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病気や事故、自然災害などは、誰の身にも起こり得ます。
県は県民ニーズに対応した高度・専門医療や救急・災害医療の提供・充実などを通じ、県民が安全で安心できる暮らしを実現するため、医療先進県ぐんまを目指します。
前橋赤十字病院高度救命救急センター(前橋市)
ドクターヘリ
県立心臓血管センター(前橋市)のハイブリッド手術室
県立小児医療センター(渋川市)の新生児集中治療室(NICU)
県立小児医療センターのNICU車
上空から見た前橋赤十字病院(前橋市)
群馬大学重粒子線医学センター(前橋市)
本県における29年10月の人口は195万8615人で、そのうち老年人口(65歳以上)は28.9%と過去最高となりました。
急速な高齢化や、生活習慣病の増加、医療技術の高度・専門化、県民の健康に対する意識の高まりなど、医療を取り巻く環境は著しく変化しています。
29年度の「県政県民意識アンケート」では「高度で専門的な医療が充実していること」が重要と回答した人は81.2%であり「救急医療の体制が充実していること」が重要と回答した人は84・2%でした。このことから医療の充実に対する県民の関心の高さが伺えます。
また28年度の「保健医療に関する意識調査」(県医務課)では、県民が不足していると考える医療分野として救急医療という回答が最も多く、がん、心疾患、精神医療、小児医療なども多くの回答がありました。
こうした県民ニーズの高まりを見据え、第15次県総合計画「はばたけ群馬プラン2(ツー)」では、基本目標の一つ「誰もが安全で安心できる暮らしづくり」実現のため、三つの施策の柱を掲げ「医療先進県ぐんま」を推進しています。
心疾患、がん、精神医療、周産期を含む小児医療の各分野において、専門性を生かし県民ニーズに対応した高度な医療を推進します。
また救急医療の提供体制を充実させ、各分野の中心的な病院として、地域の医療機関との連携を強化します。
重粒子線治療の普及啓発や、治療に関する情報提供を行い、治療を受けやすい環境づくりを推進します。
また重粒子線治療施設を活用した高度先進医療を推進します。
ドクターヘリの運航や救命救急センターの運営を支援し、救急医療体制を整備します。
さらに県内に17ある災害拠点病院の機能強化やDMAT(ディーマット)(災害派遣医療チーム)の隊員養成など、災害医療体制を整備します。
高度・専門医療を提供する県立病院をはじめ、医療先進県ぐんまを目指す県の取り組みを紹介します。