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知事への御質問・御回答(群馬県未来構想フォーラムNext Stage)
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(富岡・甘楽地域)での御質問・御回答
令和6年8月28日(水曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(富岡・甘楽地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【意見】
富岡と高崎を結ぶ直線的な道路整備と富岡市の一ノ宮から下仁田までの間のバイパス整備をお願いしたいです。
【回答】
現在「ぐんま・県土整備プラン2020」の見直し実施しています。ご要望の趣旨を踏まえ、全体のバランスを見ながら考えていきたいと思います。
【質問】
クラブチームに所属している生徒が増加し、部活動を行う生徒が減少しています。今後部活動はどうなっていくのでしょうか。
【回答】
大きな流れとしては部活動の地域移行は進んでいくと思います。群馬県は色々な選択肢を用意するなど、柔軟に考えていきたいと思います。
【質問】
群馬県や甘楽町は人材育成に適している場所だと考えていますが、様々な分野で長けている方は県外で活躍しているイメージがあります。群馬県内で活躍できる環境についてどのように考えていますか。
【回答】
若者が群馬県で生きていくイメージが持てるように、既存の企業や産業を知ってもらうとともに、デジタル・クリエイティブ産業など魅力的な企業の集積や人材育成に取り組んでいきたいと思います。
【質問】
有事に備えて県有施設の地下に防空壕機能を持つシェルターを設ける考えはありますか。また、東京からの避難民を受け入れる体制について、早急に検討するためのプロジェクトチームを設置してはどうかと考えています。
【回答】
シェルター設置については数年前から政府に要望しています。また、万が一東京で大惨事が起きたときは群馬県が中心で受け入れる必要があると考えています。引き続き検討を進めていきたいと思います。
【質問】
他県には災害意識の向上のため防災体験ができる防災センターが設置されています。群馬県には同様の施設がありませんが、知事としてそういった構想があるか教えてください。
【回答】
県のような防災センターはありませんが、県庁の中に危機管理センターオペレーションルームを設置し、災害等があった時にはそこを拠点に対応することにしています。
【質問】
知事は多くの政策を実施されていますが、そのような政策や考えはどのような思考回路で生み出されるのでしょうか。
【回答】
多くの失敗を重ねてきた経験や多様な趣味が役に立っていると思います。群馬県のために何かを成し遂げたいという熱意と、幅広い興味から生まれるアイデアが政策に結びついていると考えています。
【意見】
蛭の被害ため、春から秋の間は安心して山に入れません。また猪や鹿が里まで蛭を連れてくるようなので、実態を調査していただきたいです。
【回答】
蛭による被害が広がっているという話は把握しています。担当課に確認をして、どのような対策が可能か検討したいと思います。
【意見】
西毛地域に中央中等教育学校のような学校がないことに疑問を感じています。人口の多い少ないに関わらず、教育機会の均等を考慮していただきたいと思います。
【回答】
グローバルな感覚を身につけられる学校は全地域にあった方がよいと思います。越境しなくてもそのような教育環境が整っているのはとても重要なことだと考えています。
【質問】
地域によって介護サービスに格差があると感じています。今後の介護施策についてどのように考えていますか。
【回答】
地域によって介護サービスに差があるのは、地域の状況が影響しているため、平準化は難しいと思います。現在、国は介護職員の処遇改善に取り組んでおり、県としても介護に携わる方々が適切な待遇で働けるよう支援することで、介護サービスの確保に努めていきたいと思います。
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(伊勢崎・佐波地域)での御質問・御回答
令和6年8月21日(水曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(伊勢崎・佐波地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【意見】
前橋市、高崎市、伊勢崎市、本庄市を結ぶLRTができると、もっと企業誘致が進むかと思います。
【回答】
これからの未来を見据え、大きな投資が必要なLRTではなく、GunMaaS(※注)を普及させることで移動の円滑化を進めていきたいと考えています。
(※注)スマートフォン専用の交通系webサービス
【意見】
中小企業において外国人労働者が増加する中、能力がある人にリスキリングの機会を設けていただけないでしょうか。キーパーソンとなる外国人労働者が育つことで、ほかの外国人労働者の指導者となるような好循環が形成されるとよいと考えています。
【回答】
外国籍の方に活躍してもらうためには、リスキリングが大切か思います。何らかの形で外国籍の方に対するリスキリングを強化できるような対策を検討したいと思います。
【質問】
技能実習生や留学生として多くのベトナム人が来日していますが、日本語が話せず相談できる場所も少ないため、孤立感を深め犯罪に手を染めるケースが増えています。信頼できる相談先や支援体制の整備が必要だと考えていますがいかがでしょうか。
【回答】
外国籍県民の方を雇用している企業と連携して支えていくほか、行政としても相談窓口を充実させていくべきだと考えています。また、群馬県全体で日本語を学習できる体制をしっかりと整えていきたいと思います。
【質問】
上陽小学校にて実施するインクルーシブ教育は、特別支援教育の延長のような内容となるのでしょうか、それとも外国の事例を参考にした独特のインクルーシブ教育となるのでしょうか。また職員配置はどのように考えているのでしょうか。
【回答】
どのようなインクルーシブ教育が可能なのか今回の実証のプロジェクトを通じて考えていきたいと思います。職員配置も含め実態を確認しながら検討していきたいと思います。
【意見】
非認知能力とコミュニケーション能力を高めるため、小中学校での長期宿泊体験学習をぜひ群馬でも充実させていただきたいです。
【回答】
