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ぐんまネイチャーポジティブ推進プラットフォーム 第1回ワークショップを実施しました

更新日:2025年9月17日 印刷ページ表示

開催日時・方法

日時

令和7年8月28日(木曜日)​14時~17時

開催形式

ハイブリッド(NETSUGEN(群馬県庁32階)、Zoom)

参加人数

49名

テーマ

ネイチャーポジティブ経営とは?​~企業がネイチャーポジティブに取り組む意義や昨今の潮流~

内容

 本ワークショップの第1部では、参加者にネイチャーポジティブ(以下、「NP」)の概観を掴んでいただくため、高崎経済大学 水口学長による講義、群馬県内でNPに取り組む企業による事例紹介やパネルディスカッションを行いました。第2部ではワークシートを用いて自社のNPの取組を整理する参加者ワークを行い、第3部では参加者が7~8名程度のグループに分かれ、各社のNPの取組に関する課題や認識に関する積極的な意見交換が行われました。

第1部 セミナー

(1)「ネイチャーポジティブ」を取り巻く国内外の潮流(公立大学法人高崎経済大学: 水口学長)

「NPとは何か」を軸に、自然資本の損失が人の生活や経済活動に与える影響について説明いただきました。また、外部環境の変化を踏まえた日本の立ち位置や企業に求められる行動について、「ネイチャーポジティブ宣言」や「自然共生サイト」などの具体的な取組事例も併せて共有されました。

セミナーの様子画像

(2)群馬県が目指すネイチャーポジティブと企業経営(群馬県自然環境課: 臼田課長)

 都道府県として全国で初めて実施した「ぐんまネイチャーポジティブ宣言」の意義や、ぐんまネイチャーポジティブ推進プラットフォーム(以下、「ぐんまNPPF」)の創設に至る経緯と目的について紹介しました。
 今後、ぐんまNPPFが企業間・団体間連携を促進する場として活用されることが期待されていることや、ぐんまNPPFの取組が地域経済や企業経営にどのようなプラスの影響を与えるかについても説明しました。

​(3)パネルディスカッション

 群馬県内でNPに取り組む企業3社が取組事例の紹介を交えながら、社内でのNPの取組の推進方法や課題等について様々な議論を展開しました。

ファシリテーター

公立大学法人高崎経済大学 水口様

パネリスト

株式会社環境総合研究所 吉田様
プラス株式会社 中島様
三菱電機株式会社静岡製作所群馬工場 冨永様、光山様
群馬県自然環境課 臼田課長

1)なぜNPの取組を行うのか、経営層の理念との関係性はどうなっているか

 森林保全や生物多様性保全の地域活動が企業価値向上に直結する、トップの積極的な姿勢や企業ビジョンとの一致が推進の原動力になるとの意見がありました。また、社内メンバーのモチベーション向上や採用活動での効果が得られる一方で、短期的利益と長期的環境保全の両立、社内外への意識の浸透が課題として共有されました。

2)取組効果や成果をどのように測定し、発信しているか

 自社ホームページでの情報発信が新規ビジネスの機会を生んだ事例が紹介されました。また、ファシリテーターの水口学長より、TNFDガイドラインを活用して取組を定量的に評価し、その成果を明確に示すことの重要性についても触れられました。

3)ぐんまNPPFを活用した連携の可能性やPFに期待していることは何か

 地域エコシステムの構築や企業間での知見共有の重要性が確認された中で、パネリスト企業からは、生物移動経路(コリドー)の整備やNPの取組に関する社内浸透の促進策などが具体的な提案として挙げられました。

​(4)参加者からの質問

 参加者からNPの取組の拡大・質向上に関する様々な質問が寄せられました。以下に一部を掲載します。

1)自然共生サイトの推進において、地域の専門家との連携や協力の可能性はどのように考えられるか

 地域の専門家との連携は非常に重要で、生態系や野鳥など特定分野に詳しい専門家との協力が、活動の質を高める上で有効であるという意見が出されました。また、地域で有する知見や情報を活用しながら、取組を広げていくことが期待されていることも強調されました。

2)農林水産業との結びつきが限定的である現状について、どのように改善していくべきか

 慣行農業による化学肥料の使用が生物多様性に影響を与える一方、生産量とのバランスが課題であり、生態系保全と農業生産性の両立を目指し、農林水産業者との協力体制を強化する必要性が議論されました。

3)NPの取組による長期的な企業価値向上やステークホルダーとの信頼関係につなげるためにはどのような仕組みが必要か

 短期的な利益と長期的な環境保全の両立が課題であり、特に、森林保全や生物多様性保全の地域活動が企業価値やステークホルダーとの信頼構築に寄与するとの意見がありました。また、水口学長からは、経済活動は生態系の維持があってこそ成り立つものであり、地域に根差した取組を通じて、生態系全体の維持を目指すべきとの視点が共有されました。

パネルディスカッションの様子画像

第2部 参加者ワーク

 第2部の参加者ワークは、各社・団体が自らの課題や強みを見出すきっかけとなることを目的に実施され、参加者は用意されたワークシートに、自社・団体のNPに関する取組を記入し、自社・団体のNPの取組について可視化・整理を行いました。

第3部 交流会

 現地会場では、参加者同士が名刺交換を行い、CSR的な連携だけでなく、本業における技術的・業務的連携に向けたNPの課題や認識などについて幅広く議論がなされました。
 交流会は3巡に分けて進行され、各巡のテーマ「(1)講義で印象に残った内容、(2)NP経営への関心や自社の期待、(3)NP導入における課題・懸念」に基づいて積極的な意見交換が実施されました。
​ 特に(3)のテーマでは、多くの参加者から実践的な課題が挙げられていました。これに対し、パネリストも議論に加わり、自社の経験や背景を共有しながら、進め方について助言する場面も見られました。
 オンライン会場でも会場と同様のテーマに沿って、活発な議論が行われました。

交流会の様子画像

アーカイブ配信

アーカイブはこちらから御覧いただけます。
ぐんまネイチャーポジティブ推進プラットフォーム第1回ワークショップアーカイブ<外部リンク>
※NETSUGENのYouTubeチャンネルに遷移します。
※実施内容の都合上、アーカイブ配信は第2部までとなっています。

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