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平成20年5月定例県議会 知事提案説明

更新日:2011年3月1日 印刷ページ表示

 5月定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち一言申し上げます。

 まず、中国四川省における大地震、ミャンマーのサイクロンで被害に遭われた方々に対しまして、心からお見舞いを申し上げ、一日も早く平安な生活を取り戻せるようお祈り申し上げます。

 今年は、日本人のブラジル移住100周年に当たります。これを記念して「日本ブラジル交流年」と位置づけ、日本・ブラジル両国において様々な行事が展開されます。去る4月7日には、天皇皇后両陛下が日系ブラジル人の多数在住する群馬県に御来県され、日系ブラジル人との交流を深められ、県内の工場や学校の現場などを御視察されました。

 ブラジルには、群馬県からも多くの移住者が渡航し、厳しい環境の中で努力を重ね、現在、移住者や二世、三世の方々が様々な分野で活躍しておられます。100周年に当たって、改めてこれまでの御努力に敬意を表するとともに、両国の交流が一層深まることを祈念します。

 また、全国都市緑化ぐんまフェアは、3月29日に始まり、6月8日までの間、開催されておりますが、4月11日、12日の両日、秋篠宮同妃両殿下に御来県賜り、会場を御視察いただくとともに、式典への御臨席を賜りました。

 緑化フェアへの来場者は、既に目標の100万人に到達いたしました。イベントへの参加やボランティアなど、多くの県民の皆様に御協力をいただいており、深く感謝申し上げます。また、県外からの来場者も多く、群馬県をアピールする良い機会になっていると考えております。

 天皇皇后両陛下、秋篠宮同妃両殿下の御来県の際には、県議会をはじめ、多くの関係者、県民の皆様の御支援、御協力を賜りました。改めて、心から御礼を申し上げます。

 新年度が始まり、2か月が経過いたします。4月から県の組織は、部や課の改編、県民局の見直し、係制の復活などにより、わかりやすく効率的な体制としてスタートいたしました。人事も刷新し、新たな体制で、県民生活重視の県政を推進し、マニフェストの実現を図って参ります。

 また、この2か月の間に、県内7地域で、地元県議会議員にも御参加をいただき、地域別市町村懇談会を開催いたしました。県民に身近な政策の実現には、市町村や関係機関の協力が不可欠です。引き続き、県議会や市町村との対話と協調を重視して県政に取り組んで参りたいと考えております。

 国会では、道路特定財源をめぐる政治の混乱がありました。結果的に、1か月間、暫定税率が失効となったことにより、県の歳入は約8億5千万円の減収が見込まれます。この減収分については、国が責任を持って補てん措置を講ずる必要があります。また、今後の一般財源化の検討に際しては、地方において必要な道路整備が確実に実施できる財源の確保が重要です。

 この問題では、県のみならず、市町村にも大きな影響が生じることから、県議会、市長会、市議会議長会、町村会、町村議会議長会と連携を図り、共同して国に対する要請行動等を行って参りました。今後も引き続き連携、協力しながら、財源確保や県民にとって必要な道路が整備できるよう努めて参りたいと考えております。

 それでは、本日提出いたしました5月定例県議会の議案の大要について、御説明申し上げます。

 今回の提出議案は予算関係1件、事件議案19件、合計20件であります。

 まず、予算関係であります。今回の補正予算は、債務負担行為の補正を行うもので、期間が来年度にわたる契約を締結しようとするものであります。

 次に、事件議案のうち主なものについて申し上げます。

 第69号議案は、群馬大学医学部が緊急医師確保対策として行う入学定員の5名の増員に対して、奨学金制度を創設しようとするものであります。

 第70号議案は、県立女子大学の文学部に「総合教養学科」を、大学院に「国際コミュニケーション研究科」を設置しようとするものであります。

 第83号議案は、前橋市からの中核市指定の申出に同意しようとするものであります。

 承第2号は、道路特定財源暫定税率の復活等に伴う群馬県県税条例の一部改正など、実施時期の関係から早急に処理を要するため専決処分したものについて、御承認をお願いするものであります。

 以上、議案の大要について御説明申し上げました。

 何とぞ、慎重御審議の上、御議決くださいますようお願い申し上げます。