群馬県における長期宿泊体験学習の実態を確認したいと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
小中学校共に、林間学校や修学旅行等、1泊2日や2泊3日でおこなっています。
【意見】
埴輪王国や歴史といったコンテンツをもっとPRいただくことで、郷土愛が醸成されると思いますがいかがでしょうか。
【回答】
群馬県は、今年の秋に東京国立博物館で開催される特別展「はにわ」の見どころの一つである「挂甲の武人」5体が出土するなど、古代東国文化の中心でした。今後も全面的に埴輪をPRしていきたいと考えています。
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(渋川・北群馬地域)での御質問・御回答
令和6年8月9日(金曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(渋川・北群馬地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【意見】
イタリアでは料理を学ぶ大学が地方都市にあります。群馬県は食がは弱いと言われているので、食の人材育成をご提案したいと思います。
【回答】
群馬県をクリエイティブの発信源とするため、クリエイティブスクールの設立について議論をしています。その中で郷土料理・和食などの要素を取り入れられないか検討してみたいと思います。
【意見】
こんにゃく芋販売価格の低迷や生産資材等の高騰によりこんにゃく芋生産者の経営は厳しい状況にあります。離農による遊休農地の増加も懸念されることから、持続可能な農業が展開できるよう支援をお願いしたいです。
【回答】
こんにゃく芋生産者が直面している厳しい状況は理解しています。県としてもできる限りの支援を考えていきたいと思います。また、こんにゃくには体内の油を吸収し排出する機能があることが最近の研究で明らかになり、スーパーフードとしての価値が再評価されています。今後群馬県を「スーパーフードの里」として売り出していきたいと考えていますので、生産者と連携して取り組んでいきたいと思います。
【意見】
高校生自身が社会貢献活動等の企画を立てられるよう支援をお願いしたいです。高校生のパワフルでアクティブな力を活かしたいと考えています。
【回答】
自由に枠組みを与えて、高校生が自分で企画を立てるというのはよいと思います。何らかのモデル事業にできるかもしれないので、研究してみたいと思います。
【意見】
渋川駅前に空き店舗もあるので自習室など高校生が気軽に立ち寄れる場所をもっと増やしてほしいと思います。
【回答】
ご要望は市長にも聞いていただいたので、県としてもできることがあれば協力していきたいと思います。
【質問】
教育におけるITリテラシーの格差が大きいように感じますがどのように考えていますか。
【回答】
教育イノベーションの考えを全県に広げて、始動人(自ら考え、新しい領域で動き出す力を持つ人)の育成に取り組んでいます。また、学力やスポーツ能力だけでなく、芸術性やリーダーシップなど多様な才能を評価し、すべての子どもたちが自分の能力を発揮できる教育システムを構築することが大切と考えています。
【質問】
進学等により一度県外に出た後に群馬県へ戻ってきたいと考えている人が少ないように感じます。戻ってきたいと思う魅力ある県づくりについてどのように考えていますか。
【回答】
群馬県にも、すごく魅力のある企業や面白いことに取り組んでいる企業もありますが、それが伝わっていません。そのため、そうした企業の魅力を伝えていくほか、デジタル・クリエイティブ産業など若者に魅力的な企業の集積や人材育成に取り組んでいきたいと思います。
【意見】
足の寿命は約50年とされていますが、実際にはもっと長く保つことが可能です。小児期に自分に合った靴などの知識を養う「足育」が、全国的にはまだ取り組みが進んでいない状況です。このような取り組みを検討していただきたいと思います。
【回答】
「足育」の話は初めて聞きました。健康寿命の延ばすためには「足育」も大事だと思いますので、研究させていただければと思います。
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(館林・邑楽地域)での御質問・御回答
令和6年8月6日(火曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(館林・邑楽地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【意見】
農業者としては優良農地は農地として残していただきたいと考えています。
【回答】
農地転用については様々な意見がありますが、県と市町村が連携して取り組んでいきたいと思います。 農業と観光が群馬県が生きる道だと考えていますので、農業は大切にしていきたいと考えています。
【意見】
河川等にペットボトルが捨てられています。河川から取水し水田に水を引いている農業者としては重大な問題と考えています。河川を汚さない群馬県を実現していただきたいです。
【回答】
ペットボトルが河川等に捨てられている問題については、実態を確認させていただき、どういった対応ができるのか検討したいと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
河川敷における散乱ごみ調査結果において、ペットボトルを含むプラスチックが多く確認されました。群馬県では、生活環境保全条例によりごみのポイ捨てを禁止しているところですが、何よりも県民一人ひとりのマナーの向上が必要であると考えています。引き続き、市町村や河川管理者とも連携しながら、ペットボトルの分別排出のルールや必要性を幅広く周知するとともに、投棄ごみの回収等についても対応しています。
【質問】
群馬県は鉄道がすごく不便と感じています。東武線を東京メトロと直結させるなど、もっと東毛地域の利便性の向上に取り組んでいただきたいと思いますが、知事はどのように考えていますか。
【回答】
公共交通活性化のためには自動車を制限する必要がありますが、車社会の群馬県では現実的には難しいと思います。GunMaaS(※注)の更なる活用等を行い、シームレスな移動の実現に向けて取り組んでいきたいと思います。
(※注)スマートフォン専用の交通系webサービス
【意見】
授業の一環として”模擬”株式会社をやっているなかで、ネット通販をやりたいという意見が出ています。調べてみたらネットショップの基礎を学ぶために、大手企業に協力してもらう体制が整っている県もあったので、ぜひそのような体制を群馬県でも整えていただきたいと思います。
