開催日時
令和7年12月16日(火曜日)10時00分~12時00分
開催場所
ぐんま男女共同参画センター中研修室
出席者の状況
技術審査会委員:8名(永井会長、片野副会長、大塚委員、大和田委員、寺内委員、西田委員、森田委員、谷畑委員)
事務局(県):3名
環境影響評価実務担当連絡会:5名
事業者:5名
傍聴人:0名
審議の概要
1 開会
略
2 議題
「(仮称)榛名の森太陽光発電事業環境影響評価方法書」について
- 現在の手続状況について -事務局より説明-
- 技術審査会からの意見に対する事業者見解 -事業者より説明-
- 質疑
【委員の主な意見】
- 方法書2-6ページ表2-1「主な工事内容(予定)」の伐採工事について、森林伐採せず、枝打ちだけで済むことが望ましいが、伐採をする可能性がある場合は伐採と明記すること。
- 方法書3-31ページ図3.2-5「地形分類図」及び方法書3-32ページ図3.2-6「表層地質図」、方法書3-34ページ図3.2-7「土壌図」の図面の凡例に同様な色が使用されているなど分かりにくいため、準備書では修正すること。
- 方法書3-118ページ図3.4-2「土砂災害警戒区域等の指定状況」について、ゴルフ場
であったために事業地に土砂災害警戒区域に値するような地形であっても指定されていない可能性もあるため、調査しておくこと。
- 方法書4-1ページ表4.1-1「環境影響要因の抽出結果」の「工作物等の出現」について、選定結果に丸が付いているが、選定する理由又はしない理由に「選定しない」という記載があるため、確認・修正すること。
- 【資料2】事業者見解一覧No.20の事業者見解について、下から2行の「景観の予測
及び評価においては、主要な眺望点からの視認の有無に加え、反射光が到達する可能性があるかの観点についても検討」という表現は不明瞭であるため、「調査する」等明瞭にすること。また、観点については、削除してしまった方がよい。
- 【資料2】事業者見解一覧のNo.29、No.34、35の事業者見解に「埋蔵文化財宝蔵地」と記載があるが、「包蔵地」が正しいため、修正すること。また、ほかの見解についても誤字があれば修正すること。
- 【資料2】事業者見解一覧のNo.48について、文献調査の引用であり、今後変更され
る可能性が高いため、方法書3-65ページ図3.2-11「対象事業実施区域及び周辺の食物連鎖の概要」に今後内容を変更する可能性がある旨、記載をしておくこと。
- 事業地は地質的に榛名山活火山の一部を形成しており、集中豪雨等で崩壊を起こす危険性がある上、西側には浅間山があり、噴火等の影響も考えられる。また、高崎市榛名支所の付近まで関東平野北西縁断層が伸びているため、リスクを承知しておくこと。
- 事業地はゴルフ場の跡地であり、現在は芝が表面を保護しているが、コースを造るために盛土・切土を行っている可能性が高いため、過去にゴルフ場を造成したときの図面等があれば参考にすること。
- 事業地周辺は今までほとんど自然環境調査が行われていない場所であり、事業地周辺の榛名山麓では絶滅危惧種が多く発見されているため、絶滅危惧種等の希少種が残っている可能性が多いことに留意し、しっかりとした調査を行うこと。
- 榛名山は崩れやすい部分が多く、二ホンジカやニホンカモシカによる食害による影響もあると考えられるため、留意をすること。
- タカの渡りの調査について、鳥類は上空から太陽光パネルを見ることができ、設置後にタカの渡りのルートが変わる可能性もあるため、9月の調査を検討すること。
- 小高用水の見学や工事用の車両通行にあたり、交通渋滞等を起こさないように留意すること。
- 事業に影響が無いことは切り捨てるのではなく、余裕のある範囲内で環境にきわめて踏み込んだ調査を行い、自然環境に対する配慮を十分に行っているということをPRできるようにすること。
- 「第3回太陽光発電施設等に係る環境影響評価の基本的考え方に関する検討会資料」
(2018年、環境省)で苦情の94%は「太陽光パネルから100m未満で発生とされてい
る」と記載されているが、実際は100mを越えた場所でも光害による問題が起きて
いるため、調査を検討すること。
- 低周波騒音の資料は古いものが多く、それらの基準内であるから問題ないということではなく、積極的に太陽光発電設備から発生する低周波騒音について調査を行っておくこと。
- 工事用車両の移動はカート道を利用する予定であるが、道を拡幅しないと通行は厳しいと予想されるため、計画の中で拡幅の可能性がある場合、明記しておくべきである。
- ゴルフ場跡地付近にある森林も所有しているのであれば、ホール間を効率的に移動するためにも事業地を面的に設定した方がよいのではないか。
- 事業地付近を流れる小高用水について、大河ドラマのモデルとなった小栗上野介に関連する注目をされている遺産であるため、歴史・文化を損なわないようにすること。
- 調整池を造ることにより、動植物に必ず影響があるため、調整池の植物に気を遣う等、事業者が環境に配慮していることをアピールできるとよい。
群馬県環境影響評価技術審査会(過去の開催状況)へ戻る