令和3年度群馬県水道水質監視結果（概要）

更新日：2022年3月15日印刷ページ表示

令和3年7月6日及び令和4年2月1日を原則採水日とし、県内主要水源20か所を観測地点として水質管理目標設定項目の水質検査を実施しました。

平成16年度から県水質監視として、水質管理目標設定項目の水質検査を実施しています。
水質検査の測定数は、水質管理の指針である群馬県水道水質管理計画に基づき、20監視地点において、水質管理目標設定項目が、基本項目1,046件、農薬類2,102件であり、クリプトスポリジウム等関連項目が105件でした。
目標値達成率は、令和2年度の96.6％を0.8％下回る95.8％で、概ね良好といえます。目標値を超過した項目は44件あり、ほとんどは自然由来と考えられますが、今後も注視して監視を続けていきます。
農薬類は全てが目標値以下でした。
目標値超過項目（44件）の内訳は、ランゲリア指数（25件）、蒸発残留物（9件）、硬度（6件）、遊離炭酸（2件）、ペルフルオロオクタンスルホン酸及びペルフルオロオクタン酸（2件）でした。

用語の説明

目標値達成率

目標値達成率とは、達成率100％から目標値超過率を差し引いた値です。目標値達成率＝100－目標値超過率（目標値超過数÷測定数×100）で計算しています。

ランゲリア指数

水が金属管内面を腐食させるかどうか、その程度を知る目安となります。ランゲリア指数が－1以上（目標値）であれば、防食効果が期待できるといわれています。一般に地質に起因し、軟水の多い日本では目標値を達成するのが難しい項目と言われています。

硬度

軟水と硬水を分けるための指標です。軟水と硬水を明確に分ける基準や定義はありませんが、カルシウム、マグネシウムの塩類を多く含まない水を軟水といいます。軟水は、淡泊な味で調理に用いても味を損なわない、石けんなどの泡立ちが良い、スケール（有機物や無機物によって生じる管の付着物）が付着しにくいなど、家庭用水、工業用水として利用しやすい水です。日本の水の多くは軟水です。

**令和3年度水質管理目標設定項目の集計表**
番号	種別	項目	上期		下期		合計
番号	種別	項目	測定数	目標値超過数	測定数	目標値超過数	測定数	目標値超過数
1	原水	アンチモン及びその化合物	20	0	20	0	40	0
2	原水	ウラン及びその化合物	20	0	20	0	40	0
3	原水	ニッケル及びその化合物	20	0	20	0	40	0
5	原水	1,2-ジクロロエタン	20	0	20	0	40	0
8	原水	トルエン	20	0	20	0	40	0
9	原水	フタル酸ジ（2-エチルヘキシル）	20	0	20	0	40	0
10	浄水	亜塩素酸	13	0	13	0	26	0
12	浄水	二酸化塩素	12	0	12	0	24	0
13	浄水	ジクロロアセトニトリル	20	0	20	0	40	0
14	浄水	抱水クロラ－ル	20	0	20	0	40	0
15	原水	農薬類	20	0	20	0	40	0
16	浄水	残留塩素	20	0	20	0	40	0
17	浄水	カルシウム・マグネシウム等（硬度）	20	3	20	3	40	6
18	浄水	マンガン及びその化合物	20	0	20	0	40	0
19	浄水	遊離炭酸	20	1	20	0	40	2
20	原水	1,1,1-トリクロロエタン	20	0	20	0	40	0
21	原水	メチル-t-ブチルエーテル	20	0	20	0	40	0
22	浄水	有機物等（過マンガン酸カリウム消費量）	20	0	20	0	40	0
23	浄水	臭気強度（TON）	20	0	20	0	40	0
24	浄水	蒸発残留物	20	6	20	3	40	9
25	浄水	濁度	20	0	20	0	40	0
26	浄水	ｐH値	20	0	20	0	40	0
27	浄水	腐食性（ランゲリア指数）	20	12	20	13	40	25
28	浄水	従属栄養細菌(浄水）	20	0	20	0	40	0
29	原水	1,1-ジクロロエチレン	20	0	20	0	40	0
30	浄水	アルミニウム及びその化合物	20	0	20	0	40	0
31	原水	ペルフルオロオクタンスルホン酸及びペルフルオロオクタン酸	18	1	18	1	36	2
合計			523	23	523	21	1,046	44
農薬類(物質数）の合計			1,043	0	1,059	0	2,102	0