【回答】
高校生が”模擬”株式会社でネットショッピングに取り組むことは、すごく面白いですし、時代の流れにも合っていると思います。どのようなサポートができるか検討したいと思います。
【質問】
土地改良区が農地の区画整理を進める中で、事業に賛同いただけないことがあります。何かよい方法はないでしょうか。
【回答】
土地改良事業の関係については、状況を確認させていただければと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
土地改良事業は、事業参加予定者に丁寧な説明を行い、事業に賛同いただいた方を対象に実施しています。
【質問】
人口減少社会において、人手不足に陥らないためには離職者を出さないことが重要かと考えていますが、「こころの病気」の人が数多くいます。どのような対策が必要なのか教えていただきたいです。
【回答】
「こころの病気」には様々な原因があるかと思います。各企業の働き方改革のほか、どのように新入社員や若い人達にやる気を持たせるかにそれぞれ知恵を絞っていく必要があると考えています。
【意見】
県立館林美術館と大泉町文化むらの間に、広大に広がる農地があるので県立公園をつくっていただきたいです。スローライフが楽しめるような明るい公園になるとよいと考えています。
【回答】
公園建設については首長を通じて具体的な構想として進むようであれば、県としても議論ができるかと思います。
【意見】
後継者不在等により荒れ地となり、使えなくなっている不耕作地が多くなっています。そういった不耕作地を綺麗にして、一生懸命農業に取り組んでいる事業者に迷惑がかからないような施策が必要ではないかと考えています。
【回答】
不耕作地がどのくらいあるのか実態は確認させていただきますが、県でも不耕作地を綺麗にする取組も行っております。引き続き農業を稼げるビジネスにしていくことで、産業を活性化して、若い人が就農したいと思えるよう取り組んでいきたいと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
農地法では、「現に耕作の目的に供されておらず、かつ、引き続き耕作の目的に供されないと見込まれる農地」のことを「遊休農地」と定義しています。
農林水産省が実施した「農地法に基づく遊休農地の利用状況調査」によると、群馬県での令和4年度における「再生可能な遊休農地」は、約2,487haです。
【質問】
北関東三県の中で群馬県の最低賃金が一番低いことについて、どのように考えているのでしょうか。
【回答】
最低賃金は国の諮問機関で決定されますが、群馬県は全国で2番目に物価水準が低いというのも影響しています。付加価値の高い産業の企業誘致等に取り組むことで産業競争力を強化し、賃金が上昇するよう取り組んでいきたいと思います。
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(桐生・みどり地域)での御質問・御回答
令和6年7月29日(月曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(桐生・みどり地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【質問】
これから進学等で県外に転出する学生に対して、「なぜ群馬県に戻ってこない可能性があるのか」というアンケートは実施していますか。
【回答】
初めての切り口になるかと思うので、そういったアンケートが実施可能か検討したいと思います。
【質問】
人口減少社会において市民サービスや幸福度を保つには、ある程度の人口密度を維持するなどの対策が必要かと思いますが、どのようにお考えでしょうか。
【回答】
人口減少はどの自治体にとっても重要な問題です。県や桐生みどり地域の魅力をしっかりと発信するなど、総合的に様々な取組を行いながら、移住者を増やす、関係人口を増やすことが大切だと考えています。
【意見】
公共施設や公共交通は採算が合わなくても、存続するべきではないでしょうか。
【回答】
採算が合わなくても必要なものはあるかと思います。持続可能な行財政運営を行っていくため、必要性についてしっかりと議論を行いたいと思います。
【意見】
桐生市・みどり市は飛び地があります。県として飛び地がよくないという判断であれば、合併について県でリーダーシップを発揮していただけないでしょうか。
【回答】
県と市の役割の違いはありますが、知事と市長は対等だと考えています。各市長が市政運営の中で検討いただくのがよいと思います。
【意見】
議会の答弁を見ていて感じるのですが、時間が限られているため、議員が質問を打ち切る場合があります。私は答弁席までの移動の時間が無駄に感じるので、知事のリーダーシップで答弁席への移動はやめてはどうかと思います。そのことを議会と真剣に考えてもらいたいです。
【回答】
議会改革については、知事のリーダーシップではなく、議会の皆さんに考えてもらう話だと思います。県民の皆様から見ておかしいと思うところは変えてほしい、という視点は大事かと思います。
【質問】
農産物の6次産業化とグリーンツーリズムの推進状況について教えてください。
【回答】
人口減少により農作物の国内需要は低下していきます。海外等にも販路を広げ、様々な方法により農作物の付加価値を高めることで農業を稼げるビジネスにしていく必要があると思います。また、グリーンツーリズムを通じて、群馬の農業について発信していくことも大切だと考えています。
【意見】
信号機の運用にAIを活用すれば、スムーズに動く車社会が実現するのではないでしょうか。
【回答】
信号機については県警が様々な観点から考えて配置しています。実態について調べたいと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
交通の安全と円滑を確保するために、AIを活用した交通管制システムなどの将来的な運用について、検討していきます。
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(利根沼田地域)での御質問・御回答
令和6年7月24日(水曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(利根沼田地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【質問】
