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環境白書の刊行にあたって

更新日:2015年3月21日 印刷ページ表示

 平成26年6月25日に「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録されました。登録に尽力されたすべての方々と県民の皆様に感謝を申し上げます。
 県内には豊かな森林や里山・清流など身近なところにもたくさんの素晴らしい自然があります。この度の世界遺産登録を契機に、改めてこうした地域の環境にも目を向け、県民の皆様とともにこれらを保全し、世界遺産と同じように地域の宝とできるよう取組を進めて参ります。

 本年4月に、桐生市内で発生した山火事は県内過去最大級の規模となり、群馬県だけでも約190haもの森林が消失しました。長期にわたり育んできた貴重な森林が瞬時に失われてしまったことは、誠に残念です。本県の恵まれた環境は、先人たちや環境保全活動に日々取り組んでいる多くの人々のたゆまぬ努力によって守られてきたものです。この環境を守り育て、次の世代に確実に引き継いでいくことは、今を生きる私たちに課せられた使命です。

 県では、今年度から新たに「ぐんま緑の県民税」を導入いたしました。この税を活用し、水源県として豊かな水を育み、災害に強い森林づくりを行うとともに、里山・平地林等の森林環境を改善し、安全・安心な生活環境を創造するための施策を実施して参ります。
 また、拡大傾向にある野生鳥獣による自然生態系への影響や農林業被害対策にも引き続き取り組んで参ります。県民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。

 環境問題は、社会経済活動の変化に伴い、地球温暖化や生態系の喪失、大気汚染や水質汚濁、廃棄物の不法投棄など様々な問題が生起しており、ますます幅広い取り組みが求められています。今後とも、県民の皆様とともに「ふるさと群馬」の環境を守り継承していくため、全力で取り組んで参ります。
 この「環境白書」は、本県の環境の現状や環境問題解決のための施策をまとめたものです。多くの県民の皆様に御覧いただき、環境に対する理解が一層深められ、環境を守る活動がさらに広がっていくことを期待しています。

平成26年9月

群馬県知事 大澤 正明

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