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ヒトパピローマウイルス感染症とHPVワクチンについて

更新日:2024年7月18日 印刷ページ表示

HPVワクチン理解促進のための群馬モデル事業を多数展開します!

 群馬県では、8月・9月を「集中取組期間」としてHPVワクチンに関する正しい情報の発信に積極的に取り組むほか、接種を希望する方が接種しやすい環境を整備するため、「全国初」となるショッピングモールでのワクチン接種を行うなど、様々な取組を強力に推進します。

HPVワクチン理解促進のための群馬モデル事業を多数展開します! - 群馬県ホームページ(感染症・疾病対策課) (pref.gunma.jp)


 ヒトパピローマウイルス感染症とはHPVワクチンについてHPVワクチンに関する相談先よくある質問医療機関、自治体向けの情報|​関連リンク関連動画

ヒトパピローマウイルス感染症とは

 HPV(ヒトパピローマウイルス)は、多くの女性が一生に一度は感染すると言われている、一般的なウイルスです。
 男女問わず感染し、子宮頸がん以外にも、肛門がんや腟がん、尖圭コンジローマなどの疾患に繋がる可能性があります。

 厚労省:ヒトパピローマウイルス感染症とは<外部リンク>
 群馬県:子宮頸がんについて

HPVワクチンについて

 HPVワクチンは、子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。
 子宮頸がんの中には検診で見つかりにくいがんもあるため、ウイルスに感染する前のワクチン接種は大切な予防行動のひとつです。

 厚労省:ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~<外部リンク>
 群馬県:SCHOOL OF LOCK!×群馬県 子宮頸がんについて考えよう(YouTube動画)​<外部リンク>

ワクチン接種の効果

 現在日本において公費で受けられるHPVワクチンは、防ぐことができるHPV(ヒトパピローマウイルス)の種類(型)によって、2価ワクチン(サーバリックス(R))、4価ワクチン(ガーダシル(R))、9価ワクチン(シルガード(R)9)の3種類があります。
 2価ワクチン(サーバリックス)および4価ワクチン(ガーダシル)は、HPVの中でも子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。9価ワクチン(シルガード9)は、HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

 接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。
 どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。

一般的な接種スケジュールの画像
 出典:リーフレット「HPVワクチンについて知ってください~あなたと関係のある“がん”があります~」厚生労働省

定期接種対象者

 定期接種対象者は原則無料で予防接種を受けることができます。

  • 対象者:12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子(小学6年生相当~高校1年生相当)
  • 標準的な接種期間:13歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日までの間(中学1年生相当)

 具体的な接種方法は、市町村のホームページ等でご確認ください。

キャッチアップ接種対象者(令和7年3月末で終了)

 HPVワクチン積極的勧奨の差し控えにより定期接種を逃した方のため、原則無料で予防接種を受けることができる機会が設けられています。(HPVワクチンのキャッチアップ接種)

  • 対象者:平成9年(1997年)度生まれから平成17年(2005年)度生まれの女性
    (平成18・19年(2006・2007年)度生まれの女性も令和7年(2025年)3月末まで接種可能)
  • 接種期間:令和4年(2022年)4月から令和7年(2025年)3月までの間

 具体的な接種方法は、市町村のホームページ等でご確認ください。

 厚労省:ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~<外部リンク>

任意接種について

 定期接種、キャッチアップ接種の対象でない女性は、任意接種としてHPVワクチンの接種を受けることができます。
 また、男性も任意接種を受けることができます。任意接種は原則公費による助成がないため、全額自己負担となります。
 接種を希望される方は、接種実施医療機関にご相談ください。

女性の任意接種

・対象者:平成9年(1997年)4月1日までに生まれた女性

男性の任意接種

・対象者:9歳以上の男性

 ※男性の接種では、4価ワクチン(ガーダシル)を使用します。接種により、肛門がん、尖圭コンジローマなどの原因と考えられているHPVへの感染予防効果が期待されています。
 ※一部の市町村では独自に補助を実施していますので、市町村のホームページ等でご確認ください。

