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特集「災害に備える ~今、私たちにできること~」 1

更新日:2020年6月7日 印刷ページ表示

 近年、私たちが過去に経験したことのない大型の台風や豪雨が毎年のように発生しています。昨年10月に東日本を直撃した「令和元年東日本台風」では、本県でも複数の地点で観測史上最大の雨量を計測。河川の氾濫や土砂災害など甚大な被害が生じました。
 県はこうした事態を受け、気象災害の新たな脅威に対応するため、昨年12月に発表した「群馬・気象災害非常事態宣言」を踏まえ、河川改修などのハード対策と水害などからの避難を支援するソフト対策が一体となった防災・減災対策を加速させています。
 災害はいつどこで起こるか分かりません。いざというときに落ち着いて行動できるよう、災害に備えた行動を日頃から確認しておきましょう。

吾妻川に崩落した国道144号の画像
吾妻川に崩落した国道144号

災害を自分の事として考える

群馬大学大学院理工学府 教授 清水義彦さんの画像
群馬大学大学院理工学府 教授 清水義彦さん

 毎年のように発生している豪雨による災害に備えるため、国や県は、河川改修や堤防強化、調整池整備などのハード対策を一層進めていく必要があります。加えて、住民の皆さんにも日頃から災害に備えた行動を心掛けてもらうことがとても大切です。
 特に、事前にハザードマップを確認しておくことが必要です。過去に発生した豪雨や台風による河川氾濫では、ハザードマップの想定区域通りに浸水しているため、自宅の浸水リスクや避難場所を確認し、災害の危険がある場合には早めに避難しましょう。
 被災した人からは「まさか自分が被害を受けるとは」「もっと早く避難しておけば」という声をよく聞きます。災害が自分に起こることを想定したり、実際に避難したりすることは簡単ではありません。被災した人の声を無駄にしないためにも、事前に災害リスクを知り、普段から家族や地域で災害に備えた行動を確認し、災害時には「逃げる」という命を守る行動を取ってもらいたいですね。

ハザードマップとは?

 自然災害が発生した場合に被害が想定されるエリアや避難場所などを示した地図で、防災マップとも呼ばれます。自治体ごとに作成していますので、詳しくは市役所・町村役場までお問い合わせください。

ハザードマップの画像

マップで確認!あなたが取るべき避難行動は?

 適切な避難方法は、居住場所や環境によって異なります。住所地のハザードマップを用意し、自宅の災害リスクや避難所、自身の避難行動をあらかじめ確認しておきましょう。

Q(質問)1 自分の家がある場所に色が塗られていますか?

はい

 災害の危険があります。自宅以外の安全な場所への避難を考えておきましょう

例外…逃げ遅れた場合などは、自宅で安全確保も可能

  • 洪水(以下の3つの条件を満たすことが必要)
    • 家屋が倒壊 ・崩落する恐れがない
    • 浸水する深さよりも居室が高い所にある
    • 水・食料などの備えがあり、水が引くまで我慢できる
  • 土砂災害
    • 十分丈夫なマンションなどの上層階に住んでいる

いいえ

 色が塗られていなくても、周りと比べて低い土地や崖のそばなどに住んでいる人は、市町村からの避難情報などを参考に必要に応じて避難

Q(質問)2 自分または一緒に避難する人は、避難に時間がかかりますか?

はい

 警戒レベル3が出たら避難!

いいえ

 警戒レベル4が出たら避難!

※避難所への避難だけでなく、安全な場所に住んでいる親戚・知人宅へ避難することも有効です。日頃から相談しておきましょう

避難のタイミングは警戒レベルで確認!

警戒レベル4までに避難しましょう

警戒レベル1

心構えを高める

警戒レベル2

避難行動の確認

警戒レベル3

高齢者等は避難!

警戒レベル4

全員避難!

警戒レベル5

警戒レベル5はすでに災害が発生している状況です。命を守る行動を取ってください。

警戒レベルの画像

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