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平成30年度群馬県いじめ問題対策連絡協議会開催結果
1 日時
平成31年3月18日(月曜日)午後3時から4時30分まで
2 場所
群馬県庁 第1特別会議室
3 議題等
(1)挨拶
- いじめ問題への対応は、学校の先生一人一人の力だけでは難しいところがある。
- 関係団体等といじめの早期発見や的確な対処ができる仕組みをつくることが必要である。
(2)講話「法に基づく正確ないじめの認知」
- いじめとは
- いじめ防止対策推進法について
- 法令と判例の検討-具体例に基づいて
(3)説明
- 県内のいじめ認知状況について
- 法に基づく正確ないじめの認知の推進に関わるリーフレットについて(配布資料)
4 議事「法に基づく正確ないじめの認知の推進について」(主な意見)
- いじめの指導の中心は学校だと思う。地域はどのようような役割を果たすのか考えていく必要がある。
- 学校の中で起きている問題を共有し、解決に向けて地域と連携できる関係づくりに取り組むことが大切である。
- 学校、家庭、地域が一体となって、いじめのないよりよい人間関係を生み出していく気運を高めていきたい。
- 子供たちの人間関係の中で起きた問題については、保護者と連携した対応が必要である。
- いじめの認知件数が多い学校は、いじめにしっかり向き合い、子供たちを見ている学校であるという理解が、地域や保護者の中に広がってきている。
- いじめ認知においては、子供や保護者がいじめについて相談や訴えをしやすい学校・教師であることが大切である。
- 資料の対応事例のようないじめは、どこの学校でも普通にあることであり、社会生活の仕方を身に付けたり、成長につなげたりできる当たり前のことと感じる。
- いじめと社会生活での日常的な衝突とどう切り分けていくのか難しい問題である。
- 教師に隠れたところやSNS上で起きているいじめをどれだけ認知できるだろうかと思う。
- 学校で認知できるいじめは限られているので、保護者や地域の方から情報を得ることは重要である。
- 登校してくる子供たちの様子を多くの教師で見守り、異変に気づいた場合は校内で情報共有し、組織として対応している。
- 子供の表情をよく見て、子供が不快と感じていることを捉えられる意識をもつことが大切である。
- いじめが起きることを恥と思うから隠そうとか公にしないなどとなってしまう。いじめが起きることを恥とは思わないで、普通の社会現象として指導していただきたいというのが親の立場としての願いである。
- 人権擁護の立場としては、いじめが起きる前の取組が大事である。学校と連携して人権教室等を開催して予防のための啓発に取り組んでいる。
- 子供と教職員が一緒になって望ましい集団づくりやいじめを許さない環境づくりに取り組むことが大切である。
- スポーツ少年団ではいじめの事例を聞いていないが、いろいろな団体に対していじめ防止について話をするようにしている。
- 子供たちが、異年齢集団の中でいろいろな活動を体験することを通して、コミュニケーション能力等を養ってもらいたいと考えている。
- いじめを認知する場を広げるために、学校と保護者や地域の方との関わりを深めることが大切である。
- 子供たちの中で起きているいじめを正確に認知するためには、いじめ認知のチャンネルを増やすことが重要である。学校、家庭、関係団体等の一層の連携を図る必要がある。
5 まとめ
- いじめの問題は、講話にもあったようになくなることは基本的にはないという難しい問題である。
- 以前、本県で原発事故により避難した子供へのいじめが1件あったが、一緒にいた友達が「そんなことを言うのはダメだよ。やめようよ。」と言ったそうである。今年度、いじめ防止フォーラムで、子供たちが自らいじめを許さないという気持ちをもってもらう取組をしている。そうした取組をしっかりと続けていきたい。
- また、本県では、子供たちに「たくましく生きる力を育む」という目標を掲げている。子供たちが、楽しい学校生活を送れるような心をもち、社会に出ても困難に立ち向かっていける気持ちを育んでいきたい。
- 大きないじめ時間を本県から出さないために、これからもしっかりと取り組んで参りたい。
◎配布資料
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