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平成29年6月19日(月曜日)
県庁24階 教育委員会会議室
笠原寛教育長、天田清之助教育長職務代理者、藤原重紀委員、平田郁美委員、青木章子委員
北爪清教育次長、野村晃男総合教育センター所長、飯塚裕之総務課長、田谷昌也管理課長、津久井裕美福利課長、上原永次学校人事課長、鈴木佳子義務教育課長、村山義久高校教育課長、上原篤彦特別支援教育課長、船引忠雄生涯学習課長、古澤勝幸文化財保護課長、小林信二健康体育課長、阿部誠総務課次長、根岸政彦総務課行政係長、宇津木牧子総務課副主幹
午前10時00分、笠原教育長、教育委員会会議の開会を宣す。
傍聴人は1名、取材者は1名であることを報告。
教育長が小池委員から欠席の届出があったことを報告。
笠原教育長が今回の会議の会議録署名人に平田委員を指名。
議案審議に先立ち、笠原教育長から第16号議案から第19号議案及び第21号議案は附属機関の委員の委嘱並びに任命に係る案件であることから、また、第20号議案については審議会への諮問内容を決定すべき案件であることから、審議は非公開で行いたい旨の発議があり、全員賛成で議決した。
教育委員会の主要行事日程及び次回定例会議の日程について、総務課長が説明。
(笠原教育長)
はじめに私から報告させていただく。
まず、1点目は県議会についてである。平成29年第2回定例県議会が5月25日から6月16日までの23日間の会期で開催された。議案への質疑、また、一般質問については、高校教育改革における県立高校の定員削減、学級数の削減の問題、さらには、教員の長時間労働の改善に向けた取組、教育機会確保法への対応などについて質問があった。また、常任委員会の審議についても、富岡特別支援学校への高等部整備の関係、二葉特別支援学校へのスクールバスの導入の関係、さらには、中学校の部活動における申合わせ事項などについて、活発な質疑が行われた。
また、本議会から、県議会の中に特別委員会の設置が決まった。新たに、県議会が発議した条例の検証のための特別委員会、また、群馬の魅力づくり、更には安全安心な暮らしの確保に向けた特別委員会、労働力確保・働き方改革の特別委員会の4つの特別委員会が設置された。教育委員会からは、安全安心な暮らしと、労働力確保・働き方改革の2つの特別委員会に関係課長が出席し、審議を行うこととなっている。また、教育委員会関係の議案については、原案のとおり可決された。
次に、教育委員の皆様の主な出席行事であるが、まず、5月26日に全国都道府県教育委員会教育長協議会平成29年度第1回の研究会が開催された。議会開会中であった関係で、北爪教育次長に代理出席をお願いした。会議の中では、昨年度の研究成果として、高等学校における特別支援教育の推進・課題、今後の家庭教育支援の在り方等について、各部会の研究担当県から報告があったとのことである。
次に、6月10日に群馬大学教育学部附属小学校の公開研究会に平田委員に出席いただいた。
6月12日には、文部科学省が6月16日に公表した大学入学共通テスト(仮称)の検討状況について、急遽、全国都道府県教育長協議会として要望活動を行うことになった。特に、英語で民間の資格・検定試験を活用する方向性が示されている点について、各県の教育委員会及び高校教育の現場から、地域による受検機会の差や、経費負担の問題、狙いが違う検定試験を大学教育とどのように結びつけ、評価・活用していくのかといった、さまざまな懸念が上がっている。このため、第1部会の会長代理として、私と千葉県の教育次長とで、今後、制度設計を進めるに当たり、教育委員会や学校現場との意見交換なども行いながら検討していただきたい旨の申入れを行った。
私からの報告は以上である。
それでは、次に教育委員から出席行事について報告をお願いしたい。
(平田委員)
私は、群馬大学教育学部附属小学校の公開研究会を拝見させていただいた。新任の先生方をはじめ、たくさんの先生方が熱心に授業をご覧になっていた。5月に1都9県教育委員会全委員協議会に出席した際に、新学習指導要領の改定のポイントについて説明を受けたが、研究会で実際に英語の授業を拝見し、これから英語の教育が何を大事にし、どう改正していこうとしているのかがよく分かり、とても勉強になった。
これまで群馬大学教育学部附属小学校が取り組んできたことを、これから公立の小学校において、どのように取り組むかが、一つの課題になると感じた。
(笠原教育長)
次に6月12日に開催した第1回教育事務所長との意見交換会についていかがか。
(天田委員)
教育事務所長との意見交換会の中で一番気になったのは、中核市の問題である。中核市になると教育委員会も県教育委員会から離れて別組織になり、教員の研修も内容が異なると聞いた。初めのうちは良いが、離れてから年数が経過するほど、さまざまな面で差が生じ、バランスが崩れていく。両者に格差が生じないよう、常時、調整しながらやっていただきたい。また、これは中核市を除く管轄ごとの地域でも同じことが言えると思う。
(藤原委員)
今回の意見交換会で5地区それぞれの話を聞いた。中部・西部では先ほどの中核市の課題があったが、東部では学力向上や教員の指導力が課題となっており、これまで行ってきた研究から、子供たちの学力向上につながる実践は何かを考え、ドラスティックに改革をしたということだった。吾妻では英語教育、利根では不登校など、地区ごとに抱える課題があるが、事務所長方はそれぞれの課題を認識し、解決に向けた対応に取り組んでおられた。これからも画一的な指導ではなく、地区の状況に応じた調整に指導力を発揮していただきたい。