利根沼田地域の市町村が連携して共存共栄ができればよいと考えていますがいかがでしょうか。
【回答】
利根沼田地域には農業や観光、再生可能エネルギーなど大きなポテンシャルがあると考えています。市町村がしっかり連携し、この地域のポテンシャルを最大限に活かせるよう、県でもサポートしていきたいと思います。
【質問】
知事が考えるリトリートとはどのようなものでしょうか。
【回答】
リトリートとは日常を離れて疲れた心と身体を癒やす旅と考えています。群馬県は首都圏にありながら、豊富な自然、日本一の温泉など様々な魅力があります。当初は長期滞在を想定していましたが、リトリートの聖地として浸透させるため、泊数にこだわらず柔軟に取り組んでいきたいと思います。
【質問】
県内全域の若者が過ごしやすいと感じ、若者が挑戦したいことを住んでいる場所を理由に諦めることがないよう、若者の未来のためにこれからどのような施策を行っていくのでしょうか。
【回答】
未来を担う若者が住みたいと思う群馬県にするため、デジタル・クリエイティブ産業など魅力的な企業の集積や人材育成に取り組んでいきたいと思います。
【質問】
どのように官民共創を進めていくのか県のビジョンを聞きたいです。また地域での取組はどのように考えているのでしょうか。
【回答】
群馬県はワイズスペンディング(限られた予算で最大の効果を追求)を実現するため、民間企業との連携を積極的に進めています。
官民共創のワークショップを県で実施していますが、各地域での取組についても県が積み上げてきたノウハウなどの共有ができるかと思います。どのような連携ができるのか考えていきたいと思います。
【質問】
高校で空き家を活用するプロジェクトの授業を受けています。空き家をどのような施設に活用したら、地域活性化に繋がるか教えてください。
【回答】
空き家については群馬県だけでなく、全国各地で起きている問題かと思います。国土交通省でも空き家をニーズがある人にマッチングするプロジェクトが進んでいます。群馬県では若手職員が空き家問題のチームをつくって様々な検討をしていますが、やはり地域や風土にあったやり方で活用するのがよいと思います。
【質問】
人口減少が進み、農作物の国内需要の低下が懸念されています。国は大規模化・低コスト化や海外への販路拡大を進めていますが、現状では採算が見込めそうにありません。何かよい方法はないでしょうか。
【回答】
今までと同じ農業では難しいと思います。今後海外等に販路を求めるにあたり、高付加価値化は必要だと考えています。知恵を使って成功させている事例もあるので、群馬県でも有機農業などの新たな農業モデルを構築していきたいと思います。
【質問】
どの市町村も農業人口の不足が深刻となっています。若い方に対して農業の魅力をどのように伝えていくのでしょうか。
【回答】
農業の魅力をしっかりと発信するとともに、農業を稼げるビジネスにしていくことが大切だと考えています。産業を活性化して、若い人が就農したいと思えるよう取り組んでいきたいと思います。
【意見】
群馬県からの協力もあり住宅用火災警報器の設置率が向上していますが、全国順位としては昨年の33位から38位に下がりました。地域住民の命と財産を守るためにも、これからも女性防火クラブの啓発活動に賛同いただきたいと思います。
【回答】
順位が下がった原因は調べさせてください。住宅用火災警報器の普及促進に向けて、県で応援できることは引き続き取り組んでいきたいと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
サンプル(抽出)調査のため、調査年度によって設置率や順位がやや下がることがあります。一方、数年の間隔で捉えますと、設置率は上昇傾向にあります。
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(前橋地域)での御質問・御回答
令和6年7月17日(水曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(前橋地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【質問】
発達障害の子どもやグレーゾーンの子どもが数多くいますが、受入体制のある高校が不足していると伺いました。インクルーシブ教育等を進めるにあたり、学校に対してどのようなサポートを考えているのでしょうか。
【回答】
発達障害の子どもやグレーゾーンの子どもが数多くいるという話は実態を勉強させていただきたいと思います。インクルーシブ教育については実践研究を進めるモデル校を先日決定しました。学校をはじめ県民の皆さまの理解を得ながら、丁寧にインクルーシブ教育を進めていきたいと思います。
【質問】
群馬県の魅力について「ない」と考えている方が多いと思います。群馬のよいところを知っていただくための取組として、どのようなことを考えているのでしょうか。
【回答】
群馬県にはものすごくたくさんの魅力があると思います。群馬県の魅力を多くの方々に発信していくために、テレビ、Web、雑誌など多様なメディアを組み合わせた戦略的な広報を進めています。この3年間で、群馬県の露出が急増しています。
【意見】
小学校の教員は道徳を教えながら、不登校の対応を行うなどとても大変だと思います。少しでもよいので特別手当を検討いただけないでしょうか。
【回答】
先生たちが仕事をしやすい環境をつくるのはとても大事だと考えています。制度としては難しいと思いますが、小学校の先生がいかに大変か教育委員会に実態を確認し、私も勉強させていただければと思います。
【意見】
健康寿命の延伸を頑張って介護保険等を使わずに過ごしている方に対して、旅行券などのインセンティブがあるとよいかと思います。
【回答】
旅行券の配付は予算のこともあり難しいですが、健康寿命の延伸はとても大切なことだと思います。年齢に関係なく生きがいを持って暮らすことは、健康に結びつくと考えています。
【質問】
県立高校の共学化について、どのように考えているのでしょうか。
【回答】
共学化については様々な意見があります。多様な意見を聞いていくのはとても大事なことなので、丁寧に議論を重ねながら考えていきたいと思います。
【質問】
商店街からの若者離れが課題と感じてこれまで様々な対策を考えてきました。商店街の活性化についてどのように考えているのでしょうか。
【回答】
商店街の活性化は便利を求める時代に簡単ではないと思いますが、まちの活性化に繋がるのでとても大事だと考えています。県としても商店街の活性化を応援していきますので、引き続きご協力いただければと思います。
