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令和7年度第7回群馬県環境影響評価技術審査会

更新日:2025年10月31日 印刷ページ表示

開催日時

令和7年10月10日(金曜日)13時00分~15時00分

開催場所

藤岡市地域づくりセンター日野

出席者の状況

技術審査会委員:7名(永井会長、片野副会長、大塚委員、大和田委員、西田委員、森田委員、谷畑委員)

事務局(県):4名

環境影響評価実務担当連絡会:2名

事業者:7名

傍聴人:0名

審議の概要

1 開会

2 議題

「(仮称)日野カントリークラブ太陽光発電所に係る環境影響評価方法書」について

  • 現在の手続状況について -事務局より説明-
  • 方法書の概要説明 -事業者より説明-
  • 質疑

【委員の主な意見】

  • 方法書2-1ページ「第2章対象事業の目的及び内容」について、環境保全(特に自然環境保全)を視野に入れた目的意識が欠落していると言え、供用後の自然環境保護や自然とのふれあい等への配慮が見受けられない。
  • 方法書2-1ページ「2.1対象事業の立案の経緯、目的等」について、地域の防犯への寄与が何かを明確にすること。
  • 方法書2-10ページ図2.7-1「資材等の運搬車両の主要走行ルート」のルートAについて、大型車が通行可能となるほど拡幅すると周辺環境にかなり影響が大きい工事となるため、あまりおすすめしない。
  • 方法書2-11ページ図2.7-2「自営線計画図」及び方法書3-82ページ表3.2-51(3)「埋蔵文化財の状況」50番「170号包蔵地」について、自営線工事箇所に文化財は存在しないとあるが、存在する可能性はあるので、準備書では訂正すること。
  • 方法書2-11ページ図2.7-2「自営線計画図」について、計画地西側に廃棄物のある層が見受けられたため、地質については慎重に調査すること。また、地質が不安定な状態な土地であるため、将来も見据えた設計とすること。
  • 方法書3-5ページ表3.2-2「気象の状況(平成27年~令和6年:神流地域気象観測所)」について、日照時間の10年平均を算出されているが、令和2年までの値と令和3年以降の値は統計的に均質ではなく、平均するのは妥当ではないため、空欄とすること。
  • 方法書3-76ページ表3.2-49「主な自然との触れ合いの場の状況」について、計画地内に含まれる「関東ふれあいの道」の保全に努めること。
  • 方法書3-37ページ図3.2-7「現存植生図」について、かなり多くの部分で森林が伐採されることが想定されているため、精度の高い植生図を作ること。
  • 方法書3-78ページ表3.2-50「指定文化財の状況」のカモシカをはじめとする11種の動物について、個体そのものが指定文化財であり、計画地を含む周辺地域で、本事業実施中に、関係者がカモシカ等に遭遇する可能性が高いため留意すること。
  • 方法書3-78ページ表3.2-50「指定文化財の状況」について、天然記念物であるヤリタナゴ、マツカサガイ及びホトケドジョウへの影響が懸念されるため、事業による排水について十分配慮すること。
  • 方法書3-80ページ表3.2-51「埋蔵文化財の状況」の番号14「箕輪オオギノタイラ遺跡」について、計画地内に文化財がある可能性がある。加えて、52番「171包蔵地」、7番「小柴屋敷跡」及び45番「164号包蔵地」の3つの遺跡については、方法書2-5ページ~2-7ページ図2.6-1(1)~(3)「土地利用計画図(計画地候補(1)~(3))」に道路拡幅工事範囲という部分に該当し、埋蔵文化財の正確な把握が困難で、未発見のものが存在することがあるので、遺跡の範囲に関しては予め藤岡市文化財担当課に計画地内の埋蔵文化財の状況を確認すること。
  • 方法書4-3ページ表4.2-1「環境影響評価項目の選定」について、影響は少ないと考えられるが、太陽光発電による光害が全国的に問題となっているため、調査を行っておくこと。
  • 方法書4-3ページ表4.2-1「環境影響評価項目の選定」について、供用後に変電施設での低周波音が起こる可能性あるため、共用による影響を調査すること。併せて、方法書4-4ページ表4.2-2「環境影響評価項目の選定する又はしない理由」についても検討すること。
  • 方法書5-28ページ「5.5地形・地質」について、計画地は地すべりしやすい土地である可能性が高い。調査手法は地形図、地質図及び文献調査を主体にしているが、ボーリングや地表踏査等の調査を検討すること。また、土砂災害警戒区域や土砂災害特別警戒区域になっている区域があるため、藤岡市のハザードマップをよく確認すること。
  • 方法書5-30ページ表5.6-2「調査方法(植物)」について、植生調査はブラウン-ブランケの植物社会学的手法に基づいたコドラート法ではなく、森林等の相観を見て、どこからどこまでが一つの群落になっているかを見極め、その中で適切な部分を選んで、適切な面積で調査すること。また、それに基づいた植生図を作るとともに、パネルの配置等を検討すること。
  • 方法書5-45ページ表5.7-5「調査機関等(動物)」について、計画地は貴重な自然が残る地域のため、十分な調査を行うこと。調査結果にはできるだけ多くの写真画像を残すこと。また、無人カメラに鳥類がよく映るので活用すること。
  • 埋蔵文化財は山林部分であると調査が不十分で工事により新しく遺跡が見つかる場合があるため、工事等の区域が確定次第、藤岡市の教育委員会や文化財担当課によく相談し、場合によっては事前に調査を行うこと。
  • 自営線を配置する際、通常のメンテナンスや災害時の通電対応などを考慮すると埋設するより空中に設置する方がよいと考える。
  • 人身事故や崩壊事故等に対する補償を明確にすること。
  • 三波川の変成岩は水などが差すと急速に劣化するため、計画地は水対策などが重要となることから、調査・設計を慎重に行うこと。
  • 太陽光発電は二酸化炭素の排出をせず、発電できることが利点であるが、森林を伐採して造ることに問題点もあるのではないか。また、環境への負荷を減らし、役立つ電気を作ること。
  • 計画地は元々森林であった場所であるため、環境問題が一番の根底にあるべきだと認識し、よく事前の調査をすること。
  • 事業の目的意識について、事業者がどこまで環境に配慮しているかを明確にしておくこと。また、ポジティブな方向での開発であることを明確にし、問題が起きた際にネガティブに働かないようにすること。
  • パネルを隙間なく並べて、地表の面積が全てパネルにするのではなく、緑地を残すことなどを検討すること。
  • 近年では過去の最高雨量を超える激しい雨が降るようになってきているため、その点を考慮した計画を立てること。
  • 太陽光パネル設置は、荒廃地活用として評価できるが、設置場所はオフロード跡地付近に限定すべきである。
  • 計画地周辺で、ニホンジカの被害がかなり出ており、計画地にシカが大群で移動してくる可能性も考えられるため、留意すること。

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