本文
高崎競馬場跡地利活用有識者検討委員会 第1回委員会概要
更新日:2011年3月1日
印刷ページ表示
1 日時
平成21年3月25日(水曜日)15時~17時
2 場所
旧高崎競馬組合会議室
3 出席者
(1)委員
(座長)大宮 登 高崎経済大学副学長
大西 隆 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授
亀田 慎也 社団法人高崎青年会議所顧問
小竹 裕人 群馬大学社会情報学部准教授
潜道 文子 高崎経済大学経済学部教授
土屋 和子 パリッシュ出版株式会社代表取締役社長
原 浩一郎 高崎商工会議所会頭
横島 庄治 NPO法人環境システム研究会理事長
(2)群馬県・高崎市
- 県:稲山副知事、江口企画部地域政策課長、武井農政部農政課長、高草木西部県民局高崎行政事務所長
- 市:座間副市長、曽根市長公室長、白石市長公室企画調整課長
4 議事概要
(1)高崎競馬場跡地利活用検討の現状について
ア 場内視察
イ 現状説明
以下のことを含め、事務局から資料1~4により説明
- 競馬場の敷地面積は約10.8ヘクタール、うち群馬県及び高崎市の公有地が約64%、複数の地権者による民有地が約36%となっている。
- 現在、市有地と民有地を県が借受け、県有地と一括して日本中央競馬会(JRA)及び日本レーシングサービス(NRS)に貸出し、場外馬券発売所とその駐車場として運営されているほか、敷地の一部を広場として一般に開放している。
配付資料
資料1 委員会設置要綱
資料2 これまでの検討経過等(PDF)
資料3 高崎競馬場跡地の利活用に関する県民アンケート調査結果概要等(PDF)
高崎市「市民の声アンケート」自由意見より(PDFファイル:17KB)
資料4 群馬県を取り巻く環境・特徴等(PDF)
(2)協議概要
・場内視察の所感、今後の検討課題、論点の整理、スケジュール等について
- この議論を進める入口で整理しておく必要があると思うのは、公有地と民有地が混在している状況で、どういった法律形態で一団の土地とみなしうるのかということである。何に使うかの前に、どのように公有地化して活用するかの検討が必要で、民有地は民有地として切りわけるのか、それとも全体を公有地化するのかという検討と作業を先行してやらないと混乱すると感じる。区画整理的手法や、民有地を組合化により共有地化してもらい、一括して換地を図るなど、利活用できる土地に整形するという意味での公有地化を先行すべきではないかと思う。
- JRA・NRSへの貸付けもひとつの土地の利用方法ではないか。道徳的な観点から場外馬券発売所に対する県民の考えがシビアでなければ、今の状態を続けるのもひとつのやり方だろう。ただし、場外馬券発売所は、公有地の使い方としてはそれほど価値を生んでいないことも事実で、更によい利用方法を絶えず考えておく必要がある。委員会で利用方法を詰めて決定打が生まれれば、その目標に向かって土地整理手法の具体論が出てくるだろう。スポーツ関係、芸術関係、行政用地などのアイデアについて、現実的可能性を詰めてみるというのがテーマではないか。そこが詰まらないのであれば、現状を3年で更新していくというのも現実的な手段としては重要である。
- よりよい方向性を検討していくことが委員会の課題なので、○利活用の可能性、○導入機能・用途候補の洗い出し、○土地整理の方法、場外馬券所の取扱い、○機能・用途の絞込、開発手法、このあたりを論点整理しながらクリアにしていくということになるだろう。
- 公有地化ということであれば、市民も利用できるという視点での検討も進めていけば、市民からも具体的なアイデアが出てくると思う。導入機能についても、県市の現状や、機能ごとの問題点などを整理していただけると検討しやすい。
- 商工会議所の検討の中でも、必ず民有地の話は問題点として出てきている。昨年県に出した要望書は、用途の議論を進めるのと並行して民有地の扱いについても検討を進めてほしいという内容であった。
- アンケート結果では、競馬場跡地の認知度が高く、関心の高さがうかがえる。サッカー場がいいという意見が多く聞こえてくるが、そう言っているのは一部で、市民が蚊帳の外という印象もある。跡地を見て考えるのと見ないで考えるのではかなり大きな差がある。市民を巻き込んだ利活用検討が重要だと思うので、市民の意見が聞ける仕組みや、跡地に訪れる機会をつくることなどが必要ではないか。
- 本当に広いなというのが第一印象。他の活用によって現在のような安定した収入を得るのはなかなか難しいと感じる一方で、収入面だけでいいのかというところもある。インキュベーションセンターなど知の集積ができる施設やサッカー場がいいと思いがちだが、市民の一部の方々にとっては現状が有意義な活用方法となっていると視察をして思った。使われていない部分もあり、もっと有効活用できるのではないかと感じた。
- 跡地利活用については、マーケットを意識すると思惑が交錯、混乱し、思うような方向にいかない場合がある。土地の整理手法について発言したのは、土地の議論を先行したほうがマーケットによる混乱を回避できるのではないかとの主旨である。事務局には、土地の公有化、一体化の技術論を用意してほしい。
(3)その他
・次回は、5月中旬に開催することで日程調整することとされた。
- 以上 -