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野生鳥獣による森林被害の状況

更新日:2024年8月28日 印刷ページ表示

令和5年度 野生鳥獣による森林被害調査結果(民有林)

獣種別被害の概要

令和5年度の野生鳥獣による民有林の森林被害については、実損面積88ヘクタール、前年比107.1%、被害額222,952千円で、前年比100.4%と実損面積、被害額ともに増加しました。獣種別では、ニホンジカ、カモシカ、ツキノワグマ、ノウサギの4種による被害があり、被害のほとんどをニホンジカ、カモシカ、ツキノワグマの3種が占めています。

シカの食害の画像
​ニホンジカによる食害

シカの樹皮剥ぎの画像
ニホンジカによる角研ぎ

ニホンジカやカモシカの被害は、スギやヒノキの植林して間もない幼齢林での食害・角研ぎや、植栽後数十年経過した壮齢林での剥皮被害です。
令和5年度の被害は、例年と同様にニホンジカが多い結果でした。依然としてニホンジカの推定生息頭数は高い水準ですが、造林地を中心に獣害対策等を継続的取り組んでいることから、被害は横ばいに推移しています。

クマ剥ぎの画像
ツキノワグマによる剥皮被害

ツキノワグマの被害は、利用時期をむかえた壮齢林での剥皮被害(樹皮の皮剥ぎ)です。
令和5年度の被害は、例年と同様な傾向であり、利根沼田地域、桐生地域で多く、西毛地域でも被害が確認されているため深刻な状況が続いています。

なお、剥皮被害(樹皮の皮剥ぎ)を受けた樹木は、材が変色するなどして商品価値が著しく低下するとともに、大きく皮剥ぎをされた場合には樹木が枯死し材木として利用できなくなったり、倒木等によって災害が発生する恐れもあります。

野生動物による森林被害については、被害を受けたことによる経済的損失に加え、森林所有者の経営意欲の低下により、森林管理の放棄にもつながりかねず、森林の持つ公益的機能への影響が懸念されます。

種類別被害割合

動物の種類別被害金額の割合は、ニホンジカ(57.7%)、ツキノワグマ(23.4%)、カモシカ(18.8%)、ノウサギ(0.1%)の4種となっています。

令和5年度原因別被害額の割合グラフ画像

森林被害額の推移

被害額単位:(千円)

森林被害額の推移一覧
被害原因 被害内容 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
ニホンジカ 発生市町村数 14 17 18 20 20
被害額 121,862千円 136,424千円 127,365千円 121,272千円 128,636千円
カモシカ 発生市町村数 9 11 12 13 12
被害額 46,395千円 46,389千円 49,305千円 51,553千円 41,927千円
ツキノワグマ 発生市町村数 9 7 7 8 6
被害額 53,326千円 50,766千円 51,129千円 49,223千円 52,163千円
イノシシ 発生市町村数 1 1 2 0 0
被害額 76千円 62千円 166千円 0 0
ノウサギ 発生市町村数 0 0 0 1 1
被害額 0 0 0 0 226千円
ノネズミ 発生市町村数 0 0 0 0 0
被害額 0 0 0 0 0
サル 発生市町村数 0 0 0 0 0
被害額 0 0 0 0 0
発生市町村数 17 19 20 20 20
被害額 221,659千円 233,641千円 227,965千円 222,048千円 222,952千円

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