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令和4年4月18日(月曜日)
県庁24階 教育委員会会議室
平田郁美教育長、益田裕充教育長職務代理者、竹内健委員、代田秋子委員、沼田翔二朗委員、河添和子委員
新井徹教育次長、鈴木佳子教育次長(指導担当)、黒澤英樹総合教育センター所長、柿沼輝信総務課長、高林和彦管理課長、小林謙五福利課長、栗本郁夫学校人事課長、春田晋義務教育課長、天野正明高校教育課長、町田英之特別支援教育課長、鯉登基生涯学習課長、橋憲市健康体育課長、清水義博総務課デジタル教育推進室長、角田毅弘総務課次長、齊藤克博総務課補佐(行政係長)、佐俣瑞穂総務課主幹
午後1時00分、平田教育長、教育委員会会議の開会を宣す。
傍聴人は1名、取材者は2名であることを報告。
平田教育長が今回の会議の会議録署名人に沼田委員を指名。
議案審議に先立ち、平田教育長から、第2号議案は附属機関の委員の委嘱等に関する案件であるため、第3号議案から第5号議案は教職員の人事に関する案件であるため、第6号議案は事務局等職員の人事に関する案件であるため、審議は非公開で行いたい旨の発議があり、全員賛成で議決した。
教育委員会の主要行事日程及び次回定例会議の日程について、総務課長が説明。
(平田教育長)
始めに私から一言申し上げる。
教職員の年度末人事異動についてであるが、事務局人事については、第2期群馬県教育大綱及び第3期群馬県教育振興基本計画の実現に向けた取組を進めるため、学校現場との連携強化を図りつつ、職員の適性や意欲を活かし、能力を最大限に発揮できるよう、「適材適所」の観点から人事配置を行った。全体の異動規模は4,222件であり、うち事務局の異動件数は284件であった(県立学校856件、市町村立学校3,082件)。前年度からは、全体で197件減、事務局で32件減となり、昨年度より少ない異動規模となった。異動率は28.4%であった。
次に、新型コロナウイルス感染症に関する学校の対応状況について報告する。本県全域に適用されていたまん延防止等重点措置は、先月21日をもって解除された。県立学校の部活動については、3月22日以降、感染防止対策を徹底した上で、通常の活動を実施している。対外試合など他校との交流については県内に限り再開していたが、4月9日以降は、宿泊を伴う活動を除いて、県内外を問わず、感染防止対策を徹底した上で可とした。
次に、前回の教育委員会会議以降の主な行事については、4月8日の県立学校入学式、11日の公立高等学校長・公立中等教育学校長・県立特別支援学校長会議に、各委員に出席いただいた。
それでは、教育委員から意見や報告をお願いする。
(益田委員)
私は、4月11日の公立高等学校長・公立中等教育学校長・県立特別支援学校長会議に出席した。特色ある学校とはどのような学校なのか、という話をさせていただき、新しく管理職になられた先生方、引き続き学校管理を担う先生方にエールを送らせていただいた。
(竹内委員)
私は前橋工業高校の入学式に出席した。非常にきちんとした入学式であった。工業系の学校に行ったことは初めてであったが、機械やロボットなどの実機が必要であるため、お金がかかりますねという話をした。
(代田委員)
私は前橋南高等学校の入学式に出席した。校長先生に話を聞いたところ、同窓会とPTA、学校との繋がりが深く、明るい学校だと感じた。入学式は、縮小した形で、穏やかな雰囲気の中でおこなわれた。担任の先生から一人一人新入生の呼名が行われ、しっかり前を向いて返事をする生徒たちの姿がとても立派で印象的であった。また、閉式の辞を終えた後の吹奏楽部の音色がとても綺麗で、合唱はできなかったものの、こういう音を聞くことができ、とても良かった。校長先生はじめ、先生方には御尽力いただき感謝する。
また、校長会では、昨年と同様、まだまだ制約のある中での学校生活で、子どもたちがみずから見つけ出す姿をさらに伸ばしていただきたいとお話しさせていただいた。
(沼田委員)
私は、藤岡特別支援学校高等部の入学式に出席した。10名弱の生徒が入学し、今年の3月にできあがった新しい体育館で入学式がおこなわれた。まだ木の香りがするような体育館で、子どもたちが入学式に参画できるよう、先生方が工夫をして、スクリーンに式次第を投影していた。全員がいま何をしているのかということを確認できるような配慮もしながら、皆が参画できるような入学式が非常に印象に残った。
入学式が終わった後、校長先生の御配慮で、約1時間半、校内を見学させていただいた。高等部と小中等部は、校舎が離れているが、小中等部の方には子どもたちもいて、先生方が関わりながら日常生活を送っていることを見受けることができた。
校長先生が、非常に熱意を持って、子どもたちのためにどうしたらいいのかと考えながら、日々先生方と協力していることが、その言葉の端々に感じられた。学校としてやるべきことがあるが、学校だけではできないときに、子どもたちのために、地域の皆さんと一緒に協力してやっていくということを、校長先生みずから思いながら、様々なリソース獲得をしているという話がとても印象に残り、ここに通う子どもたちは本当に豊かな生活を送れると感じた。
(河添委員)
私は大間々高等学校の入学式に出席した。校風が温かで、高橋校長先生の明るく温かな学校経営が、生徒、それから地域や保護者の皆さんを巻き込んで、非常に好循環となって、「総合的な探究の時間」の探究活動や文化祭も工夫されており、素晴らしい学校だと感じ取ることができた。特に、校長先生の描く学校運営の中で、単位制の普通科という特色と、それから探究活動が本当に素晴らしく充実しているところから、非常に人気が高まっていて、また生徒も落ち着いていて、いい状況にあると感じた。
