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平成29年4月17日(月曜日)
県庁24階 教育委員会会議室
笠原寛教育長、天田清之助教育長職務代理者、小池啓一委員、藤原重紀委員、平田郁美委員、青木章子委員
北爪清教育次長、小笠原祐治教育次長(指導担当)、野村晃男総合教育センター所長、飯塚裕之総務課長、田谷昌也管理課長、津久井裕美福利課長、上原永次学校人事課長、鈴木佳子義務教育課長、村山義久高校教育課長、上原篤彦特別支援教育課長、船引忠雄生涯学習課長、古澤勝幸文化財保護課長、小林信二健康体育課長、阿部誠総務課次長、根岸政彦総務課行政係長、宇津木牧子総務課副主幹
午後1時00分、笠原教育長、教育委員会会議の開会を宣す。
傍聴人は1名、取材者は1名であることを報告。
笠原教育長が今回の会議の会議録署名人に小池委員を指名。
議案審議に先立ち、笠原教育長から、第5号議案と第6号議案は付属機関の委員の委嘱に係る案件であることから、第7号議案については人事に関する案件であることから、審議は非公開で行いたい旨の発議があり、全員賛成で議決した。
教育委員会の主要行事日程及び次回定例会議の日程について、総務課長が説明。
(笠原教育長)
まず一点目に、年度末の人事異動について改めて御報告させていただく。今回の異動は、学校の先生方も含め、全体で4,067人となっている。内訳は、事務局342人、県立学校858人、市町村立学校2,867人であり、前年度を若干下回る規模となっている。異動率は26.4%で、概ね教職員の4人に1人の人事異動となったことを報告する。
二点目は、栃木県那須町で発生した高校生の部活動中の雪崩事故の関係についてである。報道されているとおり、3月27日に発生した雪崩による事故で48名の高校生及び教員が雪崩に巻き込まれ、8名の方の命が亡くなった。改めて御冥福をお祈りする。本県においても、ほぼ同じ日程で県高体連登山専門部による冬季講習会が嬬恋村内のスキー場で開催をされており、182名の生徒と関係学校の顧問が参加していた。本県でも同様の事故が起こる可能性があったことから、深刻に受け止めたいと考えている。今回の事故を受け、県教委として、市町村教育委員会や県立学校などに対し、3月28日付けで冬山登山の事故防止に関する緊急通知を発出した。また、スポーツ庁からの依頼に基づき、登山部の活動実態を把握するための調査を実施することとした。今後、教育委員会と高体連で専門家などの意見を聞きながら、生徒の安全確保を前提に、県内高校登山部の活動の在り方を検討していきたいと思っている。事故が繰り返されることがないよう、安全確認についてしっかりと考えていきたい。
三点目は、特別支援学校の開校についてである。すでに御承知のとおり桐生市立特別支援学校が市から県に移管され、県立桐生特別支援学校として、この4月1日に開校した。4月7日には、同校において開校式・入学式が行われ、知事とともに出席したところである。
この他、前回の教育委員会会議後の主な行事についても御報告させていただく。3月31日には教育委員会関係の退職者辞令交付式並びに退職者表彰式が行われ、群馬県市町村教育委員会連絡協議会の大山会長に御臨席をいただき、私から辞令並びに表彰状を交付させていただいた。年度が替わり4月3日には事務局等職員や校長・教頭等への辞令交付式、さらには新任の教職員の辞令交付式が行われた。
また、4月10日には県立高等学校の各校で入学式が行われ、委員の皆様にそれぞれ御出席をいただいた。この後、一言ずつお話をいただきたい。また、本日の午前中には公立高等学校長・公立中等教育学校長・県立特別支援学校長会議が開催され、全委員に御出席をいただいた。
主な行事等については以上である。委員の皆さんから出席した行事について、一言ずつ感想をいただければと思う。
(天田委員)
伊勢崎高等特別支援学校の4月10日の入学式に参加した。私の住んでいるところの近くにある学校である。特別支援学校はいろいろなところを行こうと思っていたが、一番の地元が最後になってしまった。昨年まで定員が27名だったので、毎年27名ずつ迎えていたが、今年は1名追加し28名を迎えたと報告があった。一番感心したのは、学校の中がすごくきれいだということである。廊下にもどこにもゴミが落ちていない。非常に古い学校だと思うが、非常にきれいに使っていただいて、感心して帰ってきたところである。行事全体は一般の高校と同じであり、特に感想ありませんが、全体として父兄会等が活発に動いていると感じた。そのことが、結果としてうまく就労できるところまでいっているのではないかという印象を受けた。
(小池委員)
私は藤岡工業高校の入学式に行ってきた。1学年が110名あまりで、その中で女性が6名。なかなか元気な生徒たちだった。ちょうど桜が一番きれいな時で、最近は入学式に桜が咲いていることがあまりないので、印象に残る入学式だった。あまり詳しいことは一回行っただけではお話できないが、たまたま、新任の校長先生が、私が群馬大学に赴任したときの大学1年生でしたので、ああもうこんなになったのかと大変うれしい思いをしてきた。
(藤原委員)
私は伊勢崎工業高校の入学式に行ってきた。やはり校長先生は新任の方であった。ここで一番感じたのは、先ほども話があったが学校とPTAとの連携が強いということである。新任の長谷川校長先生は、過去に教員として伊勢崎工業高校にいたことがあるそうで、校長室に飾られている額の話になったら、以前にPTAの方々がこの学校にはどういうものがあるのかお宝探しをしてくれた時に、額のこの文字の意味は何なのかを調べ、生徒に見てもらうということをやった。長谷川校長先生もこの字はPTA会長に読み方を教えてもらって覚えましたといっていた。PTAと学校が連携しているなと感じる話であった。入学式は厳粛な雰囲気の中で進められた。
(笠原教育長)
