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ネイチャーポジティブ関連の取組の可視化・整理にあたって有用なフレームワーク“NP経営の基本アプローチ4種”とは

更新日:2025年7月28日 印刷ページ表示

 企業や団体が持続可能な未来に向けて果たす役割はますます重要になっています。その中で注目されているのが、ネイチャーポジティブ(以下「NP」という。)経営です。NP経営は、自社の価値創造プロセスに自然の保全の概念を重要課題として位置付ける経営であり、事業活動を通じて生態系に依存し影響を与える企業・団体が、地域社会や自然環境への貢献を通じて価値を向上させることを目的としています。

 ここでは、企業・団体が既存のNP関連の取組の可視化・整理にあたって有用なNP経営の基本アプローチ4種について解説します。

NP関連の取組の可視化・整理の必要性

 NPの達成に向けては、地域固有の生態系や特性に応じた対応、地域課題に即した実効性のある解決策が不可欠です。また、取組の推進にあたっては、企業単独ではなく、自治体や団体などステークホルダーが連携し、地域全体で取り組むことが重要です。連携に向けては企業・団体自身がこれまでにどのようなNP関連の取組を行ってきたのかという現状について整理することが求められます。

 そこで、群馬県及びぐんまネイチャーポジティブ推進プラットフォーム(以下「ぐんまNPPF」という。)事務局が、有識者等との議論を踏まえ整理したフレームワークが“NP経営の基本アプローチ4種”です。当該フレームワークを、どのようなテーマ・領域において、既存取組の高度化や新規取組の検討余地があるかの整理にお役立てください。(後述のマッチングフォームの回答にあたってもお役立てください。)

NP経営の基本アプローチ4種とは

 NP経営の基本アプローチ4種とは、事業活動等と自然資本の関係性をサプライチェーンに沿って分類したフレームワークです。具体的には、企業や団体の取組を下記4つに分類することを想定したものです。

アプローチ4種の画像

図:NP経営の基本アプローチ4種

NP経営の基本アプローチ4種に関連する取組例
アプローチ 取組例
A:持続可能な調達による自然生態系の保全・維持
  • 認証を受けた原材料や国産材など、環境に配慮して生産された素材の調達による持続可能な資源利用の促進
  • 農薬・化学肥料の使用を制限する独自基準で契約栽培し、生産者との協議を通じて、水田や田畑の生物多様性向上と環境負荷軽減に貢献
B:事業拠点・その周辺における環境負荷削減
  • 雨水利用による工業用水の削減や事業所における緑地整備・拡大による環境負荷削減
  • 既存施設の屋根への太陽光発電施設の設置と電力マネジメントシステムの導入によるエネルギー効率の最大化
C:製品・サービスの開発・販売による自然生態系の保全・再生
  • 植林を支援する製品などを開発し、自然環境を回復させる取組による生態系の保全・再生の促進
  • 植林用播種ドローン等の効果的な森林再生技術を活用し、それによる自然影響・効果を分析・評価するサービスを提供し、生物多様性に貢献
D:地域社会と連携した自然生態系の保全・再生(またはそれに対する出費)
  • ビオトープ整備や生態系モニタリング、環境教育などを通じた地域社会に貢献
  • 社有林内の生物多様性保全のための重要エリアの特定や、アカデミアやNPOとの環境整備による在来生物・植物保護の推進

NP経営を促進するマッチングの仕組み

 ぐんまNPPFでは、PF参加メンバー同士の連携を促進するマッチングの仕組みを整備しています。具体的には、マッチングを希望する企業や団体等からお寄せいただくご要望に沿って、メンバー間の連携サポートをさせていただきます。

 ご興味・ご関心のある方は以下のマッチング申込フォームからお申込みください。フォーム内にNP経営の基本アプローチ4種に関連する設問がございますので、本記事をお役立ていただきながらご回答いただければ幸いです。

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