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特集 「絹の国ぐんま」~未来に引き継ぐ宝~2

更新日:2018年2月6日 印刷ページ表示

絹製品ができるまで

絹製品ができるまで イメージ写真
絹製品ができるまで

大きく分けて「養蚕」「製糸」「絹製品」の三つの工程があります。

「養蚕」… 蚕の餌となる桑を育て、蚕を飼育して繭を作る

「製糸」… 繭から生糸を作る

「絹製品」… 生糸から着物や帯、さまざまな製品を作る

また「製糸」の主な工程として次の四つがあります。

  • 煮繭(しゃけん):奇形や変色した品質の悪い繭を取り除いた後、繭を煮て糸口を取りやすくする
  • 繰糸(そうし):繰糸機によって、数本の繭糸を合わせて一定の太さの糸にする
  • 揚返(あげかえ)し:出荷しやすいように、小枠に巻いた生糸を大枠に巻き直す
  • 仕上げ・出荷:生糸を束ねて括(かつ)(約5キロ)とする。6括ごとに箱詰めして出荷する

養蚕

ぐんま養蚕学校

 養蚕業の多様な担い手の育成・確保のため、28年度から参入希望者を対象に実施しています。県蚕糸技術センターや養蚕農家の下で、約半年間実践的に養蚕技術を学びます。
 28年度の修了者8人のうち、6人が養蚕を始めています。

「ぐんま養蚕学校」に参加し、甘楽町で新たに養蚕を始めた浅井さんにお話を伺いました。

浅井広大(ひろお)さんの写真
浅井広大(ひろお)さん

「ぐんま養蚕学校」に参加して

 「2年前に甘楽町の地域おこし協力隊となり、その年の9月から養蚕を始めました。
 きっかけは、あるシンポジウムで養蚕の発展可能性や担い手不足の現状を知り、自分がやらなくてはという思いを強く持ったことです。そんな折、県で実施する『ぐんま養蚕学校』のことを知り、参加しました。
 養蚕学校では、農家さんが普段行っている作業を座学を通して理論的に学べたのが良かったです。また同時期に養蚕を始めた仲間と交流が持て、お互いに励みになっています。
 学校が終了した後も、県蚕糸技術センターで行われる桑園管理研修会に参加して、技術を学んでいます」

養蚕の新たな担い手に

 「春から秋は、一日中蚕の世話に追われます。部屋中の蚕が一斉に桑を食べると、まるで雨が降っているような音が響きます。
 1日4回の桑くれ作業などは大変ですが、白い繭がたくさんできた時は、大きな達成感を感じます。
 『養蚕は桑作りが勝負』といわれるように、健康で大きな蚕を育てるためには、餌となる桑の管理が大切です。
 そのため、蚕の飼育時期に合わせて桑を伐採したり、樹形を調整しながら時期に応じて適量の肥料を与えたりします。
 養蚕技術を教えてくれた農家さんからねぎらいの言葉を掛けてもらった時は、これからも頑張ろうという気持ちになります。
 昨年の繭生産量は300キロでしたが、今年は作業を効率化したり薬害・蚕の病気に注意したりして、目標の500キロを生産できるように取り組んでいきたいです」

桑の発芽前に行う剪定(せんてい)作業の様子写真
桑の発芽前に行う剪定(せんてい)作業

ご利用ください

「富岡製糸場と絹産業遺産群」―絹産業のあゆみと世界遺産―

会期

 2月7日(水曜日)~21日(水曜日)

時間

 午前9時~午後5時(入場は4時30分まで)

会場

 富岡製糸場(富岡市富岡)

内容

 世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」と関連する地域資産の価値を、パネルや映像などで詳しく紹介。世界遺産伝道師による分かりやすい解説もあります

入場料

 無料
※富岡製糸場の見学料がかかりますその他 自動車でお越しの場合は、周辺の市営駐車場をご利用ください

問い合わせ先

 県庁世界遺産課(電話 027-226-2326 Fax 027-224-2812)

「群馬の絹」展

会期

 2月16日(金曜日)~20日(火曜日)

時間

 午前9時30分~午後5時

会場

 県立日本絹の里(高崎市金古町)

内容

 群馬の絹・生糸を使用した和装品や洋装品、工芸品など、絹製品の展示・販売

観覧料

 無料

その他

 蚕や繭・生糸に関する資料、絹製品などの常設展示

問い合わせ先

 県立日本絹の里(電話 027-360-6300 Fax 027-360-6301)

「群馬の絹」展の様子写真
「群馬の絹」展

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