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「まつ毛エクステンション」にご注意ください

更新日:2018年3月27日 印刷ページ表示

まつ毛1本ずつに接着剤で人工のまつ毛を付ける「まつ毛エクステンション(まつ毛エクステ)」が、つけまつ毛よりも仕上がりが自然ということで流行していますが、施術する箇所が目に近いことから「接着剤が目に入った」「皮膚がかぶれた」などの事故が全国的に報告されています。

まつ毛エクステンションは、美容師法に基づく美容行為であり、施術者には美容師免許(国家資格)が必要です。また、美容師法では、「美容師は、美容所で美容を行わなくてはならない。」とされているため、届出されていない美容所においてまつ毛エクステンションの施術を行うことはできません。

被害の未然防止・拡大防止のため、不適切な施術にご注意ください。

まつ毛エクステンションとは

シルクや化学繊維などの人工毛を接着剤でまつげにつけ、まつ毛を長くしたり濃くするなど、ボリュームアップする手法です。本数、色、長さ、カールのタイプなどを自分の好みで選ぶことができます。最近は人工毛を1本1本まつ毛につける手法が主流であり、扱い方やまつ毛の状態により個人差はありますが、3~4週間で付け直すのが一般的です。

まつ毛エクステンションによる危害

まつ毛を加工したり目元で化学物質を使う施術は、目に不要な刺激を与えたり目の危害に直結する危険があります。施術後の目のトラブルの多くは、痛みや腫れ、かゆみ、充血といった症状です。中には、接着剤等が目に入り角膜に傷がついた事例や人工まつ毛が目の方向に向いてついてしまう事例、人工まつ毛が角膜に刺さった事例等があります。

まつ毛エクステンションの注意点

施術をされる事業者の方へ

まつ毛への施術は、美容所の届け出と美容師の資格がなければできません

まつ毛エクステンションの施術は美容師法に基づく美容行為に該当しますので、美容師でなければ施術をしてはいけません。また、施術は管轄の保健所に届出した美容所内でなければいけません。
美容師免許を持たない方が施術をした場合や保健所に届出をせずに施術をした場合は美容師法上の違反行為となりますのでご注意ください。

まつ毛エクステンションに関する知識や技術の向上に努めましょう

まつ毛エクステンションを行うには、取り扱う接着剤等の素材や、目や目元の人体について等、さまざまな知識と高度な技術が必要とされます。美容資格を持っていてもこれらの知識や技術的な訓練を受けていなければ危害は生じやすくなります。危害の防止のため知識や技術の向上に努めましょう。

サービス提供事業者としての対応の整備をお願いします

まつ毛エクステンションに関する危害等について情報を収集し、施術を希望される方に対して十分に注意事項を説明し、施術を受けられた方が術後に万が一、体の異常を訴えられた場合には営業者の方は責任をもって対応いただきますようお願いします。

施術を受けようと考えている方へ

まつ毛エクステンションの施術は、目やまぶたに危険が懸念されます

目及び目元は皮膚が薄く粘膜と接しているので非常にデリケートな部分です。まつ毛エクステンションは、その粘膜に接して生えているまつ毛に人工毛を瞬間接着剤等で接着する施術です。接着剤などの化学物質を目の近くで使うこと、異物を貼りつけること、目元で細かな長時間の作業を行うことなど、目には危険や負担を伴う行為ですので危険性を理解し実施するかどうかよく考えましょう。

異常を感じたらすぐに診察を受けて、まつ毛エクステンションを行ったことを告げましょう

医師の診察を受けても、症状だけでは原因がわからず、単に原因不明の結膜炎やアレルギーとして投薬治療で終わることもあります。
まつ毛エクステンションで施術を受けたことをきちんと医師に告げて診察を受けましょう。

まつ毛エクステンションの施術で危害を受けたら情報提供しましょう

まつ毛エクステンションの施術を受けて危害が生じたり、美容師ではない人が施術していると思われたら、消費生活センターへ相談したり、地域の保健所へ情報提供しましょう。

厚生労働省通知

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