平田委員から、今日の午前中に開催された校長会議について感想があれば伺いたい。
(平田委員)
とても厳粛な中にも、校長先生方のやる気や、頑張るぞという意気込みが伝わってきたように思った。校長会議に初めて出席したが、群馬県の県立高校を卒業した方々は、本当に自分の学校に自信をもって大学に入学してくる。こういう校長先生方が学校づくりをされているからこそ、そういう卒業生が生まれるのだなと改めて感じた。
(笠原教育長)
青木委員は、お子さんの入学式、または本日の校長会議のどちらかの感想を伺いたい。
(青木委員)
上の子が行った高校と、下の子の行った高校とを比較をしてしまう。やはり学校ごとにカラーがあると思う。本日の校長会議は大変緊張したが、校長先生方をみて、この校長先生はどんなカラーで学校を指導しているのかなと想像しながらお話を聞いていた。
(笠原教育長)
それでは、その他の報告について、各所属長からお願いする。
(管理課長)
群馬県立学校施設長寿命化計画の策定について、資料1により報告。
(学校人事課長)
さくらプラン等による少人数学級編成や、英語教育アドバイザー及び学力向上のための特配教員の配置について、資料2により報告。
(義務教育課長)
富岡市立妙義幼稚園を園児減少のため廃止することについて、資料3により報告。
(高校教育課長)
平成29年度の公立高等学校入学者選抜の結果について、資料4により報告。
(特別支援教育課長)
平成29年度県立特別支援学校高等部入学者選抜の結果について、資料5により報告。
(小池委員)
特別支援学校の入学者選抜で、1名だけ不合格であったのは、どういった理由からか。
(特別支援教育課長)
1名の生徒が2校を受けており、先に受験した知的高等特別支援学校において、入学者選抜における調査書、学力検査などの結果に基づき総合的な判断をおこなったところ、当該生徒にとって受験した学校の教育課程が適切でなかったため、不合格となった。その後に受験した肢体不自由の特別支援学校には合格したことから、1名のみ不合格という結果になったものである。
(笠原教育長)
高校教育課長に伺いたいが、前期試験で導入した新たな学力検査について先ほど説明いただいたが、見込んでいたとおり検査はできたか。また、受検者の平均点などの結果をみて、更に改善すべきところはあったか。
(高校教育課長)
おおむね見込んでいたとおりであったと思う。3教科の学力ということになると高校によってかなり差があり、どのあたりを落としどころにして作問するかという問題があったが、専門高校を含めて、妥当な形で実施ができたと思っている。
(藤原委員)
管理課長にお聞きしたいが、長寿命化計画について、今までは老朽・狭隘というものが対象であったと思う。少子化もあって狭隘は最近あまり問題になっていないが、老朽化に伴う施設機能の不足という問題がある。例えばアクティブラーニングなど、今までにない施設を設置していかないと効果的な教育ができないということもあるのではないか。単に修繕が必要なところを直すだけでなく、付け加えるべきところは付け加えていかなければならないと思うが、そういうところは計画ではどうなっているか。
(管理課長)
お話のあったアクティブラーニングのために必要だからというような、目的別・施設別の細かいところまでの計画は定めていない。まずは、壊れたところを直すという従来のやり方から、ある程度全体を見ながらやろうということである。
また、計画には「部位部材ごとの改修ではなく」という言葉がでてくるが、雨漏りがあるから天井を直す、その際に天井を直すだけでなく、ある程度まとめて大規模な改修を行う。その時に学校から要望があれば加味しながら併せてやっていくというイメージになる。一番わかりやすいのはトイレで、改修に併せてトイレを洋式にしたいという話がよくある。これまでは単独で洋式化するやり方をしてきたが、全体的に改修するときに併せてやった方が経済的という面もあり、そうなるよう意識している。学校側から要望があれば対応していく考えである。
(平田委員)
公立高等学校の入学選抜について伺いたい。資料の「学力検査教科別得点分布」で英語のグラフを見ると、低得点で上がり、高得点のところでまた急に上がるような特徴的な動きをしている。毎年、このような動きをしているのか、それとも今年だけのことか。子どもが苦手としている何かがあるのではないか。
(高校教育課長)
経年比較については、更に精査していきたい。近年、英語全般について、コミュニケーション能力や表現力を重視した問題としており、特に後期については、そういった問題を重視する形で出題を行ってきている。こうした傾向に子どもたちも徐々に適応し、理解力がアップしてきている傾向は見られると思っている。あわせて、問題の特性に起因する面もあるのではないかと考える。
(笠原教育長)
教育長事務報告については以上とする。
学校人事課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
学校人事課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
学校人事課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
義務教育課長、原案について説明
異議なく原案のとおり承認
ここで、笠原教育長から、これからの審議は非公開で行う旨の発言があった。
義務教育課長、原案について説明
異義なく原案のとおり承認
総務課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
ここで、笠原教育長から、これからの審議は事務局の人事に関わる案件である旨の発言があり、関係者以外は退室した。
総務課長、原案について説明
異義なく原案のとおり承認
教育委員会記者会見資料について、総務課長が説明。
午後1時53分、笠原教育長、教育委員会会議の閉会を宣す。