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コラム~専門家から学ぶ~「どうなる?今年の花粉〜春の天候は〜」
更新日:2026年3月6日
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NHK前橋放送局 福田 歩実 気象予報士
※こちらの内容は、令和8年1月31日に開催された令和7年度花粉症に関する県民公開講座「いま知っておきたい!花粉症対策」の講演内容から抜粋したものです。
花粉の飛ぶ量は年によって違う?
- 花粉の飛散量は、前年夏の天候に大きな影響を受けます。夏の日照時間が多いと雄花がよく育つため、翌年春の花粉が増えることになります。一方、夏の日照時間が少ないと雄花があまり育たないため、翌年春の花粉が減る傾向があります。
- 2025年夏の群馬県内の天候は、日照時間が多くかなり暑かったため、スギ雄花の育つ条件が揃っていました。そのため、令和7年度のスギ雄花の花芽調査では、過去10年の平均と比較して約1.4倍の数が確認されています。なお、1つの雄花の中には、約40万個もの花粉が入っています。
今年(2026年)の花粉の見通しは?
- 今年の花粉飛散開始日は、関東地方では2月中旬と予想されています。なお、飛散開始日とは、「1平方センチメートルあたり1個以上の花粉を2日連続して観測した最初の日」とされており、例えば今日1個観測しても明日観測されなければ飛散開始日とはならないのです。実際、既に少量の花粉が飛び始めているので、本格的な飛散開始日の前でも敏感な方は対策を行った方が良いと思われます。
- 今年の春の天候ですが、晴れて暖かい日が多く、花粉が飛びやすい傾向と考えられます。なお、「晴れて気温が高い日」に加えて、花粉がより遠くまで飛びやすい「風が強い日」、雨で地面に落下した花粉が乾燥して再び舞い上がる「雨上がりの翌日」も注意が必要です。
花粉症対策のポイントは?
- 1つめに、花粉を避けることです。顔にフィットするマスク・メガネを装着することで、体内に入る花粉の量を大幅に減らすことができます。通常のマスクでも防ぐことはできますが、インナーマスクを作成することも効果的です。作り方は、化粧用コットンを丸めてガーゼで包み、市販の不織布マスクの上にのせます。そして、ガーゼで包んだコットンが鼻の下にくるように装着します。また、1日の中で花粉が多く飛ぶのは、昼前後と夕方とされるため、それらの時間帯の外出を避けることも対策の一つです。
- 2つめに、花粉を室内に持ち込まないことです。素材による花粉付着率は、綿を100とした場合、ウールは綿の約10倍と言われています。ウール素材を避け、綿や化繊などの服が好ましいとされます。この他に、換気で窓を開ける際に幅を狭くすること(10センチメートル程度)や、適切な方法で目や鼻を洗浄することも効果的です。ポイントをおさえて正しく花粉症に備えましょう。