HPVワクチン接種に当たっての注意事項

(1)接種前

 次のいずれかに該当する方は、特に、健康状態や体質などを担当の医師にしっかり伝え、予防接種の必要性、リスク、効果について十分な説明を受け、よく理解した上で接種を受けてください。

  • 血小板が減少している、出血した際に止まりにくいなどの症状のある方
  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方
  • 過去にけいれんの既往のある方
  • 妊娠または妊娠している可能性のある方
  • ワクチンを接種した後や、けがの後等に原因不明の痛みが続いたことがある方

 また、接種部位には主に、腕の肩に近い外側の部分(三角筋)が選ばれるので、接種当日はこの部分を露出しやすい服装にしてください。

(2)当日持参するもの

  • 母子健康手帳
  • 健康保険被保険者証
  • 市町村から送付された予診票(15歳以下の方は保護者の同意が必要です。)
  • 市町村から送付された通知・ハガキ(キャッチアップ接種の方)
  • 福祉医療費受給資格者証(お持ちの方)

(3)接種後

 予防接種後は、30分ほどは体重を預けられるような場所で、なるべく立ち上がることを避けて、待機して様子を見るようにしてください。
 その他、予防接種当日は激しい運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の体調管理をしっかり行ってください。接種部位の異常や体調の変化、さらに高熱、けいれん、長期間持続する激しい痛みなどの異常な症状を呈した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
 また、接種後に気になる症状が現れたときは、以降の接種を中止、延期することが可能です。気になる症状があれば、担当の医師に相談してください。

HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ (PDF:1.24MB)

HPVワクチンの安全性について

 ワクチンの安全性については、その他の医薬品と同様に、販売されるまでに安全性に関する承認審査を行っている他、ワクチンはウイルスや細菌など生物をもとに作っていることもあり、その後も製品(ロット)ごとに国による検定を行っています。
 また、予防接種後に健康状況の変化が見られた事例を、予防接種との因果関係の有無に関わらず収集し、随時モニタリングしています。さらに、収集したこれらの情報について、定期的に専門家による評価を実施して安全性の評価を行っています。

HPVワクチンの副反応について

 HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。
 接種を受けた部分の痛み(疼痛)は、50%以上の頻度で発生するとされていますが、多くの場合は数日程度でおさまります。

HPVワクチン接種後の主な副反応
発生頻度 2価ワクチン
(サーバリックス)
4価ワクチン
(ガーダシル)
9価ワクチン
(シルガード9)
50%以上 接種部位の疼痛・発赤・腫脹、疲労 接種部位の疼痛 接種部位の疼痛
10~50%未満 かゆみ、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など 接種部位の紅斑・腫脹 接種部位の紅斑・腫脹、頭痛
1~10%未満 じんましん、めまい、発熱など 頭痛、接種部位のそう痒感、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、発熱、疲労、接種部位のそう痒感・内出血など
1%未満 接種部位の知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、倦怠感、接種部位の硬結・出血・不快感など 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感、接種部位の出血・血腫・硬結など
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症など 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など 感覚鈍麻、失神、四肢痛など

※サーバリックス添付書類(第14版)、ガーダシル添付書類(第2版)、シルガード9添付文書(第1版)より改編

また、ワクチン接種後に見られる副反応が疑われる症状については、接種との因果関係を問わず収集しており、定期的に専門家が分析・評価しています。その中には、稀に重い症状の報告もあり、具体的には以下のとおりとなっています。

  • アナフィラキシー:呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー (約96万接種に1回※)
  • ギラン・バレー症候群:手足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気 (約430万接種に1回※)
  • 急性散在性脳脊髄炎(ADEM):頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気 (約430万接種に1回※)
  • 複合性局所疼痛症候群(CRPS):外傷をきっかけとして慢性の痛みが生ずる原因不明の病気(約860万接種に1回※)

※平成25年(2013年)3月までの報告のうちワクチンとの関係が否定できないとされた報告頻度

ワクチン接種後の症状に対する医療体制について

 接種後に体調の変化や気になる症状が現れたら、まずは接種を行った医療機関などの医師にご相談ください。
 なお、HPVワクチン接種後に生じた症状の診療を行う協力医療機関を設置しています。協力医療機関の受診は、必要に応じて、接種を行った医師又はかかりつけの医師にご相談ください。

