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第3回「高校教育改革推進計画」有識者委員会

1 日時

平成25年11月14日(木)15時00分~17時00分

2 会場

群馬県庁第1特別会議室

3 出席者

「高校教育改革推進計画」有識者委員会委員 10名
オブザーバー 1名(群馬県教育委員会委員長)
事務局 21名(教育長、教育次長、教育次長(指導担当)、高校教育課長ほか)

4 概要


  1. 挨拶 委員長
  2. 議事
    (1)入学者選抜制度について
    (2)普通科系専門学科等の在り方について
    (3)定時制・通信制課程の在り方について

<配付資料>

次第、委員名簿、事務局出席者名簿、第3回「高校教育改革推進計画」有識者委員会資料

5 議事概要

(1)入学者選抜制度について

(委員長)
 次第の「3議事 (1)入学者選抜制度について」から始めたい。

(事務局)
(「入学者選抜制度について」に関する資料を説明)

(委員長)
 意見交換の前に、事務局の説明について、質問等があればお願いしたい。

(各委員)
(特に質問等なし)

(委員長)
 入学者選抜制度改善の方向性について、意見を頂きたい。まず、前期選抜・後期選抜の制度の維持についてはどうか。

(委員)
  前期選抜・後期選抜は定着しており、維持してほしい。

(委員)
 前期選抜・後期選抜の制度を維持すること、また、前期選抜における各高校の選抜基準を明確化することについては賛成である。
 ただ、前期選抜に学力検査を導入することについては、疑問がある。
 英語のエデュケーションの語源はラテン語のエデュースであり、引き出すという意味である。教え育てるという意味とは、ニュアンスが異なる。アメリカの入学試験制度は、生徒の個性や能力を引き出すことを重視している。その引き出すという観点から本県の前期選抜は素晴らしいと思っていたが、学力検査の導入は、引き出すということについて大きなブレーキになるのではないか。
 特色のある選抜を実施することは良い。面接等で受検生の個性や能力を引き出すことに力を入れる必要がある。受検生にとっては、学力検査の導入はうれしくないだろうとも思う。

(委員)
 前期選抜への学力検査の導入について、資料に掲載されている入学者選抜制度検討実務委員会における意見は、学力を重視するというより、特色ある選抜を行う中で、学力を1つの最低条件として、調査書だけではなく学力検査でも見てほしいということであると思う。
 中学校において、高校の入学者選抜に学力検査があることは大切なことであり、生徒はそれを乗り越えるために勉強しなければならない。
 個性や能力を引き出す面接も大切であるが、学力検査を実施してほしいという中学校側の声が大きいということは、学力も大切であるという指導が中学校では行われているということである。
 検査結果の見方については、選抜する側の問題である。学力検査は、受検生の個性や能力を引き出す意味でも使えると思う。

(委員長)
  前期選抜・後期選抜の制度を維持することについては良いか。

(委員)
 受検機会が複数あることは、受検生や保護者にとっては可能性が広がり、有り難い。前期選抜には、特長のある生徒を受け入れて伸ばしたいという高校の姿勢があり、受検生も保護者もそれを踏まえて選抜検査に臨んでいる。
 ただ、特長のある生徒を選抜する理念は分かるが、ややもすると、保護者が子供の学力より特長を伸ばすことに力を注いでしまう傾きがあり、それでは本末転倒であると感じている。学校の勉強をしっかりやり、その上で、特長を見てもらうのでなければならない。そうした観点から、前期選抜に学力検査は必要であると思う。

(委員)
  子供の特長を見てもらうのは有り難いが、同時に学力も見てもらうと、子供も保護者もそれに向けて努力するので、学力検査を課してもらいたい。

(委員長)
  前期選抜に学力検査を導入する場合、検査の中身についてはどうか。

(委員)
  現在、前期選抜で総合問題を実施している高校もある。学校の実態に応じて、後期選抜と同じにならない形での出題がよいのではないか。
 本県は全ての中学校で基礎・基本習得プロジェクトに取り組んでいることを踏まえ、前期選抜では最低限の学力を見る検査内容とすることも考えられる。その場合、教科数については、3教科程度が適切であると思う。

