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群馬県農業技術センター研究報告第23号(2026)
表紙・目次
群馬県農業技術センター研究報告第23号の表紙です。
群馬県農業技術センター研究報告 第23号 令和8年3月 表紙 (PDF:88KB)
群馬県農業技術センター研究報告第23号の目次(和文、英文)です。
群馬県農業技術センター研究報告 第23号 令和8年3月 目次 (PDF:140KB)
研究報告
1 キャベツ由来乳酸菌によるGABA生成とキャベツ芯の高付加価値化
(要旨)キャベツの芯は硬質であるため加工が難しく、可食部として利用されにくい。このため、食品加工時に廃棄されることが多く、食品ロスの一因となっている。さらに、地域
資源のブランディングを目的に、キャベツ由来の乳酸菌を分離・解析し、GABA高生産株を選抜し、キャベツ芯を発酵することで、キャベツ芯の高付加価値化を図った。得られたキャベツ芯エキスは餃子への応用により機能性( GABA ) の付与が可能であることが示された。これにより、キャベツ芯エキスは食品ロスの削減と地域資源の循環的利用に貢献するとともに、機能性乳酸菌の活用による食品の高機能化にも寄与する可能性が示唆された。
キャベツ由来乳酸菌によるGABA生成とキャベツ芯の高付加価値化 (PDF:924KB)
短報
1 群馬県育成イチゴ品種における蒸散量と葉面積との関係
(要旨)群馬県育成のイチゴ品種「群馬I-RG1(仮称)」(以下、「群馬I-RG1」)および「群馬I-RG3(仮称)」(以下、「群馬I-RG3」)の水分要求量の違いを「やよいひめ」と比較するため、葉面積と蒸散量を測定した。株あたり葉面積は「群馬I-RG1」>「群馬I-RG3」>「やよいひめ」の順となり、蒸散量も同様の順となった。そのため、品種ごとに必要な水分は「群馬I-RG1」>「群馬IRG3」>「やよいひめ」の順に多くなると考えられた。
群馬県育成イチゴ品種における蒸散量と葉面積との関係 (PDF:238KB)
2 嬬恋村の沈砂池土壌におけるキャベツ苗立枯病および根こぶ病の発生リスク評価
(要旨)嬬恋村の沈砂池土壌をほ場に投入し再利用するために、村内7ヶ所の沈砂池土壌におけるキャベツ苗立枯病および根こぶ病の発生リスクをポット試験により評価した。全ての沈砂池土壌において苗立枯病の発生が認められ、その病原菌はPythium 属菌、Rhizoctonia 属菌、または両種が混在していることが明らかとなった。一方、一部沈砂池土壌でキャベツ苗に根こぶ病の病徴が認められたものの、根こぶ病菌の休眠胞子数は少なく、ほ場での発生リスクは低いと推察される。以上のことから、沈砂池土壌を投入しようとするほ場では、苗立枯病の発生リスクが助長される可能性があるため、苗床としての使用は避ける必要がある。また、定植ほ場としては、根こぶ病に関しては通常の対策をとることで発生リスクを低く抑えられると考えられた。
嬬恋村の沈砂池土壌におけるキャベツ苗立枯病および根こぶ病の発生リスク評価 (PDF:234KB)
3 群馬県の春どりネギにおけるピラジフルミド水和剤セル成型育苗トレイ灌注処理のネギ黒腐菌核病に対する防除効果
(結果)ピラジフルミド水和剤を1回灌注処理することによって、春どりネギの作型では、2月下旬までの発病を20%以下に抑制でき、5月の収穫時は30%程度に抑制できることが示唆された。一方で、ピラジフルミド水和剤灌注処理1回では効果の低下傾向が認められた。この作型で効果をより持続させたい場合は、土寄せ時などの生育期のタイミングで本病害に登録のある薬剤をローテーション散布するなど、防除体系の検討をする必要がある。
群馬県の春どりネギにおけるピラジフルミド水和剤セル成型育苗トレイ灌注処理のネギ黒腐菌核病に対する防除効果 (PDF:242KB)
4 ウメ新品種「群馬U6号(商標名:ゆみまる)」の特性 ―「白加賀」用受粉樹としての評価と適正樹形の検討 ―
(緒言)ウメ新品種「群馬U6号(商標名:ゆみまる)」(以下「ゆみまる」)は、Sf 遺伝子を有する自家結実性の品種である。自家結実性の特性から、結実性は良好で安定し、さらに「白加賀」の受粉樹としても期待されている。そこで、本研究では「白加賀」に対する受粉樹としての「ゆみまる」の評価を行うとともに、ウメ生産樹として収穫やせん定が省力的な樹形についての検討を行った。
