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若手生産者のための土壌物理性現地研修会を開催

更新日:2017年11月21日 印刷ページ表示

平成29年7月21日発
吾妻農業事務所普及指導課

要約

 吾妻郡内の若手イチゴ生産者、コンニャク生産者を対象に、土壌物理性現地研修会を開催しました。
参加者は畑やハウス脇に掘った調査用の穴に入り、普段目にすることのない深さ1メートルまでの下層土に触れ、土質や層ごとの硬さの違いを実感し、土づくりへの理解度を深めることができました。

1 ねらいと背景

 土づくりに熱心な生産者の中でも、作土層を対象とした土壌分析(化学性)は関心が高い一方で、土壌構造(物理性)については関心が低い状況です。
 そこで、土壌に関する知識向上のため、土づくりに関心が高い若手イチゴ生産者とコンニャク生産者を対象に、作土層と下層土に着目した土壌物理性現地研修会を開催しました。あわせて、異なる品目間の生産者交流、ネットワークづくりを支援します。

2 取り組み内容

 平成29年6月20日に12名の若手イチゴ生産者、コンニャク生産者(新規就農者5名含む)を対象に、農業技術センター土壌保全係、環境安全係の研究員を講師に招き、土壌物理性現地研修会を開催しました。
 作物生育の良否を決定する要因の一つに、「根はり」があります。「根はり」の良否は肥料成分の多寡だけでなく、土壌の「乾湿」と「硬さ」が大きく関係しています。研修会では、緑肥(コンニャク輪作)ほ場とイチゴハウスの脇に深さ約1メートルの大きな穴を掘り、参加者は穴に入って土壌断面の各層の土質の違い、礫の有無、貫入式硬度計を使った緻密度の測定等を行って、土壌物理性の違いを体験しました。
 研修場所には比較的近い2カ所のほ場を選定しましたが、ほ場間で下層土の物理性が大きく違うことに参加者は高い関心を示していました。また、下層土が硬く締まったほ場では、透水性など下層土の物理性を改善するため、どのような土壌改良が有効か、参加者と講師、普及指導員の間で熱心な議論が行われました。
 今回の研修は、作物の生育の良い場所と悪い場所の原因を探るうえで、生産者のみならず普及指導員にも有意義な研修会となりました。

3 今後の方向

 研修後、参加者から「違う作目の生産者の話をゆっくり聞いてみたい」など仲間づくりに積極的な姿勢が見られました。普及指導課では地域農業の発展のため、引き続き担い手の仲間づくりと栽培管理技術の向上を支援していきます。

下層土の様子を確認する若手生産者の写真
下層土の様子を確認する若手生産者

土壌改良について熱心に質問する参加者の写真
土壌改良について熱心に質問する参加者

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