(委員)
 総合問題等を課している学校は、実際には学力検査を行っているのと同じである。そういう意味では、学力検査が必要だということになるが、約6割の学校は面接のほかには作文程度しか行っていない。そうした学校では、前期選抜において学力検査を必要としていないと思われる。ところが、中学校の先生に聞くと、学力検査を実施してほしいという声が強い。なぜ中学校側が前期選抜にそれほど学力検査を求めているのか。
 入学者選抜制度検討実務委員会において、前期選抜への学力検査の導入を求める意見は大別して2つある。1つは、学力向上のためだという意見、もう1つは、選抜基準が不明確であるとの意見である。
 前期選抜に学力検査を入れることが本当に学力向上につながるのか。生徒の側からすると、私立高校の選抜があり、前期選抜があり、後期選抜がある。前期選抜で絶対合格すると思っている生徒はいないと思う。ということは、前期選抜に学力検査があろうとなかろうと、勉強はするのではないか。
 また、選抜基準が不明確であるとの意見については、傾聴すべき部分があるが、学力検査を導入することによって基準を明確化するというのは、前期選抜の趣旨にもとる。前期選抜ではペーパーテストの成績をあえて見ないということが、保護者に十分周知されていないのではないか。だから、「うちの子はあの子より成績が良いのに不合格なのはおかしい。」といった声が出てくるのであろう。

(委員)
  前期選抜・後期選抜の制度の趣旨はどのようなものであったか、原点に戻って考え直すべきである。
 前期選抜は受検生の特長を見て選抜する制度であるから、学力検査を課すとすれば、基礎・基本的な内容を確認するものとすべきである。しかし、それでは、進学校においては、検査結果にあまり差が生じないであろう。前期選抜に学力検査を導入するのであれば、前期選抜と後期選抜を一本化した方が良い。

(委員)
  前期選抜は、優秀な子供が受検するというイメージがあるが、実際はどうなのか。選抜検査については合格することばかり考えがちであるが、入学後、卒業するところまで考えて議論すべきであり、入学後の学習について行けているかという検証も必要ではないか。その学校に相応しい基本的な力を身に付けた者が入ってこないと、学校は困ると思う。
 初期の形態がどうであったかは大事であるが、何年か実施したら検証し、より良いものにしていかなければならないと考える。

(委員)
  学びの継続性の観点から、前期選抜にある程度の学力検査を入れることには賛成である。ただ、制度が大きく変わる時には周知を早めにしてほしい。
 子供にとって、毎日の積み重ねが将来を開くことにつながる。積み重ねたものを生かせる前期選抜、後期選抜が望ましい。

(委員長)
  前期選抜の懸念材料は大きく2つある。1つは、学力の伴った生徒を選抜しているかということ、もう1つは、選抜基準の不透明さである。
 1つ目については、学力検査を課さなくても一定のレベルの生徒が入学しているという意見もある。

(委員)
  前期選抜で入学した生徒が全員成績が良いわけではない。入学してからの努力の仕方というものがある。ただ、全体として、入学時点で、学力不足で付いてこられないということはない。

(委員)
  制度を変更するなら、思い切った方が良い。入学者選抜に客観性を求めるなら、前期選抜と後期選抜を一本化した方が分かりやすい。その中で特色化を図ることもできるはずである。また、選抜検査の時期を早めた方が良い。
 なお、前期選抜・後期選抜の制度を維持する場合、前期選抜募集人員は30%くらいにとどめた方が良い。

(委員)
 子供の学力以外の良い面を見てもらいたいという思いと、ある程度の学力は身に付けてほしいという思いがある。
 同じ学力検査なら一本化した方が良いという意見は理解できる。
  前期選抜については、中学校で成績が良かった生徒が不合格となり、そうでもない生徒が合格したというようなことを聞くことはあるが、学力検査を課していないということで、私自身は納得している。

(副委員長)
 受検機会が複数あることは、受検生にとって必要なことである。
 大学のAO入試でも学力検査を課すことから分かるように、教育の質を求める時代の風潮がある。そうした風潮も踏まえ、群馬に合った入学者選抜制度にしていくべきである。

