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砂防事業とは

更新日:2022年12月1日 印刷ページ表示

「砂防(さぼう)」とは災害を引き起こす多量の土砂の流下を調整・防止するという意味です。
「土石流」「がけ崩れ」などといった土砂による災害が発生しないようにすることが「砂防」の仕事です。

砂防事業の始まり

群馬県は、県土全体のほとんどが利根川水系の流域にあって豊かな自然に恵まれている反面、地質的には、北部が火山岩、南部が変成岩からなり、侵食崩壊を受けやすいため、古来から土砂止め工事が行われてきました。明治の初めにオランダ人技師のデ・レーケ氏の影響を受けたと思われる、榛名白川、八幡川に築かれた石積み堰堤(明治15年~18年)が群馬県の近代的砂防工事の始まりです。

デ・レーケの影響を受けたと思われる 八幡川(榛東村)の石積堰堤画像
デ・レーケの影響を受けたと思われる 八幡川(榛東村)の石積堰堤

ハード対策とソフト対策

砂防事業も近年では、工事などの「ハード対策」では、水辺や斜面の景観・環境に配慮し、警戒・避難体制といった「ソフト対策」には、的確な情報の収集・伝達と早期避難を可能にする体制の整備拡充や法律による新規住宅等の立地抑制などに力を注いでいます。

ハード対策とソフト対策の説明画像

ハード対策とは?

群馬県では、あらゆる土砂災害から県民のみなさんの生命や財産、安全で快適な生活環境を守るために、さまざまな対策を行っています。近年では、土砂災害を未然に食い止めると同時に、自然環境・景観の保全と創出および利用にも取り組んでいます。

土石流対策

土石流対策の画像

荒れた山地からの土砂の流出を防ぎ、中下流部の河道を安定させて土石流災害から人命・財産を守ります。
砂防堰堤とは、土石流など上流から流れ出る有害な土砂を受け止め、貯まった土砂を少しずつ流すことにより下流に流れる土砂の量を調整する施設です。
平常時は土砂を流し、洪水時には土石流をくい止めるコンクリートスリットえん堤を設置して安全性を確保するとともに、渓流の流れをさえぎらない工夫をしています。

急傾斜地(がけ崩れ)対策

がけ崩れ対策の画像

擁壁(ようへき)工や法枠(のりわく)工で急斜面を抑えたり、落石防止工で崩れてきた土砂を受け止め、がけ崩れ災害から人命・財産を守ります。
現場打ち吹付法枠工により危険な斜面の崩壊を防止するとともに、自然木をそのまま残し、枠内には花を植えるなど緑化への工夫もしています。

地すべり対策

地すべり対策の画像

人家や公共施設に被害を直接およぼすおそれのある箇所に、地すべりの原因となる土のかたまりや地下水を抜き取る防止工事を行うことで、地すべり災害から人命・財産を守ります。
地下水を排水するための「集水井(しゅうすいせい)」の設置や、土の塊を取り除く「排土工」を実施し、地すべりによる被害を軽減します。

ソフト対策とは?

土砂災害から人命・財産を守るため、砂防えん堤等を設置してハード対策を進めています。しかし土砂災害警戒区域等が多いため、全ての害警戒区域等を対策工事によって安全にしていくには膨大な時間と費用が必要になります。このため、尊い人命を守るためにはハード対策と併せて、土砂災害警戒区域等の指定及び県民のみなさんへの周知、警戒避難を行うための基準の設定、情報伝達体制の整備、危険な区域への新規住宅等の立地抑制等といったソフト対策に取り組んでいます。

土砂災害警戒区域等の調査及び指定

土砂災害警戒区域(マッピングぐんま)の画像

平成13年4月より施行された土砂災害防止法にもとづき、土砂災害警戒区域等(土砂災害の被害を受けるおそれのある土地の区域)を調査、指定しています。また、指定された土砂災害警戒区域等のデータを整備し、住民の皆さんが容易に情報を取得できるよう、インターネット等で情報を公開しています。
マッピングぐんま<外部リンク>
土砂災害防止法について詳しく

警戒避難の判断のための参考情報の提供

土砂災害警戒情報提供システムの画像

市町村長が避難指示を的確に発令できるよう、また県民の皆さんの自主避難の判断材料となるよう、防災気象情報(土砂災害危険度情報、土砂災害警戒情報、大雨情報をインターネットで公開しています。
土砂災害警戒情報提供システム<外部リンク>
土砂災害警戒情報について

市町村と連携した、住民の防災意識向上のための支援

防災訓練の画像

土砂災害に対する住民の防災意識を高めるために、また地域全体での共助を行えるように、市町村が行う防災訓練や防災教育を支援しています。

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