群馬県:HPVワクチン接種後の痛みの診療について - 群馬県ホームページ(感染症・疾病対策課) (pref.gunma.jp)

健康被害救済制度について

 予防接種法に基づく予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、市町村により給付が行われます。

群馬県:予防接種健康被害救済制度について - 群馬県ホームページ(感染症・疾病対策課) (pref.gunma.jp)

HPVワクチンに関する相談先

不安や疑問、困ったことがあるとき

 県内市町村の相談窓口一覧
 ワクチンの具体的な接種方法等については、お住まいの市町村へお問い合わせください。

 群馬県の相談窓口

  • 医療に関すること​(衛生部門)
     健康福祉部感染症・疾病対策課 電話番号:027-226-2615
  • 学校生活に関すること(教育部門)
     教育委員会事務局健康体育課 電話番号:027-226-4707
  • 群馬県デジタル窓口
     群馬県LINE公式アカウント「群馬県デジタル窓口」のメニューとして、HPVワクチンに関する相談を受け付けています。
     LINEアプリから下記のQRコードを読み取ることでアクセス可能です。
    群馬県デジタル窓口QRコード

 厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口
 HPVワクチンを含む予防接種、その他感染症全般についての相談
 電話番号:03-5656-8246

 受付時間:午前9時~午後5時 ※土日祝日、年末年始を除く

よくある質問

 厚労省:HPVワクチンに関するQ&A<外部リンク>

医療機関、自治体向けの情報

   厚労省:​医療機関、自治体向けの情報<外部リンク>

関連リンク

 群馬県
​      群馬県内におけるHPVワクチン接種状況  
      令和3年度思春期保健対策事業 高校生が制作した動画をご覧ください
  GUNMA”LoveMyself”プロジェクト<外部リンク>

 厚生労働省
  HPVワクチンに関する情報提供資材<外部リンク>
  HPVワクチンに関する広報について<外部リンク>
  HPVワクチンに関する通知・事務連絡<外部リンク>

 国立がん研究センター 
  子宮頸がんとその他のヒトパピローマウイルス (HPV) 関連がんの予防ファクトシート<外部リンク>

関連動画

群馬県知事 山本一太の「直滑降ストリーム」 テーマ:HPVワクチン接種って大丈夫なの?

 産婦人科専門医である稲葉可奈子さんをお招きし、HPVワクチン接種をテーマに、子宮頸がんのことや群馬県の接種体制などについての情報をお届けします。
第1回「子宮頸がんとワクチンのこと」
直滑降バナー画①<外部リンク>

第2回「科学的エビデンスに基づくワクチンの解説」
直滑降バナー画②<外部リンク>

第3回「ワクチン接種の受け方と相談の仕方」
直滑降バナー画③<外部リンク>

SCHOOL OF LOCK!×群馬県 子宮頸がんについて考えよう

 群馬県の高校生と、TOKYO FM制作『SCHOOL OF LOCK!』のCOCO教頭が、 子宮頸がん予防の正しい知識を学ぶため、 稲葉可奈子先生(産婦人科医)にお話を伺いました。

 子宮頸がんってどんな病気?サムネイル<外部リンク>

TikTok「群馬県と群馬の女子高生が子宮頸がん予防についての動画を作ってみた」

 群馬県と群馬の女子高生が子宮頸がん予防についての啓発動画を作成しました。

HPVワクチン動画サムネイル画像<外部リンク>

高校生Ver.<外部リンク>(TikTok動画リンク)
COCO教頭&高校生Ver.<外部リンク>(TikTok動画リンク)​

TikTok「知事がHPVダンス踊ってみた!」

 群馬県知事が群馬県の女子高生が作成したHPVダンスを踊ってみました。

 知事ダンス動画サムネイル画像<外部リンク>

「HPVワクチン わたしたちにできること」

 岡山大学病院産科婦人科による、HPVワクチンとがん検診に関するアニメーション映像です。
 HPVワクチンについての情報を紹介しています。

 HPVわたしたちにできること<外部リンク>
 出典:ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症の予防接種に関する相談支援・医療体制強化のための地域ブロック拠点病院整備事業<外部リンク>