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ヒトパピローマウイルス感染症とHPVワクチンについて

更新日:2025年3月26日 印刷ページ表示

目次

1.ヒトパピローマウイルス感染症とは
2.HPVワクチンについて
(1)ワクチン接種の効果と接種回数
(2)接種対象者
(3)接種できる医療機関
(4)ワクチン接種の注意事項
(5)安全性と副反応について
3.ワクチン接種後の症状に対する医療体制について​
4.問い合わせ先
5.よくある質問
6.関連動画​
7.関連リンク
8.医療機関、自治体向けの情報

1.ヒトパピローマウイルス感染症とは

 HPV(ヒトパピローマウイルス)は、多くの女性が一生に一度は感染すると言われている、一般的なウイルスです。
 男女問わず感染し、子宮頸がん以外にも、肛門がんや腟がん、尖圭コンジローマなどの疾患に繋がる可能性があります。

 厚労省:ヒトパピローマウイルス感染症とは<外部リンク>
 群馬県:子宮頸がんについて

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2.HPVワクチンについて

 HPVワクチンは、子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。
 子宮頸がんの中には検診で見つかりにくいがんもあるため、ウイルスに感染する前のワクチン接種は大切な予防行動のひとつです。

 群馬県では、令和6年8月・9月を「集中取組期間」としてHPVワクチン理解促進のための群馬モデル事業を多数展開しました。

 厚労省:ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~<外部リンク>
 群馬県:SCHOOL OF LOCK!×群馬県 子宮頸がんについて考えよう(YouTube動画)​<外部リンク>

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(1)ワクチン接種の効果と接種回数

 現在日本において公費で受けられるHPVワクチンは、防ぐことができるHPV(ヒトパピローマウイルス)の種類(型)によって、2価ワクチン(サーバリックス(R))、4価ワクチン(ガーダシル(R))、9価ワクチン(シルガード(R)9)の3種類があります。
 2価ワクチン(サーバリックス)および4価ワクチン(ガーダシル)は、HPVの中でも子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。9価ワクチン(シルガード9)は、HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

 接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。

 ご自身の体調等を考慮したうえで、最短4か月で接種を完了することもできます。

 どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。

一般的な接種スケジュールの画像
 出典:リーフレット「HPVワクチンについて知ってください~あなたと関係のある“がん”があります~」厚生労働省

(2)接種対象者

定期接種対象者

 定期接種対象者は原則無料で予防接種を受けることができます。

  • 対象者:12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子(小学6年生相当~高校1年生相当)
  • 標準的な接種期間:13歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日までの間(中学1年生相当)

 具体的な接種方法は、市町村のホームページ等でご確認ください。

 厚生労働省:小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ<外部リンク>

キャッチアップ接種対象者

HPVワクチン積極的勧奨の差し控えにより定期接種を逃した方のため、原則無料で予防接種を受けることができる機会が設けられています。(HPVワクチンのキャッチアップ接種)

  • 対象者:平成9(1997)年度生まれから平成20(2008)年度生まれの女性
  • 接種期間:令和4(2022)年4月から令和7(2025)年3月までの間(※)

(※)上記の対象者のうち、令和4(2022)年4月1日から令和7(2025)年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方は、令和8(2026)年3月31日まで、残りの回数も公費で接種できるようになりました。

厚生労働省:HPVワクチンをまだ接種していない平成9年度~平成20年度生まれの女性へ<外部リンク>

任意接種

 定期接種、キャッチアップ接種の対象でない女性は、任意接種としてHPVワクチンの接種を受けることができます。
 また、男性も任意接種を受けることができます。任意接種は原則公費による助成がないため、全額自己負担となります。
 接種を希望される方は、接種実施医療機関にご相談ください。

