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令和元年度 第1回ぐんま緑の県民税評価検証委員会実施結果

更新日:2019年8月26日 印刷ページ表示

1.日時

令和元年6月19日(水曜日)13時30分~15時45分

2.会場

県庁7階 審議会室

3.出席者

  • 委員:西野委員長ほか8名
  • 県:桑原森林環境部長ほか9名
  • 事務局:緑化推進課職員4名

(別添出席者名簿のとおり)

4.森林環境部長あいさつ

[略]

5.委員長あいさつ

[略]

6.議事

(1)報告事項

ア 平成30年度ぐんま緑の県民基金事業実績について
イ 市町村提案型事業の評価(平成28年度開始事業の30年度評価)について
ウ 令和元年度市町村提案型事業二次採択について
エ 下層植生の早期回復等を図るための間伐率等の調査・研究について

(2)協議事項

ア 平成30年度事業実施報告書

(3)その他

7.質疑内容

(司会)
(13時30分 司会 開会を宣言する)

(司会)
 森林環境部長からあいさつを申し上げる。

(森林環境部長)[あいさつ][略]

(司会)
 次に、西野委員長からごあいさつをいただく。

(西野委員長)[あいさつ][略]

(司会)
 これより議案の審議に移るが、議長は西野委員長にお願いする。

(議長(西野委員長)
 まず「平成30年度ぐんま緑の県民基金事業実績」、について説明をお願いする。

(緑化推進課長)
 資料1「ぐんま緑の県民基金事業について」、資料2「水源地域等の森林整備事業」、資料3「ボランティア活動・森林環境教育の推進」、資料4「市町村提案型事業」により説明。

(議長(西野委員長))
 「平成30年度ぐんま緑の県民基金事業実績」について説明いただいた。
 委員から質問はないか。

(角田委員)
 資料1の水源地域等の森林整備の3事業のうち条件不利地森林整備の平成30年度実績に比較して、令和元年度の予算額が多く、逆に、水源林機能増進は、平成30年度実績に比較して、令和元年度の予算額が低く抑えられている。実績としても水源林機能増進は、予定どおりできているが条件不利地森林整備は、所有者承諾が困難など予定より進んでない状況であるが、予算の考え方について教えて頂きたい。

(緑化推進課長)
 水源地域等の森林整備事業の3事業の使い分けについては、各地域の要望等を踏まえ使い分けている。

(議長(西野委員長))
 令和元年度の水源林機能増進がかなり減額になっている理由はなにか。

(緑化推進課長)
 県としては、条件不利地整備を推進していきたいと考えている。

(議長(西野委員長))
 次に「市町村提案型事業の評価」について説明をお願いする。

(緑化推進課長)
 資料5「総括評価について」及び「第2期における見直し内容について」により説明。

(議長(西野委員長))
 こちらは各委員からの意見を、県で集計して頂き、私の方でまとめたものになっている。各委員から質問はあるか。

(各委員)
 質問なし。

(議長(西野委員長))
 次に「令和元年度市町村提案型事業二次採択」について説明をお願いする。

(緑化推進課長)
 資料6「令和元年度市町村提案型事業二次採択箇所」について説明。

(議長(西野委員長))
 「令和元年度市町村提案型事業二次採択箇所について」説明があった。
 これについては、市町村から県に申請した案を県で審査してものについて、委員会としての助言をすることになっているので、今回3件ほど申請があった。委員の皆様から意見を頂戴したい。

(各委員)
 特になし。

(議長(西野委員長))
 次に「下層植生の早期回復等を図るための間伐率等の調査・研究について」説明をお願いする。

(林業試験場長)
 資料7「下層植生の早期回復等を図るための間伐率等の調査・研究について」により説明。

(議長(西野委員長))
 試験場にて第2期から取り組む「下層植生の早期回復等を図るための間伐率等の調査・研究について」説明いただいた。委員から質問はないか。

(角田委員)
 材積間伐率とは具体的にどのような指標になるのか。

(林業試験場長)
 間伐予定の森林全体の材積に対して、試験場では上限を材積率35%が必要と考えている。第1期で行った本数間伐率と比べると10~15%伐採量が多くなる傾向がある。第1期の間伐では、光環境の改善は図られたが、安定的に改善の効果を維持するには、伐採量を増やす必要があると考えるため、新たな間伐量を考える指標として材積間伐率を採用し今までより強度な間伐を行いたいと考えている。

(角田委員)
 材積とは、葉も枝も含むのか。

(林業試験場長)
 幹の部分だけである。

(市川委員)
 伐採した木は残置したままなのか。

(林業試験場長)
 経営林ではないため、残置を基本としている

(議長(西野委員長))
 間伐を本数か材積かということで、今年度は材積で調査研究を考えたと言うことだが、立木の間隔とかどう考えるのか。材積を指標とした場合に、どう伐採する木を選んでいくのか。

