開催日時
令和7年4月23日(水曜日)13時00分~15時00分
開催場所
東吾妻町岩島公民館
出席者の状況
技術審査会委員:9名(永井会長、片野副会長、飯島委員、板橋委員、大和田委員、寺内委員、西田委員、森田委員、谷畑委員)
事務局(県):4名
環境影響評価実務担当連絡会:5名
事業者:7名
傍聴人:1名
審議の概要
1 開会
略
2 議題
「(仮称)auRE群馬県吾妻郡東吾妻町太陽光発電所G1の設置事業環境影響評価方法書」について
- 現在の手続状況について -事務局より説明-
- 技術審査会からの意見に対する事業者見解 -事業者より説明-
- 質疑
【委員の主な意見】
- 方法書8ページ図2-2「土地利用計画図」について、地域の尾根筋と沢筋といった、起伏に雨が降った際のことを勘案して調整池を検討すること。
- 方法書12ページ「2.8環境保全対策(9)廃棄物等」について、最大の廃棄物はパネル自体であるため、設置されたパネルの耐用年数や今後の廃棄方法について検討をすること。
- 方法書9ページ「2.6.3施工計画」について、自営線埋設設置は集中豪雨による土石流をはじめ、増水に伴う水没や漏電等の事故が憂慮されるため、安全性の面で架空設置も検討をすること。
- 方法書11ページ「2.8環境保全対策(5)植物」について、本事業地は放牧跡地であるため、草地性の絶滅危惧種や希少種の生育が確認された場合は、適切な保全対策をすること。
- 自営線計画地が方法書101ページ図3.2-17「埋蔵文化財の状況」に記載のNo.58厚田中村遺跡、No.60新井遺跡の範囲を通過するように見えるため、工事実施前に発掘調査を実施する必要の有無を含めて、東吾妻町文化財担当課と今後の協議を行うこと。また、かつて山林だった部分は、なかなか遺跡の調査ができなかった区域であるため、予め東吾妻町文化財担当課に計画地内の埋蔵文化財の状況を確認すること。
- 本事業地は方法書146ページ図3.4-2「土砂災害警戒地区等の指定状況」をみると、上流部に位置するため、集中豪雨等の際に下の警戒地域に水が流れないような設計とすること。
- 方法書153ページ表4.2-1「環境影響評価項目の選定」の「人と自然とのふれあい」では、「文化財」に選定されていないが、カモシカは「動く文化財」であり、計画地域に生息する可能性が高いため、環境影響評価項目として選定するか検討すること。
- 方法書162ページ図5.2-1「騒音・振動・低周波音の現地調査地点」では、測定器の設置上の制約も勘案しつつ、No.b等の風下となる方位(南南西または北西)で調査を行うことができるか検討すること。
- 方法書170ページ「5.3水質(2)予測手法」については、各季節1回の測定予定であるが、セメントをかなり使うのであれば、少し頻度を高くし、Phがかなり高いのであれば、六価クロムについても測定を検討すること。
- 方法書187ページ図5.9-1「景観の現地調査地点」のうち、「1.岩櫃山」は特に重要であり、岩櫃山の散策ルートには複数の視点場があると考えられるため、十分留意すること。
- 調整池は防災をしながら自然を生かして、動植物にも優しいという設計とすること。
- 太陽光パネルはなるべく環境に優しく、性能の良い、生産段階から廃棄段階まで負荷の小さいものを使用すること。
- 動物や植物の現地調査は「人工改変地」という視点でなく「榛名山の一部」である地域の自然を調査するという視点で行うこと。
- 徒歩の調査では見つからない種が撮影できる可能性があるため、センサーカメラは林縁にも置くこと。
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