(委員長)
 選抜基準の明確化について、学力検査以外の部分では難しいところがある。

(委員)
  細かなところまで踏み込んで明確にする必要はない。調査書は何割見る、面接は何割見る、ということくらいは公表した方が良い。

(委員)
 後期選抜は学力検査があり、客観性があるが、前期選抜は高校側の主観性が色濃く、選抜基準というより、こういう人材を育てたいという選抜方針を明確にすることが重要である。

(委員)
  明確化のレベルが問題である。

(委員)
  調査書がどのくらいの比重を占めるというようなことを聞いても、よく分からない。

(委員)
 自分の子供が受検した高校の前期選抜には小論文があり、数箇月間書き方の練習をしていた。前期選抜で入学することができ、現在普通に学校生活を送っていることは有り難いが、親として複雑な思いである。

(委員)
  中学校側に、前期選抜における学力検査の必要性を主張するだけの実態があるのだろうか。学習意欲が低い生徒を念頭に置いているのではないか。
 前期選抜に学力検査を導入するにしても、基礎的・基本的な内容の出題であれば、学校によっては差がつかず、実施する意味がないといったことも考えられる。全ての学校で一律に実施するのではなく、総合問題等を行う場合には学力検査を実施しないことを認めるといったやり方が良い。

(委員長)
 各教科の学力検査をしなくても学力を保証できるやり方があれば、それはある意味では学力検査と言える。

(委員)
 総合問題を実施する学校は、総合問題をもって学力検査に替えてもよいと思う。前期選抜における学力検査の中身は学校によって異なってもよい。

(委員)
 それは発展的な考え方であり、賛同できる。

(2)普通科系専門学科等の在り方について

(委員長)
  次に、「(2)普通科系専門学科等の在り方について」に進みたい。

(事務局)
(「普通科系専門学科等の在り方について」に関する資料を説明)

(委員長)
 事務局の説明について、質問等があればお願いしたい。

(委員)
  普通科系専門学科を設置して脚光を浴び、人気が上がった高校はあるか。

(事務局)
 例えば桐生高校の理数科は、現在多数の志願者を集めている。
 各学校の志願状況は、学校や地域の状況等によってそれぞれ変遷があるが、特色ある学校づくりという点では、一定の成果を上げていると認識している。

(委員長)
 それでは、意見交換に入りたい。
 資料の検討項目を踏まえて、意見を頂きたい。

(委員)
  体育科や芸術科では、それぞれの専門教科の単位数は多いのか。

(委員)
  専門学科では、25単位以上の専門科目を学習しなければならない。

(委員)
  普通高校は大学進学を目指す傾向が強く、出口の保証をしなければならない。普通科系の専門学科については、事務局の説明のとおり、各校の実態に応じて柔軟に改編等を図っていけばよい。
 なお、学校の実態によるが、自分自身がどの分野に向いているのかを高校入学後に考える期間を設けるために、くくり募集を行うのも1つの方法である。

(委員長)
 受検生にとっては、選択の時期を延ばせる制度の方が良い。特に、理数系の場合はそうである。大学入試でもその方が志願者が集まる傾向がある。
 ただし、指導する側から見ると、目的意識が希薄になって、やりにくくなる面もあり、一長一短である。

(委員)
  目的意識が明確で、早く専門の道に進みたいということであれば、専門学科への進学は有効であると思う。

(副委員長)
 高校の英語科は英会話に重点を置いているという印象がある。
 中学生の時に、英語が好きになり、国際関係の仕事に就きたいと考える生徒は、大学に進学したいと考えていると思う。そうした場合には、英語も大事であるが、世界史をしっかり学ぶ必要がある。

(委員)
 先日、ある学校のホームページを閲覧したところ、トップページには日本とアメリカ合衆国の国旗があり、アメリカ合衆国の国旗をクリックしたところ、表示が全て英語に変わった。当校は英語に力を入れていることがよく分かると同時に、見習うべき立派な取組だと感じた。

(委員長)
 普通科系専門学科・コースについては、学校の実態に応じて、柔軟に改編等を図っていく方向で良いと考える。

(3)定時制・通信制課程の在り方について

(委員長)
 次に、「(3)定時制・通信制課程の在り方について」に進みたい。

(事務局)
(「定時制・通信制課程の在り方について」に関する資料を説明)