(林業試験場長)
 水源地域等の森林整備では、立木の太さや形状ではなく樹冠が閉塞して光があたらない場合や、路網から200メートル以上や急傾斜地などが事業実施の要件であり、これに該当すれば間伐する。

(議長(西野委員長))
 人工林の美林ではなく、森林の公益的機能の強化を図ることを目的とした間伐方法だと言うことか。一度、実際の現場を確認し理解を深めたいと思うが、今年度中で実施できないか。

(緑化推進課長)
 第2回の委員会で、現地調査を行いたいと考えている。

(議長(西野委員長))
 次に、協議事項である「平成30年度事業実施報告書」について説明をお願いする。

(緑化推進課長)
 資料8「平成30年度事業実施報告書(案)」により説明。

(議長(西野委員長))
 「平成30年度事業実施報告書」について説明いただいた。委員会として、報告を受けて、評価して皆さんから意見をいただき、私が集計させていただく。委員から質問はないか。

(市川委員)
 資料8の10ページに記載のある「森のようちえん」とはどういうことか。

(緑化推進課長)
 群馬県では、小中学生を対象としたフォレストリースクールを実施しているが、もっと幼い頃からの教育が重要ではないかと考えている。長野県等では盛んに行われている。幼少期から森林での遊びや自然素材のものにふれあうことで、自然に関心を持つ子どもを増加させていきたい。

(市川委員)
 具体的に、どのような取り組みを考えているのか。

(緑化推進課長)
 具体的な部分については、今後検討していきたい。

(角田委員)
 資料8の15ページに「地域機関での対応に移行」とあるが、具体的にどのような機関のことか。

(緑化推進課長)
 平成30年度まで、事業の補助金の業務を県庁で一括して行ってきたが、今年度から、県内7つの森林(環境)事務所で補助金業務を行う。市町村をはじめ、地域と直接調整する取り組みを進めるために移行した。

(角田委員)
 資料8の19ページで「イベントを利用した普及啓発」というが、具体的にどのようなイベントなのか。県主催のものなのか。

(緑化推進課長)
 特に、限定はしておらず、県民が多く集う様々な場所に出向いて、PRを行い普及啓発に努めていきたいと考えている。

(飯塚委員)
 事業を広く見える化が必要であり、以前から事業実施箇所へ看板を設置して普及啓発に努めてはどうかという意見があったが、第2期の課題と考えているが具体的にどう対応していくのか。

(緑化推進課長)
 今年度より、看板の設置を実施団体に依頼している。予算については、事業費の中でお願いしている。特に、市町村提案型事業で、多くの人の目に触れる箇所について設置協力をお願いしている。

(議長(西野委員長))
15ページの一番上にある、高齢化集落では、事業継続ができない場合などに対応するため、見直しを行っていただいたが、これらについて市町村にPRして広めて頂きたい。

(女屋委員)
 緑のインタープリター制度を活用させて頂き、森林の中での活動を行っているが、資料8の10ページに「森林ボランティア団体のメンバーの固定化、高齢化」が課題として取りあげられているとおり、高齢化などにより先細りが心配である。そこで、133名が登録されていると言うが現状と、若い人が取り組めるような方策について伺いたい。

(事務局)
 県民税事業取り組み前は、20名程度で活動し60~80代が中心となっていた。しかし、県民税を活用したボランティア養成講座開設後、大学生なども参加して頂き、2~3割を占めるほどに増加してきている。活動と仕事の両立等の課題もあるが、今後もフォローアップも含め増加に向けた取り組みを進めていきたい。

(黒田委員)
 先ほど「森のようちえん」について、長野県で多くやられているということだが、どのようにやっているのか。

(緑化推進課長)
 森林の中に連れだし遊ばせることで、自然の材料を採取し、それを使ってものつくったりする自然の中で行う活動が中心である。

(黒田委員)
 幼児となると、専門職が必要と思うがどうか。

(緑化推進課長)
 その点を含め、緑のインタープリーターの中にも、すでに対応できる方も居るが、今後の養成講座やフォロアップの中で取り組んでいきたいと考えている。

(黒田委員)
 実際、森のようちえんとして運営されている方もいるが、これはそれとは別と考えていいのか。

(緑化推進課長)
 一般化した言葉として使わせて頂いたもので、その団体ということではない。

(高草木委員)
 資料8の15ページに、「事業評価アンケートなど事務の簡素化が求められている」とあるが、どのような点が課題となっているのか。簡素化により事業実施が増加するのか。

(事務局)
 アンケートは、事業実施直後と2年経過後に実施しているが、活動する団体は、地元自治会や小規模な団体が多く、構成員の流動も多いのが現状なので、対応できない場合が多いことなどである。

