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伝染性紅斑
群馬県内の流行状況
感染症発生動向調査では、伝染性紅斑の患者は、春から夏にかけて多く報告されています。
地域別・年齢別の詳しい患者報告数の情報は地域別・年齢別疾病報告状況をご覧ください。
《グラフの説明》
- 縦軸(定点当たり報告数):1医療機関当たりの患者報告数。小児科定点医療機関(県内25ヵ所)からの1週間分の患者報告数を、その週に報告のあった定点医療機関数で割ったもの。
- 横軸(週):週対応表(国立健康危機管理研究機構)<外部リンク>
どんな病気?
ヒトパルボウイルスB19の感染による発しんを主な症状とする感染症です。好発年齢は乳幼児期から学童期ですが、成人も感染することがあります。
潜伏期間は4~15日で顔面、特に両側の頬に境界鮮明な赤い発しん(りんご様な皮しんあるいは平手で頬を打ったような紅斑)が現れ、続いて、手足に対称性な網目状あるいはレース様の紅斑が現れます。また、発熱、筋肉痛、関節炎(関節の痛み)を伴うこともあります。発しんの7~10日前に発熱などかぜ様の症状が認められることあります。しかし、不顕性感染(症状が現れない)や典型的な症状がでないこともあります。
妊婦は流産の可能性があり、溶血性貧血患者は貧血が進んだりするため、特に注意が必要です。
予防方法は?
咳やくしゃみのしぶきに含まれるウイルスを吸い込んだり、汚染された手で口や鼻を触ることで感染します。また、原因となるウイルスはアルコールが効きにくいです。
そのため、咳エチケットを心がけ、手指は石けんと流水でよく洗うようにしましょう。
床や物などを消毒をする場合は塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が有効です。
※発しんが見られたときにはすでに感染性(他の人へうつす力)がなくなっているため、学校保健安全法では出席停止など明確に規定されていません。
※塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)は皮膚が荒れる恐れがあるので、手指消毒には使用しないでください
リンク
- 伝染性紅斑の詳しい疾患情報(国立健康危機管理研究機構)<外部リンク>
- 伝染性紅斑の届出基準(厚生労働省)<外部リンク>