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コラム~専門家から学ぶ~「鼻の役割から考える花粉症と生活への影響~鼻はにおいをかぐ、呼吸をするだけではありません~」

更新日:2026年3月6日 印刷ページ表示

​群馬大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 松山 敏之  講師

※こちらの内容は、令和8年1月31日に開催された令和7年度花粉症に関する県民公開講座「いま知っておきたい!花粉症対策」の講演内容から抜粋したものです。令和6年度の講演内容をまとめた「花粉症にさようなら!予防と治療の最新ガイド」もぜひ併せてご覧ください。

講師:群馬大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 松山 敏之 講師の写真

鼻は何をしている?

  • 花粉症(アレルギー性鼻炎)では、くしゃみや鼻水、目のかゆみ、喉の違和感など様々な症状がみられますが、特に強く現れるのが鼻の症状です。鼻には多くの重要な働きがあります。まず、呼吸の通り道としての役割があります。鼻は構造上、異物が入りにくい形をしており、鼻毛が空気中のほこりや塵などを捕らえます。また、鼻の粘膜が湿っていることで異物が付着しやすくなり、体内への侵入を防いでいます。さらに、鼻は空気の流れを整え、呼吸をスムーズにする働きも担っています。
  • 鼻には空気を温め、湿らせる機能もあります。寒い場所で鼻水が出るのは、鼻が冷たい空気を温め、加湿しようとする反応の一つです。鼻づまりがあると、この機能が十分に働かず、乾燥した空気が直接喉に届くため、咳や声枯れの原因になることがあります。
  • また、鼻は体の入口として免疫の最前線でもあります。鼻の粘膜には免疫細胞が多く存在し、ウイルスや細菌の侵入を防いでいます。インフルエンザなどの検査を鼻で行うのは、鼻咽頭でウイルスが増えやすいためです。
  • さらに、鼻は発音にも関わっています。鼻が詰まると、「マ行」「ナ行」「ン」などの鼻音(鼻から息を抜きながら発音する音)が出しにくくなります。
  • 最後に嗅覚の役割があります。私たちが感じる匂いは、食べ物の風味を理解したり、危険な臭いを察知したりするためにも重要です。食事の際には、口から鼻へ香りが抜けることで味の違いを感じています。そのため、鼻づまりがあると風味を感じにくくなり、味の違いが分かりにくくなることがあります。​

花粉症による生活への影響

 アレルギー性鼻炎により鼻の機能が低下すると、疲労感や倦怠感、睡眠障害などを引き起こし、生活の質(QOL)の低下につながります。近年では、花粉症の症状があっても就労を続ける方が多い一方で、集中力の低下や作業効率の低下がみられ、生産性が大きく下がることが報告されています。このように、花粉症は個人の生活だけでなく、社会的・経済的にも影響の大きい疾患であることが示されています。

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