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(吾妻地域)での御質問・御回答
令和6年5月14日(火曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(吾妻地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【質問】
県議会に学生が参加できないのはなぜでしょうか。学生と意見を交わす機会を設けるべきではないでしょうか。
【回答】
県議会では、若者の政治への関心を高めるための様々な取組を実施しているので、参画いただければと思います。
【質問】
日本の農業がどうなっていくのか心配です。特に畜産・酪農が大変厳しい現状についてのお考えや、県として対策を伺いたいです。
【回答】
農業はとても大事だと考えています。県では有機農業など農畜産物の価値を高めるための施策や、新規就農者を増やす施策に取り組んでいます。資材高騰など畜産・酪農を含めた農家が大変なのは承知していますが、県レベルでの対応も限界があるため、国に支援を要請しています。
【質問】
小児医療センターが前橋市に移転しますが、吾妻郡の出産体制について県はどう考えていますか。
【回答】
産科の問題については、医師を派遣する仕組みの構築や、デジタル技術を活用して相談ができるようにする等対策を考えているところです。小児医療センターは県全体の小児医療を考え移転を決めました。地域の皆さんに不安を与えないよう、しっかりと対応していきたいと思っています。
【質問】
JR吾妻線の一部区間の廃線の可能性があり、機動性の高いバスに重点をおいて誘客を進めてはどうかと考えています。ただ、草津温泉バスターミナルは飽和状態のため、新たな場所に建設するような構想はありますか。
【回答】
バスターミナルについては草津町の判断になるかと思います。高齢化社会になり、運転できない方が増えるので、公共交通の充実が必要です。GunMaasなど公共交通をうまく連携できる仕組みを構築していきたいと思います。吾妻線の問題は、JRが民間事業であり難しい部分もありますが、県としてもしっかりサポートしたいと考えています。
【質問】
JR吾妻線の長野原草津口駅には草津温泉目的の観光客ばかりです。他の駅には観光客が少ない印象ですが、どのようにお考えでしょうか。
【回答】
吾妻地域は草津温泉だけでないので、全体の観光客を増やせるとよいと思います。町村の観光振興を応援し、結果として各駅の降車客が増えるとよいと考えています。
【質問】
群馬県は山梨県と水素の活用について協定を結びましたが、中山間地の水資源を使って水素発電をし、農業に活用できるのではないでしょうか。
【回答】
水素には注目していますが、活用まではもう少し時間が必要かと考えています。山梨県の先進的な取組などの情報を得ながら検討していきたいと思います。
【質問】
電源群馬として水力発電のほか、太陽光発電の展望はいかがでしょうか。
【回答】
太陽光発電については、ポテンシャルが高く群馬県の日照時間は全国上位となっています。民間企業と連携した新たなプロジェクトなどもありますので、太陽光発電の活用について様々な工夫をしていきたいと思います。
【質問】
太陽光発電事業は林など豊かな自然を破壊する側面があります。事業者に伐採の許可を出すのは県なので知事の考えをお伺いしたいです。
【回答】
県の許可で問題が起きたケースがあるのかなど調べさせていただきます。
(調べた結果の回答)
【回答】
吾妻地区における太陽光発電施設の設置に係る林地開発は、令和5年度末までに8件の許可事例があります。林地開発許可制度は、森林のもつ働きが阻害されないよう適正な開発が行われることを目的としており、森林法の要件を満たした場合は許可を行っています。
【質問】
JR吾妻線のJR、県、長野原町、嬬恋村との協議会での話し合いについて、今後知事はどういった立場をとるのでしょうか。
【回答】
話し合いはJRと町村が主体で、県はコーディネーター的な立場で参加することになると思います。地域の未来に繋がるような決着にしてほしいと考えています。
【質問】
吾妻郡においては、救急車の立ち往生など、救急患者の受け入れが困難になる事態が起きています。吾妻郡の東西で救急医療体制を整えていただきたいです。
【回答】
救急車の立ち往生のケースの実態などを調べさせていただきます。特に吾妻郡が多いなどあれば、対処の方法を検討したいと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
群馬県では、消防機関や医療機関と協力し、救急隊が現地から救急搬送先の病院等の検索を迅速に行うための統合型医療情報システムの運用や、救急活動を迅速かつ的確に行うための共通の実施手順の見直しなど、搬送時間の短縮に取り組んでいます。吾妻地域については、県や県内医療機関が医師の適正配置等について協議を行う「ぐんま地域医療会議」において、令和2年に原町赤十字病院への救急医の派遣を決定するなど、救急受入れ医療機関の確保にも取り組んでいます。こうした取組により、総務省消防庁の調査(「救急救助の現況」)によると、群馬県における救急搬送時間は全国平均より短く、関東地方では最短時間となっています(令和4年 群馬県42.9分、全国平均47.2分)。
しかしながら、同じく総務省消防庁の調査(「救急搬送における医療機関の受入れ状況等実態調査」)によると、重症以上の傷病者の救急搬送において、救急現場での滞在時間が30分以上となったケースは、令和4年に県全体で668件、うち吾妻広域消防本部においては30件発生しています。群馬県としては、代表的な搬送困難事例等については、地域の救急医や消防等で構成する地域メディカルコントロール協議会おいて事後検証(症例検討会など)を行いながら、引き続き迅速かつ円滑な救急搬送等救急医療体制の強化に取り組んでいきたいと思います。
【質問】
上信自動車道の5年後の東吾妻町箱島から厚田までの開通について、知事の意気込みをお聞かせください。
【回答】
地域にとっても重要な道路なので、県が示している計画のとおりにいくよう知事としても事業を進めていきたいと思います。
【質問】
市町村連携について、具体的な知事のイメージを教えてください。
【回答】
県で実施する事業を県内に浸透させるには市町村との連携が不可欠です。県と市町村は対等なので、それぞれの役割分担を考えながら協力していきたいと思います。
