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ぐんまネイチャーポジティブ推進プラットフォームの活動を通じ、社有緑地の整備に課題を抱えるプラス株式会社と特定非営利活動法人地球温暖化防止ぐんま県民会議の連携が始まりました。そこから、具体的な解決策として、特定非営利活動法人地球温暖化防止ぐんま県民会議から、課題解決の技術的支援が可能な事業者が紹介され、3者での連携取組が始まりました。
 プラス株式会社が有する産業複合施設「プラスランド」には、約17.5ヘクタールの広大な緑地が広がっています。また、この緑地には森林、竹林、草地、河川など多様な自然環境が保たれており、ここに生息する動植物の種類も非常に豊かです。
 しかしながら当該敷地内の竹藪は、年々その範囲が拡大しており、周辺の自然環境への影響が懸念されています。プラス株式会社ではこの状況に対し、新たに生育した竹の伐採を中心とした対策を講じていますが、さらなる拡大を抑制するためには、持続的かつ効果的な管理手法の導入が課題となっています。
 プラス株式会社はプラスランド敷地内の竹材を有限会社石原竹材店に無償提供し、有限会社石原竹材店は竹藪の整備を行うこととなりました。
 なお、収穫された竹材は、門松などの竹製品として有効活用される予定です。
竹材の提供を通して持続的に竹藪が整備されることで、竹林の過度な拡大を防ぎ、域内の生物多様性の維持・増進が期待されます。同時に、竹材(=自然資源)の調達を近隣地域にて行うことで、地域の自然資本の保全と活用の両立につながります。
