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ぐんまのアユの現状と対策
更新日:2023年8月30日
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群馬県には利根川をはじめ、多くの河川があります。アユは利根川水系の各河川において、遊漁等で多くの県民に親しまれており、平成元年5月24日に、群馬県の魚としてアユが指定されました。しかしながら、群馬県のアユ漁獲量は平成6年以降(150トン)以降減少し、平成15年には32トンまで減少してしまったのです。アユの不漁原因は河川環境の悪化もありますが、主にカワウによる食害、冷水病が減少要因としてと考えられます。本県では「ぐんまのアユ」を復活させ、漁獲量が増加し、漁場の活性化を図るために、次の取り組みを行っております。
「ぐんまのアユ」復活にむけた取り組み
- 県内各漁協が放流するアユの冷水病保菌検査を実施し、冷水病の感染を防ぐ。
- 発病時の治療対策、河川における疫学調査、発病要因究明など抜本的な解決策や漁期延長・漁獲量増加のための放流方法を検討する。
- 「ぐんまのアユ」を復活させるため、利根川水系のアユを親魚とし、天然遡上の遺伝的、生態的特徴を保持するとともに、冷水病に強く再生産に寄与できる新たな種苗を放流する。
- 県内河川湖沼ではカワウの飛来数が増加し、水産資源に対する食害も増大しているため、カワウの生息実態の把握及び個体数抑制のための駆除事業を行う。
- 県内の河川を横断する工作物(堰など)の魚道の効果判定や改良を行い、アユを中心とした魚類などの移動障害を解消し、生息環境を改善する。