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群馬県避難ビジョン
災害時における避難の基本的考え方-群馬県避難ビジョン-について
近年、気象災害は激甚化、頻発化しており、過去に経験したことのないような大型の台風や豪雨災害が毎年のように発生しており、身の周辺に危険が迫っても、避難が遅れたことで犠牲になった方や、避難所へたどり着いても、慣れない避難生活で病気を発症したり、持病の悪化などが原因で亡くなる方もいました。
こうした状況の中、令和2年12月、時代の変化に応じた新しい避難の形を検討するため、有識者や市町村等で構成する「群馬県災害時の避難対策に係る検討会議」を立ち上げ、活発な議論を重ね、令和3年3月に、災害時における避難の基本的な考え方である「群馬県避難ビジョン」を作成しました。
群馬県避難ビジョンの構成
1.避難の選択肢を多様に~分散避難を進め自らの命は自らが守る~
1-1.分散避難の推進
1-2.要配慮者の確実な避難
1-3.広域での避難
2.避難所生活の質を向上する~避難所において命と健康を守る~
2-1.ベッド、食事、トイレ(BFT)
2-2.物資の確保
2-3.新型コロナウイルス感染拡大防止等の衛生管理
2-4.避難所の運営
3.自然災害にオール群馬で立ち向かう~災害レジリエンス ナンバー1を実現する~
3-1.県民、行政、事業者等の協働
3-2.新たな仕組みの構築
3-3.さらなる取組
群馬避難総合対策チームの設置、重点事業及び重要業績指標(KPI)等の設定について
1.群馬避難総合対策チーム
(1)目的
群馬県避難ビジョンの実現に向け、県、市町村、関係団体等が機動的、効果的に連携、協力して実行するための枠組みとして設置
(2)構成員
チーム | 構成員 | |
---|---|---|
全体会議 | 市町村防災担当課、県関係課(デジタルトランスフォーメーション戦略課、危機管理課、生活こども課 男女共同参画室、健康福祉課、介護高齢課、河川課水害対策室、砂防課)、関係機関(前橋地方気象台、特定非営利活動法人日本防災士会群馬県支部、社会福祉法人群馬県社会福祉協議会)、オブザーバー(陸上自衛隊第12旅団)、アドバイザー(金井 昌信 群馬大学大学院理工学府教授、阪本 真由美 兵庫県立大学 大学院減災復興政策研究科教授、榛沢 和彦 新潟大学医歯学総合研究科特任教授) | |
専門チーム会議 | 個別避難計画チーム | 市町村、県関係課(危機管理課、健康福祉課、介護高齢課、感染症・がん疾病対策課、障害政策課)、関係機関(社会福祉法人群馬県社会福祉協議会) |
ベッドチーム | 市町村、県関係課(危機管理課、食品生活衛生課)、関係機関(群馬県旅館・ホテル生活衛生同業組合、東日本段ボール工業組合) | |
フードチーム | 市町村、県関係課(危機管理課、健康長寿社会づくり推進課、食品・生活衛生課、健康体育課) | |
トイレチーム | 市町村、県関係課(危機管理課、生活こども課 男女共同参画室)、関係機関(一般社団法人助けあいジャパン) | |
避難所運営チーム | 市町村、県関係課(危機管理課、ぐんま暮らし・外国人活躍推進課、生活こども課 男女共同参画室、健康福祉課、医務課、感染症・がん疾病対策課)、関係機関(日本赤十字社群馬県支部、社会福祉法人群馬県社会福祉協議会、特定非営利活動法人日本防災士会群馬県支部、DWAT、DMAT) |
(3)開催状況
全体会議
- 第1回 令和3年10月13日(水曜日) 10時00分開始(Web会議)
- 第2回 令和4年3月17日(木曜日) 10時00分開始(Web会議)
- 第3回 令和4年6月14日(火曜日) 14時00分開始(Web会議)
2.重点事業、重要業績指標(KPI)及びロードマップについて
(1)重点事業及び重要業績指標(KPI)について
避難ビジョンを施策分野に分類すると、「分散避難の推進」、「要配慮者対策」、「物資の確保・供給」、「避難所の運営」の4つの分野となり、分野毎に重点事業とKPIを設定しています。
柱 | 分野 | 重点事業 | 重要業績指標(KPI) |
---|---|---|---|
避難の選択肢の多様化 | 分散避難の推進 |
|
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要配慮者対策 |
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避難所生活の質の向上 | 物資の確保・供給 【ベッド(B)】 |