校長会では、校長先生の持ち味と学校の特色を存分に活かしてほしいということと、4月は多忙であるが初心にかえれるときなので、その思いを是非学校運営に役立ててほしいということをお話しさせていただいた。
(平田教育長)
入学式ができて本当に良かった。現場の先生方も大変だったと思うが、よくやってくださったと思う。また、委員の皆様からは、それぞれの学校の素敵なところを報告いただき、生徒たちや先生方も嬉しいと思う。
これからもコロナが続いて、できないことはたくさんあるが、工夫することで子どもの成長が生まれる。そのようなことを、教育委員会として各学校現場をバックアップできるようにしたい。委員の皆様からも、今後とも様々な意見や示唆をいただきたい。
それでは、関係所属長から報告をお願いする。
高校教育課長、令和4年度公立高等学校入学者選抜結果(全日制課程・フレックススクール)について、資料1により報告。
特別支援教育課長、令和4年度県立特別支援学校高等部入学者選抜結果及び高等部訪問教育入学者選考結果について、資料2により報告。
(平田教育長)
ただいまの報告について、委員から質問等があるか。
(益田委員)
資料1の公立高等学校入学者選抜結果について申し上げる。私が教育委員になった時から、「数学の平均点が低い」という指摘をしてきた。例えば、後期選抜における学力検査では、昨年度は、国語が70点、社会が61点、数学が48点であり、こういう状況が、知っている限り続いていた。こうした中、昨年度は、各教科の平均点がほぼ60点前後に収まったということで、これは数学だけではなく、各教科の問題を作ってくださる皆様が意識して、改善してくださったことに、改めて敬意を表したいということと、是非今後も継続して配慮いただけるとよい。
(高校教育課長)
数学については、昨年度の定例会の場で複数の委員から指摘をいただいたので、その点を意識した出題をした。特に前半の大問1から3のところで、基礎的・基本的な知識の定着を見るということを重視した。問題の形式や出題方法については、問題の文章で受検者が混乱することがないように配慮し、全体的に平易なわかりやすい出題とした。大問4以降についても、枝問があるが、前半についてはできるだけ多くの受検者が取り組みやすいような出題をするということを配慮した。
(平田教育長)
各教科の平均点にバラツキがあると、どの教科が得意であるかによって不平等が生じる恐れがあり、昨年も指摘をいただいたところである。これを改善するのは本当に大変なことだったと思う。各教科の問題の内容についても、考えさせる問題を作ってくれたと思う。高校教育課をはじめ関係の皆さんに感謝する。
(代田委員)
特別支援学校で支援をしてもらいたいけれども、自力で何とかできるという子は、高等学校への進学を選択していると思う。高等学校に入学した子どもたちの中には、実際には支援が必要な子どもたちがいると思うので、フォローしていただきたい。
(特別支援教育課長)
インクルーシブ教育を進めている観点から、高等学校に進学する生徒が出てきていることはよいことだと思う。
一方で、高等学校における特別支援教育の体制整備が大事になってくるので、通級指導をはじめ、しっかりと取り組んで参りたい。
(沼田委員)
藤岡特別支援学校高等部の入学式に出席したときに、校長先生がおっしゃっていたことがある。特別支援教育の現場で培われてきた教育の原点の考えや、子どもたちとの向き合い方は、すべての学校に必要なことであるため、そういう意識でやっているという話をされており、本当にその通りだと思った。
それぞれの子どもたちの実情に合った形で、学びや成長を支えることが教育であるとすれば、それを体現している特別支援教育の現場での知見やノウハウは非常に重要だと思う。
(平田教育長)
個別最適な学びを具現化したものが特別支援教育である。そうした中、様々なノウハウの蓄積を義務教育や高校教育をはじめ様々なところに活かしていくことも、特別支援教育の使命であるかもしれない。
それでは、以上で教育長事務報告を終了する。
義務教育課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり決定
ここで、平田教育長から、これからの審議は非公開で行う旨の発言があり、傍聴人及び取材者は退室した。
義務教育課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
ここで、平田教育長から、これからの審議は教職員の人事に関する案件である旨の発言があり、関係課長以外の課長は退室した。
学校人事課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり決定
学校人事課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり決定
学校人事課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり決定
ここで、平田教育長から、これからの審議は事務局等職員の人事に関する案件である旨の発言があり、関係課長以外の課長は退室した。
総務課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
教育委員会記者会見資料について、総務課長が説明。
午後1時47分、平田教育長、教育委員会会議の閉会を宣す。