女性の任意接種

・対象者:平成9(1997)年4月1日までに生まれた女性

男性の任意接種

・対象者:9歳以上の男性

 ※男性の接種では、4価ワクチン(ガーダシル)を使用します。接種により、肛門がん、尖圭コンジローマなどの原因と考えられているHPVへの感染予防効果が期待されています。
 ※一部の市町村では独自に補助を実施していますので、市町村のホームページ等でご確認ください。

(3)接種できる医療機関

HPVワクチンの接種ができる医療機関を地図上で検索することができます。

マッピングサイト群馬県HPVワクチン接種対応医療機関検索サイトはこちらから<外部リンク><外部リンク>

 HPVマッピングサイトのコードコード

土曜日の午後や平日6時以降に接種できる医療機関の一覧も作成しておりますので、

身近な医療機関での接種も御検討ください。


HPVワクチン接種土曜午後平日夜間対応医療機関一覧

 

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(4)ワクチン接種の注意事項

接種前

 次のいずれかに該当する方は、特に、健康状態や体質などを担当の医師にしっかり伝え、予防接種の必要性、リスク、効果について十分な説明を受け、よく理解した上で接種を受けてください。

  • 血小板が減少している、出血した際に止まりにくいなどの症状のある方
  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方
  • 過去にけいれんの既往のある方
  • 妊娠または妊娠している可能性のある方
  • ワクチンを接種した後や、けがの後等に原因不明の痛みが続いたことがある方

 また、接種部位には主に、腕の肩に近い外側の部分(三角筋)が選ばれるので、接種当日はこの部分を露出しやすい服装にしてください。

当日持参するもの

  • 母子健康手帳
  • 健康保険被保険者証
  • 市町村から送付された予診票(15歳以下の方は保護者の同意が必要です。)
  • 市町村から送付された通知・ハガキ(キャッチアップ接種の方)
  • 福祉医療費受給資格者証(お持ちの方)

接種後

 予防接種後は、30分ほどは体重を預けられるような場所で、なるべく立ち上がることを避けて、待機して様子を見るようにしてください。
 その他、予防接種当日は激しい運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の体調管理をしっかり行ってください。接種部位の異常や体調の変化、さらに高熱、けいれん、長期間持続する激しい痛みなどの異常な症状を呈した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
 また、接種後に気になる症状が現れたときは、以降の接種を中止、延期することが可能です。気になる症状があれば、担当の医師に相談してください。

HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ (PDF:1.24MB)

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(5)安全性と副反応について

HPVワクチンの安全性

 ワクチンの安全性については、その他の医薬品と同様に、販売されるまでに安全性に関する承認審査を行っている他、ワクチンはウイルスや細菌など生物をもとに作っていることもあり、その後も製品(ロット)ごとに国による検定を行っています。
 また、予防接種後に健康状況の変化が見られた事例を、予防接種との因果関係の有無に関わらず収集し、随時モニタリングしています。さらに、収集したこれらの情報について、定期的に専門家による評価を実施して安全性の評価を行っています。

HPVワクチンの副反応

 HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。
 接種を受けた部分の痛み(疼痛)は、50%以上の頻度で発生するとされていますが、多くの場合は数日程度でおさまります。

HPVワクチン接種後の主な副反応
発生頻度 2価ワクチン
(サーバリックス)
4価ワクチン
(ガーダシル)
9価ワクチン
(シルガード9)
50%以上 接種部位の疼痛・発赤・腫脹、疲労 接種部位の疼痛 接種部位の疼痛
10~50%未満 かゆみ、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など 接種部位の紅斑・腫脹 接種部位の紅斑・腫脹、頭痛
1~10%未満 じんましん、めまい、発熱など 頭痛、接種部位のそう痒感、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、発熱、疲労、接種部位のそう痒感・内出血など
1%未満 接種部位の知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、倦怠感、接種部位の硬結・出血・不快感など 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感、接種部位の出血・血腫・硬結など
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症など 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など 感覚鈍麻、失神、四肢痛など