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(太田地域)での御質問・御回答
令和6年4月24日(水曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(太田地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【質問】
群馬県の魅力度をあげる上で最優先に考えていることはどういったものでしょうか。
【回答】
魅力度はすごく深いコンセプトなので簡単にはいきませんが、1人でも多くの方に群馬県へお越しいただき、群馬の良さを分かってもらうことに尽きると考えています。
【質問】
環境問題で県は5つのゼロ宣言をしていいますが、知事のゼロ宣言に関しての覚悟をお伺いしたいです。
【回答】
SDGsで世の中が動いている以上、環境配慮は必須です。水力や太陽光で発電した電力の企業ニーズも強いです。市町村と連携しながら5つのゼロ宣言を進めていきたいと考えています。
【質問】
群馬の森の慰霊碑撤去を強行した知事の考え方についてお伺いしたいです。
【回答】
最高裁判所の決定により、群馬県の主張が認められた東京高等裁判所の判決が確定し、追悼碑は、公共の公園内にあるべき施設としてはふさわしくないという結論が出ました。相手方とも丁寧な交渉を行いましたが、合意に至らなかったため、違法状態を放置できないということで撤去を実施しました。
【意見】
太田発のLoRaWANというネットワークを実証実験中ですが、このネットワークは5Gアンテナより安価かつ広範囲をカバーできます。ぜひこれからの県政でもご活用いただければと思います。
【回答】
今回初めて聞いたので調べさせていただきます。調べたうえで県として採用できるか、群馬モデルとして展開できるか考えたいと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
現段階ではLoRaWANの活用を前提とした事業が展開されておりませんが、具体的な取り組みに関する相談については、担当課にて随時お受けいたします。
【質問】
群馬に来てもらって、良さを知ってもらうということですが、知事の考える群馬県の魅力や良さについて教えてください。
【回答】
首都圏にありながら、豊富な自然、世界一の温泉、美味な農産物、物価安、子どもの医療費無償化も全国で一番手厚く若い世代にも住みやすい、このようなところが群馬県の魅力だと思います。特に温泉については圧倒的に群馬県が一番だと思います。
【質問】
日本人に外国語や外国文化を教えて、世界で活躍できる人材を育てることで、世界からもっと日本に来る人が増えると思いますがいかがでしょうか。
【回答】
子どもの頃から多文化に触れ合うことで、多文化共生の気持ちというのは育つと思います。今後、外国籍県民の方が増えていく中で、日本人があまり経験していない、社会のひずみとか軋轢等が出てくることもあるので、子どもたちが多文化共生の気持ちを持てるような事業に積極的に取り組んできたいと考えています。
【質問】
SUBARUの工場があるのに、ご当地ナンバープレートに太田がないのはなぜでしょうか。
【回答】
事実関係を調べさせていただければと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
新たな地域名表示(ご当地ナンバープレート)を追加するには、市町村からの要望に基づいて、都道府県から国に対して所定の申込手続きを行う必要があります(参考:地方版図柄入りナンバープレート導入要綱)。国が新規申込を受け付けるか不明ですが、受け付けることとなった折りには太田市での検討が進むよう適切な助言を行って行きたいと思います。
【質問】
障害を持っている者ですが、イギリスに留学していた時、 NHS(国民保健サービス)では薬から診療まですべて無料でしたが、日本ではできないのでしょうか。また、留学先は寮で障害者も健常者も一緒に生活しており、差別されない社会が重要と考えています。
【回答】
日本ではインクルーシブ教育が遅れていますが、群馬県では少しでも先んじて取り組みたいと思っています。群馬県は年齢、性別、国籍、障害の有無等にかかわらず、すべての県民が誰一人取り残されることなく、自ら思い描く人生を生き、幸福を感じることのできる自立分散型の社会を目指しています。
【意見】
外国人への日本語教室を実施している団体へ講師を増やしたり、活動を広げていくための費用面の援助、ボランティア育成講習の開催場所の拡充などをお願いしたいです。
【回答】
多文化共生を図るうえではとても大事なことに取り組んでいただいているかと思います。注目していますので頑張ってください。サポートについては、市と相談して検討させていただければと思います。
【意見】
薮塚地区のまちづくりにおいて、線引きやゾーニング等課題があり進んでおりません。特に太田藪塚インター周辺に大型施設や商業施設を呼び込むような方向性を太田市と群馬県の力で進めていただきたいです。
【回答】
ゾーニング等に県が関われるかは研究したいと思います。
【意見】
総務省の群馬行政監視行政相談センターに調査能力をつけるよう知事として要請していただけないでしょうか。
【回答】
国の状況や、県の関わりについて細かく承知していないので、確認させていただければと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
国の所管であるため、御意見について関係各所にお伝えしました。
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(高崎地域)での御質問・御回答
令和6年4月16日(火曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(高崎地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【質問】
子育ての当事者である親に寄り添う施策というのは充実してきていると感じます。一方当事者である子どもの考えや意見は聞いているのでしょうか。
【回答】
群馬県では、高校生リバースメンターというのを設置しています。子どもの意見という意味で言うと、一部の高校生の声が知事に直接届いています。また学校教育の現場では、先生たちの意見を主として考えてきましたが、授業を受ける子どもたちの感覚というのも、これからしっかり聞いていきたいと思います。
【質問】
