想定されます。そこで、効果的な防除につなげるため、中之条町のリンゴ園周辺における果樹カメムシ類の発生生態を把握することにしました。
2.取組内容
リンゴ園がまとまる成田原地区の外周5地点を選定し、5月末にチャバネアオカメムシのフェロモントラップを設置しました。(フェロモントラップとは、対象となる害虫の性フェロモンや集合フェロモンを合成したものを利用し、その害虫を誘引するものです。)
毎週、フェロモントラップに誘引された虫の数を調査し、農業技術センター発生予察係の調査結果と合わせ、生産者が対策できるよう情報提供を行っています。
3.課題と今後の方向
調査地点ごとに異なるデータを積み重ね、発生地点や飛来する方向の予測につなげることで、効果的な薬剤防除や、農薬だけに頼らない防除方法の検討を行っていきます。
吸汁被害果の様子

フェロモントラップ設置の様子








