開催日時
令和7年7月11日(金曜日)13時00分~15時30分
開催場所
群馬県庁昭和庁舎2階21会議室
出席者の状況
技術審査会委員:7名(永井会長、片野副会長、大和田委員、寺内委員、西田委員、森田委員、谷畑委員)
事務局(県):4名
環境影響評価実務担当連絡会:6名
事業者:15名
傍聴人:0名
審議の概要
1 開会
略
2 議題
「(仮称)大泉電池工場建設事業に係る環境影響評価準備書」について
- 現在の手続状況について -事務局より説明-
- 方法書の概要説明 -事業者より説明-
- 質疑
【委員の主な意見】
- 準備書97~99ページ「(3)埋蔵文化財の状況」及び資料編296ページ図7.1-1「試掘調査の範囲」について、工事中に調査が実施されていない箇所から文化財が見つかった場合は保護をすること。
- 準備書15~17ページ「2(2)工事の概要 2)杭・土工事」について、地下45メートルまで杭を打ち込む際、遺跡が存在する可能性がある場合には、建設工事前に発掘調査しなくてはならないことを留意すること。
- 造成工事の実施前に埋蔵文化財調査が不要と判断された場合でも、埋蔵文化財が保存された状態の可能性があるため、建設工事では埋蔵文化財調査が必要となる。
- 準備書14ページ図2.3-9「緑化計画図」のビオトープについて、ビオトープを造るにあたっては、周辺に生息する動植物の保全に活かせるような形とすること。また、排水に関しても影響が出ないよう配慮し、影響が出る可能性がある場合は、ビオトープに移植できるようにすること。
- 準備書3ページ「(3)対象事業の目的」について、「環境への負担が少なく」及び「周囲の環境に配慮した」の記載に沿うように事業を展開すること。
- 準備書416ページ表8.8-17(2)「注目すべき種(鳥類)の生態的特徴と確認状況」の調査結果について、写真付きで分かりやすく、説明文もよく記載されているが、評価の文言について「予測結果が整合を図るべき基準等と整合が図られており」ではなく、もう少し分かりやすい記載とすること。
- 準備書6ページ図2.3-1「配置図」について、付近に注目すべき水辺の植物が非常に多いため、ビオトープに利用してはどうか。
- 準備書29ページ表3.2-2「気象の状況(平成27年~令和6年:館林地域気象観測所)」及び表3.2-3(1)「気象の状況(令和6年:館林地域気象観測所)」の表中にある「最多風向」の「注2」」は不要である。
- calmの定義の違いがわかるように、表2.2-1(1)「風向別出現回数の異常年検定の結果(館林地域気象観測所:令和6年)」に注釈(気象庁における「静穏」は、風速が0.2メートル/s以下の場合を指す)を追記すること。
- 建ぺい率と容積率を示し、指定容積率が以下であることを確認してほしい。
- 準備書7ページ図2.3-2「立面図」について、造成前の地盤と造成後の地盤が分かるように記載すること。
- 眺望景観の考察が科学的でなく主観的となっているが、定量的な評価は可能であるため、一般の方に比較写真を見てもらって影響があるかどうか調査するべきである。
- 騒音・振動について、約2.5メートルの防音壁を設置する計画をしているが、100Hz以上の音波には効果があるが、低周波には効果がないと考える。
- 設備機器の設置をするときに動吸振器型の導入をおすすめする。また、2階に設置予定のコンプレッサー36台は同一の低周波で動いてしまうことがあるので、トラブルを回避するための配置を検討すること。
- 近年は集中豪雨が増えているため、1時間に100ミリメートル程度の雨が降ることを想定して、雨水貯水槽の再設計を検討すること。
- 準備書302ページの道路交通騒音について、1dBでも環境基準お上回っているようであれば交通量を規制するなどの十分な配慮をすること。
- 交通量調査について、平日1日、休日1日では日変動があるため、もう少し長期間やるべき。
- 防音壁について、低周波と騒音を含めて測定し、植林等で囲うなど、見る人が受ける印象も踏まえて設計するとよい。
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