積極的に群馬県庁に人が集まる取り組みをしていますが、具体的に芽が出たものがありますか。
【回答】
県庁舎を有効的に資源として活用するため、広場でご当地キャライベントを開催したほか、32階にはスタジオやカフェのほか、NETSUGENという官民共創スペースがあって、多くの起業家が集まっています。今後も県庁舎を活用して様々なイベントを開催するなど、にぎわいを創出していきますのでぜひご注目いただきたいと思います。
【質問】
失業手当を受給して生活をしています。受給期間中にアルバイトをする際の労働時間に制限があります。労働時間の制限がなくなるとよいと考えています。
【回答】
制度設計の問題もあるので、現状を調べたうえで、県として何か状況改善できることがあれば、検討させていただければと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
失業手当は国の雇用保険制度に基づいており、本来の趣旨として就職できない場合に支給されるものです。このため、受給期間中に働いた場合は、1日の労働時間に応じて支給の先送りや減額が行われます。 ※4時間以上/日:支給先送り 4時間未満/日:減額
【質問】
群馬県の学童保育は遅れていると感じています。定員の都合で入所制限があったり、支援員も低賃金・重労働により集まらない状況です。このような問題にどう取り組むか、お考えを伺いたいです。
【回答】
現在の制度、入所制限、支援員不足等の問題について調べて確認させていただければと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
支援員確保と処遇改善については、全国的な課題となっています。平日の勤務時間は3時間以上6時間未満というケースが多いですが、土曜日や学校休業日などで一日保育が必要となる場合には勤務時間が8時間以上になります。勤務形態が時期によって大きく変動するほか、業務量に比して低賃金の傾向にあることなどから、支援員の離職につながりやすい状況にあります。国では、交付金のメニューに支援員の処遇改善を設けて、支援員の賃金向上を図っています。県としては、交付金を活用し、支援員の処遇改善につなげるよう、引き続き市町村に働きかけたいと思います。なお、各クラブの受入定員の関係により入所を断る例はありますが、近隣クラブで受入れができているため、高崎市内での入所制限はないと認識しています。
【質問】
農水省の推計では数兆円の食品ロスがあると言われてます。廃棄される食品を活用するスキームを群馬県で確立できないでしょうか。
【回答】
食品ロスの問題は群馬県でも取り組んでいますが、さらに県としてできることについて検討していきたいと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
群馬県では食べられるのに廃棄される食品を提供したい事業者等と、食品の寄附を必要とするフードバンク等の団体をweb上でマッチングする「群馬県未利用食品マッチングシステム」を運用しており、この取組を広げていきたいと考えています。
【質問】
円安等の外的要因による食料品の物価高に歯止めをかけるため、大豆小麦国産化の農業を群馬で展開してはどうでしょうか。
【回答】
資材を輸入に頼った農業生産を継続することは、困難になってきています。肥料・飼料を県内で生産・調達する資源循環型農業へ構造転換を進め、群馬モデルの有機農業をしっかり進める必要があると考えています。
【質問】
子育て支援に力を入れると都心から移住する人が増え、子どもの数が増えてくると思います。そうなると、保育所・保育士が不足すると思いますが、対策はお考えでしょうか。
【回答】
子育て政策を進めていく上で保育士の役割はとても大事だと思います。 待遇面については、国も何度か改定しているかと思いますが、まだまだ不十分なところがあります。これは群馬県も予算の中で手当していますが、今後もしっかり議論していきたいと思います。
【質問】
高齢者の移動支援が課題と感じています。JRや県内の交通機関が繋がって、利用回数が増加することで、もっと本数も増え利便性が高まればいいと思っています。そのためにも、GunMaasが県内全域で活性化していけばいいなと思っています。高齢者の移動支援について、知事はどのようにお考えでしょうか。
【回答】
公共交通活性化のためには自動車を制限する必要がありますが、車社会の群馬県では現実的には難しいと思います。GunMaasの更なる活用等、今後について色々と検討しています。高崎でしっかりGunMaasが定着すれば、本当に全国的な群馬モデルになると考えています。
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(多野藤岡地域)での御質問・御回答
令和6年4月10日(水曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(多野藤岡地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【質問】
県内で人の暮らしのためにやっているボランティア活動はどのようなものがあるかを知りたいです。
【回答】
様々なボランティア活動があります。一例として高齢者の孤立を解消することで、社会参加を促進していくような活動もあるので注目してみてください。
【質問】
JR八高線はなぜ本数が少ないのですか。高崎の高チャリのような、気軽に利用できる移動手段の拡大は可能ですか。自転車のヘルメットが努力義務化されましたが、ドライバーの対策はどのように考えているのでしょうか。
【回答】
JR八高線、移動手段拡大の関係については状況をあとで調べてみます。群馬県は高校生を中心に自転車事故が多いです。今までも、各学校に交通安全啓発を依頼するほか、自転車事故の多い場所に注意喚起看板を設置していますが、ドライバーへの啓発にも一生懸命取り組みたいと思います。
(調べた結果の回答)
【回答】
※JR八高線について
列車の運行本数は、民間企業であるJRが利用状況等を総合的に判断して決定しています。
※移動手段の拡大について
シェアサイクルなどのラストワンマイルとなる交通は、一義的には市町村が主体的に検討するものと考えています。群馬県としては地域の暮らしの足を確保するため、新たな移動手段の導入に向けて専門家派遣などの支援を行い、多様な移動手段が選択できる社会の実現に取り組んでいきたいと思います。
【質問】
計画から実行までに時間を要する整備事業の場合には、実行する前にもう一度予算の使途について検証する機会があるとよいかと思います。
