「2013ぐんまの家」設計・建設コンクール受賞作品

審査結果

「ぐんまの家」設計・建設コンクールは、良質で住み良い住宅を表彰することにより、県民の住宅に関する関心を高め、居住水準の向上及び良好な住環境への啓発を図ることを目的とし、群馬県及び群馬県ゆとりある住生活推進協議会の主催により毎年開催しています。
　審査は、施主の要望が適切に満たされた設計・施工、地域景観と調和したデザイン、材料、工事費、施工品質等に重点をおき、審査委員8名によって厳正に行われました。
　その結果、26点の応募作品の中から、最優秀賞1点、優秀賞2点、省エネ住宅賞1点、まちなか住宅賞1点、住宅金融支援機構北関東支店長賞1点、優良賞3点の合計9点が受賞作品に選ばれました。

審査委員長総評

　「2013 ぐんまの家」設計・建設コンクールにおいて、今年度の応募は新築25点、リフォーム1点の応募がありました。
一次審査を各方面の見識者・知識者において応募作品の一つ一つの設計主旨、施主の要望、設計・施工上の配慮、施主の感想等を読ませて頂き、図面・写真においてそれらをどう表現させたのかを審査させて頂きました。どれをとっても充分なる反映・表現をされている作品ばかりで、毎年のごとく審査員一同選定に苦慮しました。
　審査の結果その中から優秀作品を選ばせて頂き、その作品について現地で施主の方からお話を聞かせて頂きましたが、皆様、設計者及び施工者に満足されており、感謝の気持ちが私達審査員に伝わって来ました。
　今回、特に感じたことは、住宅建築に際し施主の方が設計者、施工者任せではなく、自ら工事現場に入り、また、工事以前より関わりを持ち、自ら工事に参加して自分達の手で仕上げ、喜びを体で感じ完成させてきた様子が、施主からお話を伺って強く感じました。
　また、今回現地審査において気づき、感じたことがありました。それは応募の平面図、写真だけでは分からなかった建物の利用を平面的ばかりでなく、縦方向（各層）にも利用し、子供さん達の好奇心、冒険心を駆り立てる工夫がなされていたことで、感心させられました。
　今回の最優秀賞の「広沢の囲い家」は古来の和風建築の雰囲気をもつ現代建築様式で、自然素材をそのまま生かし、囲まれた庭を中心に質の高い空間を持つ住宅が実現していると思いました。他のどの作品も細かい処に随所神経を使い、住みやすい、心休まる住宅を造り上げており、審査員一同、感心すると同時に勉強させて頂きました。
　最後になりますが、施主の方々には大事な休日にも関わらずご協力頂き、また貴重なご意見を頂き誠にありがとうございました。

最優秀賞「広沢の囲い家」

外観

内観

審査委員講評

　三方向を道路に囲まれた敷地、東道路側に駐車場を配し、木目の美しいコンクリート打放しの二枚の塀の間から、庇の深い玄関へのアプローチ、木製の引き戸を開けると玄関ホールの洗い出しの床、無垢の杉材のベンチに中庭からの光が明るく迎えてくれます。ホールの左側に和モダンな書斎があります。右側のホールからは連続して、天井の高い居間を中心に東にオープンキッチン西に畳スペース、その奥にある洗面脱衣室と浴室はデッキ越しに中庭へと連続しています。居間のコーナーの2階への階段を上がると大きな吹き抜けの両側の子供室をブリッジ廊下が繋いでいる楽しい空間があります。
　街並みに融け込んだ懐かしさを感じる木塀とコの字型に囲まれた庭を中心に各室が流動的に繋がり、自然素材をそのまま生かした日本家屋のよさと落ち着きのある質の高い空間が実現しています。熟練した設計者と蓄積された技術を生かした施工者、これを選定した建築主、三者のチームワークが創りあげた住まいです。

受賞作品紹介

• 最優秀賞　広沢の囲い家1（PDFファイル：650KB）
• 最優秀賞　広沢の囲い家2（PDFファイル：510KB）
• 優秀賞　箕郷町の2つの家（ヨコ）（PDFファイル：651KB）
• 優秀賞　沼田居平の家－地産地消の終の棲家－（PDFファイル：737KB）
• 省エネ住宅賞　陽ごこちの家（PDFファイル：589KB）
• まちなか住宅賞　薪ストーブの家（PDFファイル：604KB）
• 特別賞（住宅金融支援機構北関東支店長賞）光を取り込む家（PDFファイル：575KB）
• 優良賞　25坪の素直な家・百年再生「松井田宿の家」（PDFファイル：874KB）

応募作品紹介

• 応募作品一覧（PDFファイル：245KB）
• 応募作品その（PDFファイル：463KB）
• 応募作品その2（PDFファイル：592KB）

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