※サーバリックス添付書類(第14版)、ガーダシル添付書類(第2版)、シルガード9添付文書(第1版)より改編

また、ワクチン接種後に見られる副反応が疑われる症状については、接種との因果関係を問わず収集しており、定期的に専門家が分析・評価しています。その中には、稀に重い症状の報告もあり、具体的には以下のとおりとなっています。

  • アナフィラキシー:呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー (約96万接種に1回※)
  • ギラン・バレー症候群:手足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気 (約430万接種に1回※)
  • 急性散在性脳脊髄炎(ADEM):頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気 (約430万接種に1回※)
  • 複合性局所疼痛症候群(CRPS):外傷をきっかけとして慢性の痛みが生ずる原因不明の病気(約860万接種に1回※)

※平成25(2013)年3月までの報告のうちワクチンとの関係が否定できないとされた報告頻度

3.ワクチン接種後の症状に対する医療体制について

ワクチン接種後の診療体制について

 接種後に体調の変化や気になる症状が現れたら、まずは接種を行った医療機関などの医師にご相談ください。
 なお、HPVワクチン接種後に生じた症状の診療を行う協力医療機関を設置しています。協力医療機関の受診は、必要に応じて、接種を行った医師又はかかりつけの医師にご相談ください。

群馬県:HPVワクチン接種後の痛みの診療について - 群馬県ホームページ(感染症・疾病対策課) (pref.gunma.jp)

予防接種健康被害救済制度

 予防接種法に基づく予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、市町村により給付が行われます。

給付の種類

群馬県:予防接種健康被害救済制度について

4.問い合わせ先

 県内市町村の相談窓口一覧
 ワクチンの具体的な接種方法等については、お住まいの市町村へお問い合わせください。

 群馬県の相談窓口

  • 医療に関すること​(衛生部門)
     健康福祉部感染症・疾病対策課 電話番号:027-226-2615
  • 学校生活に関すること(教育部門)
     教育委員会事務局健康体育課 電話番号:027-226-4707
  • 群馬県デジタル窓口
     群馬県LINE公式アカウント「群馬県デジタル窓口」のメニューとして、HPVワクチンに関する相談を受け付けています。
     LINEアプリから下記のQRコードを読み取ることでアクセス可能です。
    群馬県デジタル窓口QRコード

 厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口
 HPVワクチンを含む予防接種、その他感染症全般についての相談
 電話番号: 0120-469-283

 受付時間:午前9時~午後5時 ※土日祝日、年末年始を除く

5.よくある質問

よくある質問(厚生労働省QAから)
質問 回答
何が原因で子宮頸がんになるのですか? 子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。このウイルスは、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかることが知られており、HPVが長期にわたり感染することでがんになると考えられています。なお、HPVは一般に性行為を介して感染することが知られています。
ヒトパピローマウイルスはどれくらい感染しやすいものですか? 子宮頸部の細胞に異常がない女性のうち、10~20%程度の方がヒトパピローマウイルス(HPV)に感染していると報告されています。また、海外では性行為の経験がある女性の50~80%が、生涯で一度はHPVに感染すると報告されています。
HPVワクチンは絶対に受けなければならないものですか? HPVワクチンの接種は予防接種法に基づいて実施されており、国内外の研究結果から、HPVワクチン接種による子宮頸がんの予防効果などのメリットが、副反応などのデメリットよりも大きいことを確認して、皆さまに接種をお勧めしています。
しかし、接種は強制ではなく、あくまでご本人の意思に基づき接種を受けていただくものです。接種を望まない方に接種を強制することはありません。また、接種対象者やその保護者の同意なく、接種が行われることはありません。
実際に予防接種を受ける際は、ワクチンの効果とリスクを十分に理解した上で、受けるかどうかご判断ください。ワクチンの効果とリスクについてはHPVワクチンに関するリーフレットもご参照ください。
HPVワクチンの定期接種の対象年齢を過ぎてからでも、接種できますか?