(小山委員)
 事業の認知度が低いのが課題であった。第2期目のスタートにあたり看板の設置も必要だと思うが、県民の理解を深めるため説明にあった写真などを活用しわかりやすく説明していくことが重要だと考える。さらに2期の最大の目的として災害に強い森林づくりがある。この事業がこれにどれだけ貢献しているかなどをわかりやすく説明していく必要があると思う。

(議長(西野委員長))
 ホームページ等はどうなっているのか。

(緑化推進課長)
 写真なども掲載しているが、さらにわかりやすいホームページになるよう充実を図りたい。

(山田委員)
 事業実施のための具体的な手続きはどのように進めるのか。

(緑化推進課長)
 平地林や藪化した竹林をどうにかしたいとお考えの場合は、お住まいの市町村か県の森林(環境)事務所にご相談していただきたい。

(議長(西野委員長))
 それでは、他に意見がなければ、これについては評価検証委員会として承認するということでよろしいか。

(各委員)
 承認。

(議長(西野委員長))
 それでは承認とする。
 実施報告書については評価検証委員会の意見をまとめなければならないので、各委員からご意見を頂戴して、県に提出していただき私の方で取りまとめて報告するとさせていただくので、よろしくお願いする。
 最後に「その他」について説明をお願いする。

(緑化推進課長)
 追加資料の「今後の評価検証委員会の開催予定について」説明。
 6月3日に開催された令和元年度第2回県議会農林環境常任委員会において、ぐんま緑の県民税をクビアカツヤカミキリの対策に使えないかという質問があった。
 市町村提案型事業の森林環境教育の一環として被害跡地での地域住民や児童等による植栽活動等には対応は可能である。昨年度、事業の継続にあたり、県民等から意見を聞いて見直しを行ってきたところであるが、今後とも新たな要望等の把握に努め見直しを行っていきたいと回答させていただいた。事業の見直しについて、今後の検討会の議題としていきたい。

(議長(西野委員長))
 クビアカツヤカミキリの対策等、今後、いろいろな要望が出てくる中で委員会としてどのように対応していくか考えていかなければならない。何でも使えるわけではないが、緑の県民税を開始するにあたり委員会として、緑の県民税としていただく財源は、特定財源としてのみ活用し、一般財源化しないことと、事業の透明性の確保の2つを基本としてはじめた。そのルールを守れる範囲においては、新しい要望に応えていくことは可能であると考える。
 クビアカツヤカミキリについても、伐倒が終了した後に、応用的な対応として植栽は可能であるが、既存事業に上乗せするなどの活用は難しいと考える。その方向で検討することでいいか。

(緑化推進課長)
 その方向で検討して頂きたい。

(山田委員)
 クビアカツヤカミキリだが、3年ぐらい前に館林で発生し、現在は太田市で守り切れず被害が拡大してきている。市も予防対策まで手が回らない状況である。我々も緑愛好会など寄附を集めるなど努力しているが対応できず、啓蒙活動で手がいっぱいな状況であり、他の予算があればいいのだが。予防という形でも対応できないものか。今後、東風が吹けば赤城方面に広まってしまうので、太田で食い止めたい。県や国のパンフレット対策で普及啓発を図っているだけ。

(小山委員)
 館林市では、クビアカツヤカミキリを1匹捕まえたら50円かスポーツドリンクを差し上げるとし、撲滅を図る取り組みをはじめたところである。

(議長(西野委員長))
 山田委員からの意見については、県と相談して取り組みを検討しなければならない。条件不利地の間伐が、緑の県民税の中心とはなってくるが、群馬県の人口比をみると圧倒的に都市の住民が多い現状である。都市部においても緑化という形で、県民税の利用を考えてみることも必要かもしれない。クビアカツヤカミキリの防止を直接的に実施するのは難しいかもしれないが、子どもたちへの環境教育なども含め都市緑化を考えることで対応できるかもしれない。

(山田委員)
 夏にかけて繁殖力が旺盛で、爆発的に増えるため早急な対応が必要だ。そうなれば果物など、モモ、ナシ、ウメに広がる。

(角田委員)
 マツクイムシ対策など、樹幹注入が効果的な対策として行われてきたが、クビアカツヤカミキリについても効果的ではないか。樹幹注入について、市民の力を借りながら行っていければいいのではないか。

(議長(西野委員長))
 樹幹注入は効果があるのか。

(小山委員)
 薬剤がもう少しで認証になると思うが。

(林業試験場長)
 すでに承認されており効果的である。

(議長(西野委員長))
 このなかで、できる可能性について検討していきたい。

(山田委員)
 早急な対応が必要である。

(議長(西野委員長))
 少し時間を頂いて検討していきたい
 これをもって第1回ぐんま緑の県民税評価検証委員会の議事を終了する。

(司会)
 以上をもって第1回ぐんま緑の県民税評価検証委員会を閉会する。

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