ウメ新品種「群馬U6号(商標名:ゆみまる)」の特性 ―「白加賀」用受粉樹としての評価と適正樹形の検討 ― (PDF:255KB)
5 鉢物カーネーション栽培におけるパクロブトラゾール水和剤処理によるわい化効果
(緒言)本試験では鉢と株のバランスの取れたコンパクトなカーネーションの生産及びわい化剤の適用拡大登録を目的に、パクロブトラゾール水和剤の茎葉散布によるカーネーションの草姿改善効果や開花への影響等について検討した。
鉢物カーネーション栽培におけるパクロブトラゾール水和剤処理によるわい化効果 (PDF:280KB)
6 キャベツ後作の緑肥輪作によるキタネグサレセンチュウ密度の抑制効果およびキャベツ収量への影響
(要旨)嬬恋村の輪作体系において、キャベツ後作に緑肥を作付してすき込むことにより、キタネグサレセンチュウ密度を低減でき、次作のキャベツ定植時まで密度を低く抑えることができる。また、越冬緑肥すき込み後のキャベツ栽培において収量への影響はみられない。
キャベツ後作の緑肥輪作によるキタネグサレセンチュウ密度の抑制効果およびキャベツ収量への影響 (PDF:268KB)
7 結球部切り口に褐変症状を示すキャベツピシウム腐敗病に対する発病程度の品種間差
(要旨)嬬恋村で栽培されているキャベツ主要品種は、ピシウム腐敗病に対して発病程度に品種間差がある。本病害については、「TCA-490」、「改良愛輝」および「恋舞」で発生が少なく、「青琳」で発生が多い傾向がある。
結球部切り口に褐変症状を示すキャベツピシウム腐敗病に対する発病程度の品種間差 (PDF:236KB)
研究資料
1 2024年の群馬県のチャバネアオカメムシの発生と被害
(要旨)2024年は、チャバネアオカメムシが県内で特異的に多発した年であった。越冬量およびフェロモントラップへの年間総誘殺数は平年に比べて多く、前者は過去10年間で2番目、後者は過去10年間で最も多く、観測開始の2002年以来、最多であった。リンゴにおける被害果率は平年に比べて高く、過去10年間で最も高かった。
2024年の群馬県のチャバネアオカメムシの発生と被害 (PDF:198KB)
2 群馬県におけるコムギ赤かび病発生に関する気象要因の検討
(要旨)コムギ赤かび病の発生予測に利用できる気象要因を明らかにするために、出穂期から成熟期の気象条件について、2015年から2024年の10年間のデータを用いて検討した。その結果、コムギ赤かび病の多発生年である2022年と2024年には、「子のう殻形成日数」、「子のう胞子飛散好適日数」、「降雨日数」が多いことが共通した特徴として見られた。特に「子のう殻形成日数」は多発生年にのみ該当した特徴であり、コムギ赤かび病の多発生年を予測する上での重要な指標であると考えられた。
群馬県におけるコムギ赤かび病発生に関する気象要因の検討 (PDF:205KB)
3 新資材カーテンが温室内環境及び花きの生育に及ぼす影響
(要旨)新資材カーテンの機能性(透光性、遮熱性、保温性)およびシクラメン栽培における生育の影響を調査したところ、慣行資材と比較して高い透光性および遮熱性が確認され、生育の影響については開花遅延の影響が少なく、花数が増加する傾向が見られた。
新資材カーテンが温室内環境及び花きの生育に及ぼす影響 (PDF:1.01MB)
抄録
- Application of GeoWEPP to a cabbage monocropping region: developing agricultural strategies to mitigate water erosion under short-duration intense rainfall
CATENA Volume258, October 2025, 109242 - Risk Evaluation of Verticillium Wilt on Cabbage Grown in Soil Reused from Sediment Basins
Microbes and Environments Volume 40 Issue 3 (2025) Article ID: ME25017
群馬県農業技術センター研究報告 第23号 令和8年3月 抄録 (PDF:36KB)
奥付
群馬県農業技術センター研究報告第23号の奥付です。
群馬県農業技術センター研究報告 第23号 令和8年3月 奥付 (PDF:101KB)