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物資の確保・供給 【フード(F)】 |
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物資の確保・供給 【トイレ(T)】 |
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避難所の運営 |
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(2)ロードマップについて
重点事業を含め、ビジョンの実現のために必要となる主要事業について、ロードマップを定めています。関係者間で情報を共有しながら各事業を進め、2025年度を目途にビジョンの実現を目指していきます。
参考「群馬県災害時の避難対策に係る検討会議」について
1.目的
大規模な豪雨災害などの気象災害が発生し、または発生するおそれがある場合に、県、市町村及び関係機関等が連携し、より実践的かつ効果的な避難対策を講じられるよう、必要な対応を検討。
2.構成員
- 外部有識者
片田 敏孝(座長) 東京大学大学院情報学環特任教授
金井 昌信 群馬大学大学院理工学府教授
阪本 真由美 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科教授
榛沢 和彦 新潟大学医歯学総合研究科特任教授 - 市町村防災担当部課長、県関係課長等、関係機関(オブザーバー)
3.開催状況
第1回 令和2年12月22日(火曜日)
第2回 令和3年1月21日(木曜日)
第3回 令和3年2月26日(金曜日)
第3回群馬県災害時の避難対策に係る検討会議について
1 日時
令和3年2月26日(金曜日)10時00分開始(Web会議)
2 出席者
(1)外部有識者(五十音順敬称略)
外部有識者名 | 役職 |
---|---|
片田 敏孝(座長) | 東京大学大学院情報学環特任教授 |
金井 昌信 | 群馬大学大学院理工学府教授 |
阪本 真由美 | 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科教授 |
榛沢 和彦 | 新潟大学医歯学総合研究科特任教授 |
(2)市町村防災担当部課長
(3)県庁関係課長等
(4)関係機関(オブザーバー)
3 議題
- 「災害時における避難の基本的考え方」(案)について
第2回群馬県災害時の避難対策に係る検討会議について
1 日時
令和3年1月21日(木曜日)10時00分開始(Web会議)
2 出席者
(1)外部有識者(五十音順敬称略)
外部有識者名 | 役職 |
---|---|
片田 敏孝(座長) | 東京大学大学院情報学環特任教授 |
金井 昌信 | 群馬大学大学院理工学府教授 |
阪本 真由美 | 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科教授 |
榛沢 和彦 | 新潟大学医歯学総合研究科特任教授 |
(2)市町村防災担当部課長
(3)県庁関係課長等
(4)関係機関(オブザーバー)
3 議題
- 選択肢の多様化について(車中避難、在宅避難の留意事項)
- 避難所の量と質の向上について
- 物資の備蓄について
- 要配慮者対策について
- 市町村と県の役割分担について
第1回群馬県災害時の避難対策に係る検討会議について
1 日時
令和2年12月22日(火曜日)10時00分開始(Web会議)
2 出席者
(1)外部有識者(五十音順敬称略)
外部有識者名 | 役職 |
---|---|
片田 敏孝 | 東京大学大学院情報学環特任教授 |
金井 昌信 | 群馬大学大学院理工学府教授 |
阪本 真由美 | 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科教授 |
榛沢 和彦 | 新潟大学医歯学総合研究科特任教授 |
(2)市町村防災担当部課長
(3)県庁関係課長等
(4)関係機関(オブザーバー)
3 議題
- 近年の災害における課題と今後の方向性について
- 災害時における避難の基本的考え方(群馬県避難ビジョン・仮称)について
- 住民の意識・行動変容について
4 開催予定
年度内に計3回程度開催予定
5 その他
昨今の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、検討会議は全てWeb会議にて開催することとし、開催概要等については随時ホームページにて公表します。
また、当日の取材については、冒頭の知事あいさつまでとさせていただきます。