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平成30年第3回前期定例県議会 知事提案説明

更新日:2018年9月18日 印刷ページ表示

 第3回前期定例県議会の開会に当たり、提案説明に先立ち、一言申し上げます。

 はじめに、8月10日に発生した県の防災ヘリコプター「はるな」の事故により、文字通り身命を賭して数多くの人命を救ってきた群馬県防災航空隊員4名及び吾妻広域消防本部職員5名の尊い命が失われたことは、誠に痛恨の極みであります。
 お亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、御遺族並びに関係者の皆様に、心からお悔やみを申し上げます。
 御遺族に対しましては、一日も早く安定した生活を過ごせるよう支援を行って参ります。
 また、二度とこの様な事故を起こさないよう、消防保安課に「防災航空体制検証・再建室」を設置し、外部有識者等を含めた委員会を中心に、従来の防災ヘリコプターの安全管理体制の全面的な検証と、今後の防災航空体制の検討を行い、県民生活の安全・安心のために、しっかりと取り組んで参ります。

 次に、この夏、日本各地で様々な自然災害に見舞われました。特に、西日本を中心とした記録的な大雨や、台風第21号に伴う大雨や暴風、震度7を観測した北海道胆振東部地震により、大きな被害が発生しました。
 お亡くなりになられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた多くの方々に心からお見舞いを申し上げます。
 近年、国内では、自然災害により大きな被害が相次いで発生しております。県として、県民の生命と財産をしっかりと守り、安全・安心を確保できるよう、ハードとソフトの両面から災害に強い県づくりにしっかりと取り組んで参ります。

 さて、ここ数か月において、県政の基本目標のうち「産業活力の向上・社会基盤づくり」において、様々な取組が形となって現れております。
 移転を進めていたぐんま総合情報センター「ぐんまちゃん家」を7月25日にグランドオープンさせました。これまで東京における情報発信拠点として物販販売や観光案内、パブリシティ活動などに取り組んできましたが、新たにオープンした飲食店を通じて食の魅力も発信して参ります。
 「東京2020オリンピック聖火リレー」が平成32年3月31日と4月1日の2日間、本県を訪れることになりました。8月1日に設置した実行委員会においてルートやイベント内容の検討を行い、様々な取組を通じて大会開催に向けた機運醸成を進めます。
 8月11日の山の日に、ぐんま県境稜線トレイルを全線開通することができました。周辺の観光地と合わせて誘客に取り組むとともに、地元町村や山岳団体等とも連携を図りながら、登山者の安全確保対策に取り組んでいきます。
 これまで誘致を進めてきましたジェトロの県内事務所が、7月2日に高崎駅ビル内に開所されました。県としてもジェトロと連携して、県内事業者の海外ビジネス展開を支援し、地域経済の発展につなげて参ります。

 それでは、本日提出いたしました、議案の大要について、御説明申し上げます。
 今回の提出議案は、予算関係4件、事件議案15件の合計19件であります。

予算関係

 はじめに、予算関係であります。
 当初予算に引き続き、5月補正予算では、公共事業につきまして、当初予算額を大きく上回る国費を確保できたことから、例年9月補正予算で対応しているものを前倒して、130億円を予算計上いたしました。
 現在、これらの予算に計上した各事業の着実な執行に全力で取り組んでいるところでありますが、県民生活に関わる緊急の課題等に適切に対応するため、補正予算を編成することとしました。
 一般会計の補正予算額は、37億2,333万円であり、現計予算額と合算いたしますと、補正後の予算額は、7,497億9,541万円となります。
 主な内容ですが、まず、本県の伝統産業である蚕糸業の活性化を図るとともに、医療用GMカイコの普及拡大を進めるため、稚蚕人工飼料センターの機能を強化します。
 また、平成32年4月からの群馬デスティネーションキャンペーンに向け、広報宣伝、誘客対策を進めます。合わせて、新たに群馬デスティネーションキャンペーン等支援資金を創設し、誘客に積極的に取り組む中小企業者を支援します。
 八ッ場ダム関連では、平成31年度のダム本体工事の完成を控え、長野原町、東吾妻町からの受託事業費を増額し、生活再建事業の促進を図ります。
 また、公共事業につきましては、河川、道路や、治山・農業水利施設などの整備費を増額し、水害等への対応を強化します。
 企業会計については、団地造成事業会計について、新規分譲や新規産業団地の整備の進捗に伴う補正を行います。
 なお、6月の大阪府北部で発生した地震によるブロック塀の倒壊事故を受け、県立学校や県有施設のブロック塀の安全点検等を行ってきましたが、早急に補修や撤去などの対応が必要な箇所について、当初予算に計上してある工事費等を活用し、速やかな対応を進めます。

事件議案

 次に、事件議案のうち、主なものについて申し上げます。

 第143号議案は、国の地方創生拠点整備交付金を活用した施設整備について、2か年にわたる事業が実施できるよう、新たに基金を設置しようとするものです。
 第144号議案は、森林環境の保全に係る財源を確保するため、ぐんま緑の県民税について、県民税均等割の税率の特例措置を5年間延長しようとするものです。
 第153号議案は、平成32年春に開所予定の群馬コンベンションセンター「Gメッセ群馬」について、指定管理者を指定しようとするものです。

 以上、提出議案の大要について御説明申し上げました。
 何とぞ、慎重御審議の上、御議決くださいますよう、お願い申し上げます。