(平田委員)
新学習指導要領がいよいよ来年から先行実施というタイミングで、各学校も、また先生方も非常に大変な時期だと思う。県内の全ての子供たちに質の高い教育を提供できるように、各教育事務所、また県の役割が大きいと改めて感じた。
(笠原教育長)
中核市の教員研修について、総合教育センター所長から何か補足があるか。
(総合教育センター所長)
県内の中核市は前橋市と高崎市があり、それぞれの教育センターとは定期的に情報交換を行っている。7月に情報交換会を開催するが、今年度は学校人事課が中心となって教員の育成指標を作成する予定である。県と前橋市、高崎市が同じ指標を使うことで、足並みをそろえている。中核市だから県と研修が違うという事にはならないよう、人事交流も盛んに行い、足並みをそろえている。こうした連携を今後も継続したい。
(笠原教育長)
意見交換会に出席していた義務教育課長から何かあるか。
(義務教育課長)
全ての子供たちが格差なく、質の高い教育を受けられるよう、義務教育課としても努力したい。現在、「はばたく群馬の指導プラン」に基づいて取り組んでいるが、群馬県のスタンダードが全ての学校に浸透するように、より一層、推進していきたい。
(笠原教育長)
教育事務所長との意見交換は、年度内にもう1回行う予定である。今まで挙げられた課題などについて、事務局と各教育事務所でしっかり対策を図りながら取り組みたい。
それでは、次に各所属長からの報告をお願いする。
(学校人事課長)
平成30年度採用 公立学校教員選考試験の応募状況について、資料1により報告。
(義務教育課長)
オール群馬「いじめ防止」の取組~児童生徒の自主的ないじめ防止活動~及び平成29年度「いじめ防止フォーラム」の開催について、資料2により報告。
(藤原委員)
いじめ防止フォーラムの班別協議について、保護者や地域住民にも話し合いに参加していただくとあるが、過去、何度か出席させていただいた様子では、保護者の方はPTAの役員の方などに絞られているように感じた。もう少し一般の保護者や地域の方々が参加しやすい環境づくりなどを講じて、広く参加を呼びかけられないか。多くの方々に熱心に議論する子供たちの姿を見てもらうことも、いじめの減少につながるのではないかと思う。
(青木委員)
子供の側も、一般の児童生徒にもっと参加してほしい。いじめ防止フォーラムに参加しているのは、学校で生徒会や児童会のメンバーになっている子たちかと思う。そうすると、どうしても会の行事で終わってしまう。
義務教育課長 いじめ防止フォーラムでは、小中高の代表者が意見交換を行うが、各学校でも、学級活動などの時間を使って、フォーラムの結果について話し合ってもらうので、最終的には全ての児童生徒が話し合いに参加しているものと考えている。
いただいた意見を持ち帰り、検討していきたい。
(義務教育課長)
いじめ防止フォーラムでは、小中高の代表者が意見交換を行うが、各学校でも、学級活動などの時間を使って、フォーラムの結果について話し合ってもらうので、最終的には全ての児童生徒が話し合いに参加しているものと考えている。
いただいた意見を持ち帰り、検討していきたい。
(高校教育長)
平成29年度フレックススクール秋季選抜について、資料3により報告。
(総合教育センター所長)
平成28年度研修実施結果報告について、資料4により報告。
(藤原委員)
基幹研修から始まりいろいろな研修があるが、中核市では独自に研修を行うことができるので、必ずしも県教育委員会と同じ研修を行っているわけではないということか。
(総合教育センター所長)
初任者や10年目研修といった法定研修は必ず一緒にやっている。その他の研修についても、各総合教育センターで県の研修を参考に決めており、講座の内容に違いはあっても、3年目になったらこういうことを身につける研修をしようといったところは同じになるようにしている。
(笠原教育長)
教育長事務報告については以上とする。
福利課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
高校教育課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
高校教育課長、原案について説明
異義なく原案のとおり決定
ここで、笠原教育長から、これからの審議は非公開で行う旨の発言があった。
高校教育課長、原案について説明
異義なく原案のとおり決定
生涯学習課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
生涯学習課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
文化財保護課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
文化財保護課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
健康体育課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
教育委員会記者会見資料について、総務課長が説明。
午前11時07分、笠原教育長、教育委員会会議の閉会を宣す。