【回答】
地方自治は二元民主制なので、行政が提案するときに十分議論し、チェック機関である議会の方でしっかりチェックするというところに尽きるかと思います。
【質問】
2029年に国民スポーツ大会が開催されますが、好成績を収めるための指導者や予算など、どのように取り組んでいくお考えでしょうか。
【回答】
時代が大きく変わって、国民スポーツ大会を開催したからといって大きな経済効果は見込めないかと思います。そのため、多額の予算を費やさなくても、県民の記憶に残るようなコンパクトな大会を目指しています。競技団体の皆さんも本当に情熱を持って、それぞれの競技の振興に取り組んでこられているので、こういう方々ともしっかり協力をしながら、すばらしい大会にしたいと思います。
【意見】
「婦人会」のような女性のボランティア団体や地域を支えようとしている団体の活動の場を広げたり、若い人にも活動趣旨を理解いただき会員が増えればよいと考えています。
【回答】
女性活躍という点では群馬県は先進県であると思っていますが、全体としては女性進出が遅れていると考えています。女性の視点というのはとても大切で、県庁の部長級職員も11人中5人が女性です。こういった女性活躍の流れを波及させていきたいと考えています。
【質問】
子どもの医療費無料化等の施策は理解できるのですが、子どもが産まれないと活用されないかと思います。子どもを産んでもらうための施策についてお考えを伺いたいです。
【回答】
結婚をしたくないという方が増えています。個々の人生観は色々な考え方があるかと思いますが、子どもを産みたいと思う人が産むことができ、子育てしやすい環境づくりに最大限注力していきたいと考えています。
【質問】
コンビニなどでも投票ができるようにするなど、投票率が向上する施策を進めていただきたいと思います。
【回答】
投票率の低下は深刻な問題と考えています。民間企業のイニシアティブで投票率が向上した例もありますので、県としてできることについて検討していきたいと思います。また、若い方などに投票に行く意義等をしっかり伝えていくことも大切だと思います。
「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(安中地域)での御質問・御回答
令和6年3月21日(木曜日)に開催した「群馬県未来構想フォーラムNext Stage」(安中地域)では、知事と参加者の皆様とで、以下のような意見交換が行われました。
【質問】
観光資源があっても、過疎化して人口減少が進んでいる地域があります。そういった地域に、人を呼び込んで定住させる取組についてどのように考えているのでしょうか。
【回答】
群馬県はインバウンドの伸びしろが無限大だと思います。外国人観光客が増えると日本人観光客も増えるという話を聞いたことがあります。魅力ある過疎地域等に人を集めるためには、日本人観光客だけでなく、外国人観光客の集客に知恵を使っていくと道筋が見えると考えています。
【質問】
住んでいる地域によっては、交通手段等の関係で投票に行くのが難しい方がいます。投票の機会を失っている方がいることについて、お考えを伺いたいです。
【回答】
どの選挙でも投票率が落ちています。移動式の投票所を設けるなどの取組を始めた市町村もあります。投票所の設置については市町村の事務となりますが、市町村と協力しながらそういった取組を広げていきたいと思います。
【質問】
温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けた今後の展望などお考えを伺いたいです。
【回答】
一番大事なのは、とにかく全国で登録の運動を盛り上げていくことだと思います。しっかり進めて2026年の国内候補決定を目指します。関係者とも連携して取り組んでいきたいと思います。
【意見】
子どもと地域の結びつきが希薄になるとともに、子ども会・育成会の入会者減少や休会が加速しています。子ども会・育成会活動の代表格である「上毛かるた」などの楽しい遊びや行事を通して、地域を大事に思う心が豊かに育つものと考えています。一方で子ども会・育成会の役員の担い手不足等もあり、継続的な活動が困難になっています。行政からの支援などを検討いただきたいです。
【回答】
群馬県だけでなく、地方全体に言えることでなかなか難しい問題かと思います。「上毛かるた」のような群馬県独特の文化を大事にする運動の中で、地域の絆、親子の絆、親同士の絆を築いていくことも支援の1つかと思います。皆さんの声も聞きながら、県としてできることについて検討していきたいと思います。
【質問】
県民の幸福度向上とありますが、人によって様々な考えや価値観があり、幸福度も様々だと思います。具体的にどのようなことを考えていますか。
【回答】
知事になった時、最初に掲げた目標は県民の幸福度を上げることです。個人の価値観により幸福の感じ方は様々ですが、群馬県として幸福度の基準を定めました。基準により世論調査を行い幸福度レポートを作成してます。県民の意識を把握しながら、それに応える施策を展開していきたいと思います。
【意見】
今後安中市に新しい駅が設置されるかどうかは大きな問題です。駅が設置されることで周辺に新たな街が生まれると考えています。
【回答】
安中市として、JRに対して要請をしていくことについては県としても協力はできると思います。民間企業の判断になるので、地域の可能性を発掘してそれをしっかりと伝えることが、民間企業を動かす鍵だと思います。
【意見】
tsukurunをよく利用しています。安中市にもそのような場所をつくっていただきたいです。
【回答】
tsukurunは才能や志のある若い人達に数多く利用いただいています。群馬県でこれからデジタルクリエイティブ人材を育成することは大事だと考えています。サテライト施設が桐生市にオープンします。今後さらにサテライト施設を広げられるよう、様々な知恵を組み合わせて考えていきたいと思います。
【意見】
秋間梅林を観光梅林として維持するためには、管理する農業従事者が不足しています。新規就農して軌道に乗るまでは、3年~5年が必要です。新規就農して移住する方などに対して強力な支援をお願いしたいです。
【回答】
群馬県は若い方の新規就農者が全国でもトップクラスに増加しています。農業の魅力をしっかりと発信するとともに、農業を稼げるビジネスにしていくことが大切だと考えています。産業を活性化して、若い人が就農したいと思えるよう取り組んでいきたいと思います。
※当日の質疑応答の一部を要約して掲載しています。