定期接種の対象であった方々の中には、HPVワクチンの公費での接種機会を逃した方がいらっしゃいます。こうした方に、公平な接種機会を確保する観点から、定期接種の対象年齢(小学校6年~高校1年相当)を超えて、あらためて公費での接種の機会をご提供しています。
 平成9年度~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方が対象です。対象者は、令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月の3年間、HPVワクチンを公費で接種できます。詳しくは「HPVワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~<外部リンク>」をご覧ください。
 対象者に該当しない方でも、任意接種としてHPVワクチンを接種することは可能です。お近くの医療機関などにご相談ください。ただし、この場合、予防接種法に基づく定期接種(公費での接種)の対象ではないため、接種費用は全額自己負担となります。

HPVワクチン接種後に副反応はありますか?

HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。

HPVワクチンの副反応

 (出典)厚労省:HPVワクチンに関するQ&A<外部リンク>

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6.関連動画

あなたをまもる手段 HPVワクチンを知ろう

オリジナルキャラクターと医師がわかりやすく解説します!

 有名声優を起用したオリジナルキャラクターの様々な疑問や不安に対し、産婦人科専門医が分かりやすく解説します。後半では、図やグラフを用いてより詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。

 【出演】

 娘(中山 美幸)役:古賀 葵さん

 母(中山 涼子)役:柚木 涼香さん

 ナレーション:三木 眞一郎さん

 医師(本人):佐藤 雄一先生(産科婦人科舘出張 佐藤病院院長)

 あなたをまもる手段 HPVワクチンを知ろう(前半)<外部リンク>

 あなたをまもる手段(前半)の画像

 あなたをまもる手段 HPVワクチンを知ろう(後半)<外部リンク>

 子宮頸がんワクチンのまとめ

 【ショート動画】女の子必見!HPVワクチンの副反応について<外部リンク>

重い副反応があるって聞いたけど本当に大丈夫?の画像

群馬県知事 山本一太の「直滑降ストリーム」 テーマ:HPVワクチン接種って大丈夫なの?

 産婦人科専門医である稲葉可奈子さんをお招きし、HPVワクチン接種をテーマに、子宮頸がんのことや群馬県の接種体制などについての情報をお届けします。
第1回「子宮頸がんとワクチンのこと」
直滑降バナー画①<外部リンク>

第2回「科学的エビデンスに基づくワクチンの解説」
直滑降バナー画②<外部リンク>

第3回「ワクチン接種の受け方と相談の仕方」
直滑降バナー画③<外部リンク>

SCHOOL OF LOCK!×群馬県 子宮頸がんについて考えよう

 群馬県の高校生と、TOKYO FM制作『SCHOOL OF LOCK!』のCOCO教頭が、 子宮頸がん予防の正しい知識を学ぶため、 稲葉可奈子先生(産婦人科医)にお話を伺いました。

 子宮頸がんってどんな病気?サムネイル<外部リンク>

ラジオCM「子宮頸がん予防ラップ/ねぇねぇ、知ってた?」が日本民間放送連盟賞「優秀賞」を受賞

TikTok動画の音源を使用してTOKYO FMが制作したラジオCMが「2024年日本民間放送連盟賞」の「優秀賞(ラジオCM第2種(21秒以上))」を受賞しました。

音源はこちらから聴くことができます。

2024年日本民間放送連盟賞 | 一般社団法人 日本民間放送連盟 (j-ba.or.jp)<外部リンク>

 

「HPVワクチン わたしたちにできること」

 岡山大学病院産科婦人科による、HPVワクチンとがん検診に関するアニメーション映像です。
 HPVワクチンについての情報を紹介しています。

 HPVわたしたちにできること<外部リンク>
 出典:ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症の予防接種に関する相談支援・医療体制強化のための地域ブロック拠点病院整備事業<外部リンク>

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7.関連リンク

群馬県

 厚生労働省

 国立がん研究センター

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8.医療機関、自治体向けの情報

   厚労省:​医療機関、自治体向けの情報<外部リンク>

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