(委員長)
 事務局の説明について、質問や意見等があればお願いしたい。

(委員)
  三修制で卒業している実績はどれくらいあるのか。

(事務局)
  三修制を実施している沼田高校定時制では、ほぼ全員が三修制を選択して卒業している。

(委員)
  他の学校に三修制が広がっていない状況について、どのように捉えているか。

(事務局)
 本会議に先立ち、夜間定時制課程を設置している高校の校長にヒアリングを行ったところ、普通科については、三修制の導入に前向きであった。

(委員)
 前橋清陵高校及び太田フレックス高校についての評価はどうか。
 また、フレックススクールの配置について、どのように考えているか。

(事務局)
 前橋清陵高校には昼間部と夜間部、太田フレックス高校には午前部、午後部及び夜間部を設置し、多様な生徒を受け入れており、不登校や発達障害等の課題を抱えた生徒も多く入学している。
 フレックススクールでは、ホームルームがなく、午前部から夜間部にわたる科目の中から自分で科目を選択し、自分の時間割を作ることができる。こうしたシステムを生かして、中学校で不登校であった生徒でも、授業に出られるようになるケースがある。
 一方、全日制の高校でも、松井田高校のように、不登校経験者を多く受け入れ、成果を上げている学校もある。
 フレックススクールの今後の方向性については、そうした現状や、地域バランス等も踏まえながら、より良い在り方を検討をしていく必要があると考えている。

(委員長)
 それでは、意見交換に入りたい。
 資料の検討項目を踏まえて、意見を頂きたい。

(委員)
 フレックススクール等について3点述べたい。
 1つ目、フレックススクールには多様な生徒が集まっているので、1学級定員を30人程度とし、担任の負担を減らした方が良い。
 2つ目、フレックススクールでも夜間部の人気がないことから、全日制に併置されている夜間定時制は、生徒の実態に合っていないのではないかと思う。ただし、フレックススクールではカバーしきれない地域に設置された定時制や専門学科の定時制の必要性を否定するものではない。
 3つ目、通信制では、その緩やかなシステムの中で、学校生活を送ることが大変な生徒が何とか卒業までこぎ着けている実態がある。通信制については、最後のセイフティーネットとして、もう少し手厚くしていく必要がある。

(事務局)
 フレックススクールの1学級定員について、例えば、太田フレックス高校では、各部の定員が80人、2学級であるが、ホームルームはなく、大学と同じようなシステムで授業を受けている。ただし、ゼミの担任が通常のホームルーム担任と同じような役割を果たしている。基本的に授業は少人数指導である。

(委員)
 松井田高校のように全日制で不登校経験者の回復に成功している例を踏まえ、フレックススクールにホームルーム担任制を取り入れることも考えられる。そのためには、1学級30人程度が適当である。

(委員)
 定時制・通信制の教育に携わっている先生方に感謝の気持ちでいっぱいである。定時制・通信制は、公教育として大事にしなければならない部分であるが、卒業者の就労等の問題についても目を向ける必要があると考える。

(委員)
  小学校でも不登校の子供が学校に復帰できるよう、いろいろな手立てを講じている。不登校の子供の行く先を追ってみると、フレックススクールや定時制高校でお世話になっているという話をよく聞く。不登校傾向の子供を持つ保護者に対して、小学校の段階でも、そうした高校のことを紹介している。
 群馬県の教育の中で不登校等の子供を支援している部分については、保護者への情報提供を様々な場面で行っていくべきである。
 定時制・通信制の高校で力を発揮している先生方に心から感謝したい。

(副委員長)
  定時制・通信制課程には様々な課題があり、課題に応じた手立てを講じるべきである。

(委員長)
  定時制・通信制課程には多様な生徒がおり、画一的なやり方では対応が難しいが、卒業後の進路が不明である者が多い状況は改善したいものである。授業を通して、仕事につながる技術や資格を身に付けられるとよい。
 また、発達障害等の課題を抱え、特別な支援が必要な生徒に対しては、課題によって個に応じた対応を考えるべきである。

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